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2012年 7月19日 14:30 二見元村 28.1℃

スーツなど準備しながら、何気なく波打ち際をのぞいたら、
見慣れない生き物に気付きました。

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真ん中あたりの水の中に、巻貝みたいなものが見えるでしょう。
これ、どうやら、フナムシの子供らしいのです。
普段は、水際ぎりぎりの陸上側を、集団で移動し、
大人のフナムシが水に入っている姿は、滅多に見ませんけれど、
子供は、身の危険を感じると、こんなふうに水中に身を隠すこともできるようです。

実はフナムシは、エラ呼吸する生き物と言われています。
驚くべきことに、同じ仲間のダンゴムシもエラ呼吸なのです。
陸上生活に適応した結果、空気中の水分を利用して、
水中でなくても呼吸出来るように、エラを発達させたのでしょうが、
まだ未発達な子供では、かえって本来の機能が残っていて、
長く水中にとどまることが出来るのかもしれません。

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ノトウミヒルモは群落を広げています。
この南方系の海草は、アマモよりひと足遅れて、
これから夏にかけて、ぐんぐん生育していきます。

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今はどこでもそうなのですが、濁りがきつくて、遠くまで見渡せません。
夏枯れのガラモ場は、沈黙の世界。

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おや、オオヘビガイの空き家に、ナベカがすっぽり。
岩肌を覆っていた褐藻類が枯死する夏は、その陰に隠れて見えなかった、
小さな生き物たちを観察するには、最適の時期です。

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朱色の瞳が印象的なオトメウミウシ。
このウミウシには、アオウミウシなどに特徴的な、
背面の王冠状のエラが見当たりません。
オトメウミウシは、体の横側にエラが隠れているタイプのウミウシです。

石の上の方に、白いヘビのようなものが見えます。
これはヘビガイの仲間、ではなく、ゴカイの仲間の棲管です。
その証拠に、とっても小さいのですけど、オレンジ色のエラの花が咲いているでしょう。

ゴカイの中には、このように、自ら石灰質の棲管を作って、
その中に暮らしている一群があります。
エラが美しい装飾に見えるので、カンザシゴカイと呼ばれています。
これはエゾカサネカンザシだと思います。
珍しい生き物ではないのですけど、エラが開いているのは初めて見ました。

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8月に入ると、若者や家族連れでごったがえす海水浴場は、
わたしが最も苦手とする状況です。
もっとも、佐渡では、どんなににぎわう海岸でも、
泥水でイモを洗うような惨状にはならないのが、せめてものなぐさめ。
お盆を過ぎると、ぱったり人影が途絶え、
『盆過ぎに海に入ると溺れる』という先祖の教え? を、
かたくなに守り続けている素朴さも、いとおしいではありませんか。

本格的な海水浴シーズンの前に、何ヶ所か、
お気に入りの海水浴場を巡っておきましょう。

2012年 7月 4日 12:00 平沢海水浴場 23.0℃

平沢は、岸から離れると間もなく、丈立ちを越える水深に落ち込んで、
一面のアマモ群落が広がっています。
加茂湖の湖口に近いこともあって、透明度が低い場合が多いのですが、
そのことと関係があるのか、多田のアマモ群落のように密生はしていません。
シュートとシュートの間隔が広いように感じられます。
ここにも、和木で見たような、小型のアマモが見られました。

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右側がふつうのアマモ、左側が小型のものです。
小型のものも、いっぱしの群落を形成しているところが、不思議なんです。
生殖枝は上がっていません。

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根はしっかり張っていて、横に這うタイプの地下茎です。
平行脈は5本で、これらの特徴は、アマモであることを示しています。

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手前はコアマモです。コアマモよりは確実に大きい。

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千切れたアマモの茎から、次々に空気が出てきます。
アマモ場が豊かな生命を育む秘密は、
内部に蓄えられた大量の酸素にあると考えられています。

そのアマモ群落の間を、悠然と横切ってゆく巨大なウミウシの姿が。

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マンリョウウミウシでしょうか。
万両と名がついているだけあって、ウミウシとしてはかなり巨大です。
手のひらくらいの大きさがあります。
背中にうっすら砂をかぶっていました。普段は砂の中にひそんでいるのかもしれません。

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つまみあげたので、きゅうっと縮んでしまいました。
ウミウシは皆そうですが、裏面には巻貝の雰囲気が残っています。

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表面は多色使いの赤茶色のイボに覆われています。
火星からやってきたみたい。
左目に比べて、右目が異様に小さく、欠損した形跡があります。
こんな怪しげな姿をしていても、襲われることがあるのですね。

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魚につつかれたらしいヒラタブンブクの殻も、たくさん見かけました。
平沢のアマモ場は、濁りが強くて生き物の多い、生存競争の厳しいジャングルなのです。

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ガラモ場はかなり崩れてきました。
まだ辛うじて立ち上がっていますが、太古の遺跡のように、骨組みだけになっています。

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明るくなった岩の表面に、ヒラワツナギソウが光っています。
この海藻が美しく光るのは、モルフォチョウなどと同じく、
構造色によるのではないかと思うのですが、よくわかりません。
7月後半から8月始めくらいまでが見ごろです。
素浜や両津湾岸に多いようです。

2012年 6月29日 10:30 和木 23.5℃

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ここでも、多田同様、表層が白く濁って見えます。
針のように形状がはっきりと見えるものではなく、
もっと細かいプランクトンのしわざではなかと思うのですが、
水が2層にはっきりと分かれています。

