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マガキの養殖が盛んな加茂湖では、収獲時に、
筏の下に落下するカキが、相当な量にのぼると考えられています。

この落ちガキが死ぬことが、夏場、湖底付近に出現する、
貧酸素水塊の要因の一つになっているのではないかと考え、
回収しようという動きがあるようです。
回収した落ちガキは、商品としての販路を模索中とのことです。

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今回いただいた落ちガキは、丸々としていましたが、
時期が遅いこともあり、すでに産卵の準備に入っているようでした。
マガキでもイワガキでも、卵を持ってしまうと、
極端に味が落ちると言われています。

以前テレビで、カキのすりながしを出汁のように使っていたのを、
いつかやってみたいと思っていたので、
この機会に試してみようと思い立ちました。

簡単に、タマネギとジャガイモと一緒に煮て、
火が通ったところでミキサーにかけ、
ポタージュスープに。

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カキのクリーム煮など、好きな味なのですが、
少し大味になっているように感じました。
カキ臭さが強くないので、あの独特のにおいが苦手な方には、
かえっていいのかもしれません。

単純に出汁として使うにはよさそうです。
ペーストを冷凍しておけば、いつでも好きなように使えますし。
父は醤油ベースの汁ものにしておりましたが、
そちらもおいしくいただけたようです。

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シラウオの季節になりました。
直販所に並んでいたシラウオが、
まだ生きてにゅろにょろ動いていたので、思わず衝動買い。

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美しいですね。春のみずみずしさそのものです。
佐渡で一般にシラウオと呼ばれているものは、シロウオのようです。
シロウオはハゼ科の魚で、よく知られていることですが、
幼魚のように見えるこの状態が、成魚です。
春、産卵のために、海から川へと遡上します。

今回買い求めたものは、両津だったこともあり、
加茂湖へ注ぐ川の上流で獲れたもの、とのことでした。
このごろはどこでも獲っとるけも、もとは国仲の食いもんだがさ。
シロウオを洗いながら父がつぶやきます。

国仲ではシロウオ漁は四月の風物詩です。
国府川という海に集まる、支流の河口付近などが漁場になっています。

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四手網(ヨツデアミ)によるものが、全国的に見て一般的なようです。
これは国府橋よりも下流です。

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小倉川の合流点では、流れを絞って網に誘い込む作戦です。

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白い漏斗状のものが網です。
シロウオを狙ってるのは、人間だけとは限りません。
朝方、新保川の合流点には、シラサギなどが集まっていることがあるのですが、
これもシロウオが目当てなのではないかと思います。

さて、せっかくの旬のご馳走ですが、
わたし、踊り食いというのは、
いくらなんでも無粋な気がするのですけれど、
いかがでしょう。
だって味もへったくれもないじゃあありませんか。

生きたシロウオを、豆腐と一緒に煮ると、
熱がってみんな豆腐に逃げ込むと聞きましたけど、あれは本当かしら。
今回は卵とじとパスタにいたしましたが、独特の生臭さがありますから、
シンプルに揚げていただくのがおいしいように思います。
シロウオのかき揚げそばとか。

ゲンゲをいただいた高千で、
エビ篭漁の雑魚が、がさがさっと放り込まれていた箱の中には、
売り物にはならない小さな南蛮エビ(ホッコクアカエビ)のほか、
赤ちゃんズワイガニや、ナンダ(タナカゲンゲ)やハタハタの幼魚なんかも、
紛れ込んでおりました。

南蛮エビを、から揚げにして使いたい方がいるというので、
普段は海に捨ててしまうのを持ち帰ってきたのだとか。
こういう箱は、まるで宝箱ですね。

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水深300mからやってきた宝箱の中に、胴長5cmほどの、
丸っこいイカがちらほら見えます。
ナイト・ダイビングでしばしば見かけるミミイカに、姿形がそっくりです。

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こちらはミミイカ。
いわゆるエンペラのところが、ゾウの耳のようになっているのがその名の由来です。
古いディズニー映画に、「ダンボ」という名の耳で空を飛ぶゾウが登場しますが、
ちょうどそんな感じ。
ミミイカに比べると、大型ですし、触腕が随分長いですね。

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これは深海性のボウズイカの一種、ヤワラボウズイカではないかと思います。
こういう機会でもないと、一生出会うことのない生き物でしょう。

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2012年 8月25日 9:30 加茂湖・こごめの入り 31.4℃

恒例の、夏の生き物調査を、
佐渡中等学校のエコワークに合わせて実施いたしました。

当日は水位が高く、またヨシ場の前面に、
塩分に強い、カヤツリグサの一種と思しき単子葉植物が生育しており、
地引網を陸に引き上げることが出来ず、精度はかなり低くなっています。
そのあたりのところをご了承の上、今回は生物種の参考程度にご覧くださいませ。

