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2012年 8月20日 13:30 二見元村 30.5℃

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ウミヒルモはよく広がっていますが、花芽は見当たりません。
今年は開花が遅れているようです。

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小さな薄い葉っぱの裏に、小さな薄い殻の巻貝が張り付いています。
こんなに小さな海草の草原にも、立派に生態系が存在しているのですね。

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この草原で最もよく見かけるヒトデは、トゲモミジガイです。
数は多くありません。モミジガイはいないと思います。
見たことがありませんもの。

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二見のウニの代表格はヨツアナカシパンです。
こうして見ると、やっぱり、ヒトデとウニは、
同じキラキラ星の仲間なのですね。
トゲのある星、棘皮(きょくひ)動物と呼ばれます。
五方向に放射状に対称である、ということがこの仲間の特徴です。

このヨツアナカシパンは、随分と左下が欠けています。
百戦錬磨のつわものかしら。かなり再生能力が高い生き物なのですね。

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テトラポッドの陰で、大きなハサミを振り上げているのはガザミ。
片腕の勇者です。ガザミは、真野湾のような砂がちな岩場でよく見かけます。
汁の実に人気がありますよね。
磯暮らしのカニの中では、特に味が良いようです。

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このケヤリムシは、どうしたのか、すっかり身体が棲管から出てしまっています。
エラも開きっぱなし。
身体を見たのは初めてですけど、立派にゴカイの格好をしています。

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テトラポッドの裏側で、偶然出会ったのは、クシクラゲの集群現象です。
カブトクラゲではないかと思います。最も普遍的なクシクラゲの一種です。

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小さなクラゲですけど、これだけ集まると圧巻です。
ミズクラゲの集群は、何度か見かけたことがあったのですが、
クシクラゲ類は初めてです。

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クシクラゲの美しさを、もれなくお伝えするのは、
大変難しいのですが、今回は、背景が暗いのに助けられて、
クシ板の並ぶ白い輪郭がはっきり写っています。
ふわり、ふわり、まぶしい夏の水面にも映りこむ、ガラス細工のクラゲたち。

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上がり際、岩の隙間から半透明のヒモが伸びているのを見つけました。
このヒモ、触ると、伸びたり縮んだりして、
触手らしいのですが、正体はわかりませんでした。
こんな得体の知れない生き物までも、大きく大きく包み込む、
海の底知れないひろがりに、驚きをあらたにする毎日です。

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2012年 8月15日 14:00 二見元村 29.8℃

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透明度は低めですが、ガラモの夏のシュートが生えそろって、
海底はすっきり、こぎれいな展望です。

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ウミヒルモもよく伸びて広がっています。
例年ですと、そろそろ開花期に入るはずです。

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ウミヒルモの花はとっても小さいので、砂を払って確かめるのですが、
縦横無尽に走っている地下茎の様子がよくわかりますでしょ。
残念ながらまだ花は上がっていないようです。

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今日、波打ち際を、のそりのそりと這い回っていたのは、ミドリアメフラシ。
暖かい海がお好みなのか、夏場によく見かけます。

2012年 8月 5日 11:30 二見元村 29.2℃

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結実を終えたアマモは、栄養枝をぐんぐん伸ばして生育に専念します。
背が高くなり、よく茂っていますが、
相変わらず、全身を珪藻に覆われてしまっています。

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ウミヒルモ、コアマモの群落は拡大中。
こちらの開花期はこれからです。

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テトラポッドの外側には、イボニシたちの卵の花が咲いていました。
これは圧巻。サンゴ藻の隙間を埋めつくしています。

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たてがみのような背びれを立て、こちらを威嚇しているのはコケギンポかしら。
ギンポの仲間は小さいのですけれど、愛嬌があって目を引きます。

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このあたりではよく見かけるクロガヤは、生殖腺を包むコルビュラも真っ黒。
徹底したゴシック主義には感服。
コルビュラは枝が変化したものなので、当然といえば、当然なのですけれど。

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よく見ると、ここでも、岩陰のカイメンからクモヒトデの脚がのぞいています。
この脚は、入りきらなくて出ているのではなく、
腕を振って食べ物を集める、というような、
ちゃんとした使い道があってはみ出しているようです。