和木のアマモ群落は、島状の点在し、
それぞれ内部から枯死して群落を更新しているように見えます。
そのような内部のギャップ(空き地)に、ときおり、
通常のアマモよりも葉の幅が細く、小型で、シュートが密集しており、
しかし明らかにコアマモよりも大型の、
小型のアマモとでもいうべき草姿をした海草の群落が出現しています。

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周囲のアマモに比べると、大きさの差は歴然としています。
これ、平沢でも見られます。群落でなく、単品は、一時期多田でも見かけました。
数株だけなら、若いアマモなのかとも思うのですが、
十分な大きさの群落を形成していながら、
なお小型なのは、何か理由があるのでしょうか。

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平行脈は5本で、やはりコアマモではなくアマモのようです。
まだ花枝の残っている時期ですが、生殖枝は上がっていません。

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アマモ群落の上空を、ふわふわと白いわたの紐のようなものが浮遊しています。
こういうものは、たいてい、繊維質の多いアメフラシのフンである場合が多いのですが、
浮かんでいるのは奇妙ですね。

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触ってみると、びっくり!!
繊維の1本1本が張り付いて、びよよよおんと長く伸びるのです。
綿毛のように見えたのは、無数の触手でした。
触手がひもを編んだように連なっているのです。

こういう形状の生き物は、クラゲを含むヒドロ虫の仲間の、
群体である可能性が高いと思います。
それ以上のことはよくわかりません。
群体の一部なのか全部なのかも不明です。

2012年 6月13日 14:30 二見元村 22.8℃

強い南西風が吹くような予報の後だったので、
期待して入ったのですけど、二見元村の海は、
何事もなかったかのような静けさ。
前回と比べて、特に変わった様子は見られません。

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倒れたガラモ場もそのままです。

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アマモに降り積もったケイ藻もそのまま。
ちょっと辛そうに見えますね。

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ケイ藻にびっしりと覆いつくされたうえに、
水が濁って透明度が下がるなどの悪条件が重なると、
光合成が阻害される可能性も考えられますが、
加茂湖以外で、そこまで事態が深刻になる場合は、まれです。

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あ、あ、あっ!!!
あれはもしかして!

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やっぱり! ノトウミヒルモです。
すでに手のひらよりも大きく広がっています。

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砂を払いのけると、真新しい白い地下茎が現われました。
手前のひと枝だけがつながっていなくて、別の株のようです。

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生まれたてのノトウミヒルモ。
前回見落とした可能性もありますけど、いずれにしても、
ここからはかなりの速度で、ぐいぐい腕を伸ばして生長するでしょう。

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テトラのまわりにわずかに残った褐藻の茂みには、この時期どこへ行っても、
小さなゴミくずみたいな小魚が群れています。
生まれたての稚魚たちには、これから訪れる夏は少々過酷です。

ほら、早速現われました。
海藻の上でにらみをきかせているのは、アナハゼの仲間かしら。

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日本最小のアミメハギは、のん気そうな顔です。
これで十分大人です。雑食と言われています。

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さすがに、稚魚を襲って食べるほどの獰猛さは、
ないと思うのですけれど。

2012年 6月 3日 13:30 二見元村 19.7℃

ガラモ場の崩壊が進んでいます。

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あらわになった茎は、強靭な白い骨のようです。
この屋台骨が、うっそうと茂る海の森を支えていました。
大量の枯れ草の処分は、梅雨の時化が持ち去るのを待たねばなりません。

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かろうじて立っている藻の表面にも、びっしりとケイ藻が付着して、
往時の輝きは、見る影もありません。

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対照的に、開花期を迎えているアマモは、
初夏の日を浴びてキラキラと輝いて見えます。

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ひと足早く開花していたスゲアマモは、結実期に入り、
生長が止まったように、ケイ藻に覆われ始めています。

ノトウミヒルモはやはり見当たりません。
水温も上がり、生育に適した環境は整っていると思います。
もしかしたら、見落としているのかも。

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浅瀬のサンゴ藻の上に、クモの巣をかけたように網を張っているのは、
まさか海のクモではありますまい。
オオヘビガイなどは、このような粘性の糸をたなびかせ、その糸を回収して、
付着したプランクトンなどを食べることが知られています。
これは随分と派手に張り巡らせてありますね。
オオヘビガイではなさそうですけど、一体どなたのお食事処かしら。

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水風船の中に、ホコリが一杯詰まったようになっているのは、
ゴカイ類の卵嚢でしょう。
密生したサンゴ藻の陰にも、よくよく探せば、
ゴカイ類の棲管などが潜んでいるものです。
微細なホコリはひとつひとつが卵です。
こんなに生んでも、無事に生き残るものはごくわずかと言われています。
宇宙は風船のように膨張している、と考えられているそうですけど
神様から見たらこんな感じかしら。
ほとんど多くの星くずたちは、生まれた甲斐もなく、
無駄死するみたいに見えるのかしら。

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あ、やっぱり今日もいました。
前回見たものよりずっと大型です。

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よく見ると、表面に無数の白い斑点が散りばめられています。
まるで夜空にきらめく星屑みたい。
ひらひらしたヘリのほうに、裏面の深紅が透けて、オリオン座の大星雲みたい。
平べったい小さな背中に、
広大な銀河の始まりを背負っています。

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