マハゼ(稚魚) sp. ・・・7

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ウロハゼ・・・5
クサフグ・・・7
ウミタナゴ・・・1
シマイサキ・・・1

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ウミニナ・・・36
ホソウミニナ・・・8
ブドウガイ・・・2
ホトトギス・・・6
ミドリガイ sp. ・・・2

ワタリガニ(幼ガニ) sp. ・・・1

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ユビナガホンヤドカリ・・・7
エビ・・・14

ミズクラゲ・・・2

目新しいのは、シマイサキとワタリガニの子供かしら。
シマイサキは、加茂湖ではしばしば目撃される内湾性の魚です。
ミドリガイの1種は、加茂湖のシオモグサなどの上に、
大量に発生していることがあります。

さて、今回、近くのカキ小屋に大変珍しい迷鳥が来ていると聞いて、
調査に先立って、見に行きました。

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右手、親子のように寄り添っているのは、
常連のオオヒシクイとマガンです。通年この周辺に滞在しています。
親子に見えるでしょう?
親子どころか、鳥の種類まで違うとは驚きです。
互いに呼びかけ合ったりしていて、睦まじげ。種の枠を超えた、深い深い友情です。

左手がお目当ての、インドガンのカップルです。
モンゴル高原から、ヒマラヤを越え、インドで越冬することからこの名があるようです。
日本に来ただけでも、新聞ものの迷鳥とか。
なるほど、動物園にいそうな顔立ちですよね。
県外から、愛好家の方々が次々見に来ると、カキ小屋のご主人が話しておられました。
6月24日から滞在しているそうです。
飛来した当初は、顔が赤茶色に染まっていたとか。
今は恋の熱が冷めて、なんともひょうひょうとした風貌でした。

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あとで新聞を確認しましたら、このカップル、
5月ごろには、真野湾岸に出没していたようです。
人馴れしていることから、飼育されていたものが、
逃げ出したのではないかと書かれておりましたけど、
そうですよね。種明かしをしてみれば、ユーラシアを大横断してくるよりも、
確かにそれが、最もありそうな経緯なのでした。

2日が満月でした。
満月や新月の前後二日くらいが、干満の差が大きくなる大潮です。
8月の大潮の夜は、特別な夜です。

闇の中、波打ち際で、陸に住むカニたちが産卵している姿を、
テレビなんかでご覧になったことはありません?
クリスマス島のアカガニの大行進が有名です。
あれほど大規模ではありませんけど
国府川の河口でも、盛んに歩き回っています。

テレビでなく、ご自分の目で産卵を確かめたい方は、
加茂湖がおすすめ、のはず。
岸辺にカニがたくさん住んでいるのは、間違いありません。
実は、わたしも見たことがないのです。
では、早速行ってみましょう。

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最初に訪れた天王川の河口では、波打ち際にカニは見当たりませんでした。
かわりに無数のフナムシが。
舟揚げの波打ち際に殺到しています。
これは、ライトを当てたので、クモの子のように散らばっていくところです。
わたし、虫は好きなほうですし、
フナムシの背中のサファイアの輝きも知っておりますけど、
お願いだから!! こっちへ来ないでーーー!!

2012年 8月 4日 21:00 加茂湖・鳥崎

気を取り直して鳥崎へ。
ここは休憩所があるのですけど、その傍らの松の木の根元に、
たくさんの穴が開いています。カニの住みかです。

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ほら、立派なハサミを持ったオスのアカテガニが、
草むらを歩き回っています。すごい数!

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護岸のブロックの隙間に隠れているのは、ハサミの小さなメスのアカテガニです。
エサをとるでもなく、卵を放つでもなく、
水面から少し離れて、じいっと何かを待っているみたい。

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ほら、おなかには、この通り、たっぷりの卵。
水面は静かで、潮は止まっているようです。
干潮は22時50分ころ。次の満潮は、翌朝の5時すぎです。
カニは、潮が動くのを待っているのかもしれません。
いとしい我が子たちを、出来るだけ遠くへと、運んでくれる、いい潮を。

水際がとても騒がしく、とくとくと水が湧いているような音が聞こえています。
何かははっきりわからないのですが、
無数の稚魚が、黒い影のように岸に押し寄せています。
肉食魚から身を隠しているのかもしれません。
あるいは、カニの産卵を予期していて、
大盤振る舞いのエサを待っているのでしょうか。

仮にそうだとしても、カニもまたそれを知っているのです。
解き放たれる新しい命の大半は、またたくまに、
大いなる循環に飲み込まれてしまう。
運命の網の目を逃れたものだけが、いつかどこかの海岸で、
再び8月の大潮の夜を迎えるのです。

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月がみなもに映り込んでいます。
魚たちの水音は、いつ果てるともなく続いています。

こんな夜には、忘れたはずの孤独がよみがえってくる。
おそろしい感情だ。
わたしのような人間をすら、
人恋しくさせる魔力がある。

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