2012年 8月 3日 14:30 二見元村 30.3℃

ついに30℃を越えました。こうなると、海の生き物にとっては過酷な状況です。
海水は黄色く濁り、アマモの葉上にはびっしりとケイ藻が積もっています。

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晴天にもかかわらず、酸素の粒はほとんど上がってきません。
光合成が阻害されているのだと思います。

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アマモ群落のヘリに、ウミヒルモ群落が、ちらほら点在しています。
どの群落も一気に地下茎を伸ばし、拡大しつつあるようです。

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2012.07.17 海坊主の泪
2012年 7月 3日 15:00 二見元村 22.3℃

梅雨の中休みで気温が上がって、波の穏やかな日が続いているので、
沿岸では、表層が著しく白濁している場合が多いようです。
ここ、二見でも。

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こういう濁りの原因のひとつには、夜光虫が大量発生している可能性があるので、
昼間見るとキタナイ感じがしますけど、夜には神秘のイリュージョンが見られるかも。

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今日は曇り空で、濁りも強く、海の中は暗めです。
海底には、えいえいえいっ、と巻きあげられた、ツメタガイの卵のうが置かれています。
『砂茶碗』とはよく言ったものです。茶碗は伏せられている場合が多いようです。
普通は1周分か、少々足りないくらい長さなのですが、
これは相当気張って産んだのか、かなり巻きが強めのもの。

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暗い砂底に、色鮮やかな何かが沈んでいると思ったら、ハナガサクラゲでした。
写真撮影用に浮かばせましたけど、このクラゲ、
見かけばかりが良くて、あんまり体力がないのか、
こんなふうに二つ折りになって藻の上で休んでいることが多いのです。
日本沿岸で見られるクラゲの中では、最も美しいもののひとつに数えられています。
以前見たものは、もう少し繊細な、透き通った感じの色彩だったのですけど、
この個体は大柄で、やけに茶色味が強く、触手が多くて毛深い感じ。

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中心にぶら下がっている、ブーゲンビレアの蕾は口です。
そこから四方に伸びて、十字を描いている肌色のフリルは生殖腺です。

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おわんのふちに、こんな膜が張り出しているのには、今まで気付きませんでした。
縁膜と呼ばれる部位で、ヒドロムシクラゲによく見られる特徴のひとつのようです。

ハナガサクラゲは海流に乗ってやって来るので、
このクラゲが見られるということは、潮が通って、
外洋性の生き物を運び込んだ、ということだろうと思います。
あたりを泳いで探してみると、予想通り。
もうひとつの、驚くべき姿をしたクラゲに出会いました。

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ボウズニラ!
図鑑には絵しか載っていなかったのですけれど、絵のとおりの生き物です。
目玉の親父に長い脚をつけたような姿。
二日酔いで充血した瞳に、透明な触手は七色の輝きです。
ちょっとびっくりして身体を縮めていますけど、
本来は触手を伸ばして海面近くを漂っています。

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これ、普通だったら、気付かないんじゃないかな。
刺胞毒はかなり強いと言われています。
以前、手袋をせずに泳いでいたら、突然、手の甲をムチで打たれたような痛みが走って、
稲妻の痕跡みたいに、赤いミミズ腫れが現れたことがあったのですけど、
あれもボウズニラだったのかしら。
『ニラ』は『イラ』がなまったもので、チクチクして痛い様子を表すと言われています。

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クラゲは、その原始的な雰囲気に似合わず、
目がよく発達した生き物として知られていますけど、
この目、本当に目なのかしら。
上から手をかざすと、すうっと身を引いたりして、
目に見える部分が目かどうかは別として、確かに見えているらしい動きをします。

どうしてこんな面妖な姿で生きることを選んだのか、解せないと思っていたら、
そっくりなものを見つけました。

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表層を漂う流れ藻の一部です。
気胞の部分が、ほら、瓜二つでしょ。

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今日は燃えるような夕暮れでした。
雲が多いときの夕焼けの方が、空が複雑な色合いに染まって見えるから、好き。
ボウズニラのメタリックレッドの瞳にも、この空の色が見えているのかな。

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