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打ち寄せる荒波が、磯を洗う季節になりました。

強い北西風が吹き付けたあとで、大立の漁港に迷い込んでいた、
見慣れない大きなクラゲ。
だいぶ弱っていて、逆さまに浮いておりましたので、
すぐにはわからなかったのですけれど、
裏返してみてはっといたしました。

IMG_1016_convert_20160117221435.jpg

このクラゲの仲間は、傘のふちが切れ込んでいて、
花びらのように見えるのが特徴なのです。
すぐにユウレイクラゲの一種だと思いました。

エチゼンクラゲの大群に混じって、
流れてきたユウレイクラゲを何度か見かけました。
でも、これまでに見かけたユウレイクラゲはどれも、もっと小さかったですし、
傘から触手に至るまで色味のない、白いものばかりでした。

仕事中でしたので、いったんそのまま戻り、
夜更けにふと思い出して、図鑑を開いてみますと、
あのおどろおどろしい赤紫色のクラゲは、
どうやら北方系のキタユウレイクラゲのようです。

キタユウレイクラゲは、北極海から、日本沿岸では三陸海岸あたりまで出現する、
世界最大のクラゲです。
その大きさはエチゼンクラゲをもしのぎ、
最大で傘の直径2m以上、触手の長さ37mにもなると言われますが、
日本近海ではそこまで巨大にはならないようです。

北海道では夏に現れるといいます。
図鑑に使用されている写真も、ほとんどが北海道で撮影されたものです。
こんなクラゲに出会うチャンスが訪れるとは!

翌日の早朝に行ってみますと、まだ同じ場所に浮いておりました。
たも網ですくいあげようと思って来たのですけれども、
思ったよりも大きくて、どうにも引き上げられません。
その日は6時半には出勤していなければならなかったので、時間もなく、
やむなく回収をあきらめ、休日で釣りに行くと言っていた弟に頼みました。

筋肉が自慢の弟ですが、さすがにこのクラゲには苦戦したようです。
夕方、実家のほうに戻ってみますと、1m長のクーラーボックス一杯に、
満々とたたえられたキタユウレイクラゲ。

IMG_1020_convert_20160117222101.jpg

左上に写りこんでおります、わたくしの手と比べていただくと、
大きさがわかるのではないかしら。
傘の裏にうっすらと見える溝のような模様が、
切れたり分岐したりしながらも、網目状にはならないのが、
ユウレイクラゲとの相違点のようです。

毒性は強いと言われています。念のため手袋をして触りましたが、
うっかりクーラーの中の海水が跳ねかかったところなどは、
そのときには何にも感じなかったのに、少し時間がたってから、
しびれるような感じの嫌な痛み現れ、長く残りました。

キタユウレイクラゲは、またの名を「ライオンのたてがみ」とも呼ばれ、
シャーロック・ホームズに登場します。
推理小説はほとんど読まないのですけれども、
ホームズだけは、中学生のころから何度も読み返しています。
稀代の名探偵をも混乱させた、海の驚異にお目にかかれるとは、光栄ですこと。


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