上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011.05.29 夏に至る楽園
2011年 5月24日 13:00 16.0℃ 多田海水浴場

IMG_9581_convert_20110529104407.jpg

これは海水浴場の沖に積んである、
波消しのテトラポットの周囲に発生したガラモ場です。
水深は3mくらいです。海底から水面まで、
まっすぐに立ち上がって生えている褐藻が、
うっそうとしげる森のようです。
このため、ガラモ場は、ときに海中林などとも表現されます。
海藻や海草が、水中で自分の体を立ち上げているのは、
当然のことのように思われますが、実は高度な進化の結晶です。
水中では水圧がかかるので、沈んでいるほうが自然なのです。
褐藻や海草は、葉や茎に浮き袋をつけたり、空気を蓄えたりして、
このような立位を維持しています。

アマモは今花盛りです。

IMG_9587_convert_20110529104848.jpg

とても地味な花で、全く目立ちません。
雰囲気としては、稲穂に似ているかもしれません。

IMG_9590_convert_20110529105021.jpg

上へ向かって長く立ち上がっているのが花枝です。
アマモでは、花の咲く生殖枝と、花をつけずに群落を広げたり、
養分を造ったりに専念する栄養枝ははっきりとわかれています。
生殖枝は開花、結実すると、梅雨時の時化にもぎ取られて流されてしまいます。
夏、この海水浴場が、いくらかの人びとによってにぎわう頃には、
栄養枝だけが生い茂る草原の様相に落ち着いています。

IMG_9583_convert_20110529104701.jpg

このアマモはひときわ背が高く、大株になっています。
スゲアマモです。
ふつうのアマモは、スギナのように横に地下茎を這わせ、大群落を形成しますが、
スゲアマモは横へは広がらず、ススキのような株立ちになります。

多田海水浴場は、素晴らしいアマモ群落の景観を楽しめるばかりでなく、
多種多様な海草を手近に観察することの出来る、海草の楽園です。
わたしの知る限りでは、多田では4種類のアマモが見られます。

IMG_9611_convert_20110529104607.jpg

これは、ちょっと、どのアマモなのかわかりません。
アマモの株元にごちゃごちゃっと密生しています。
コアマモという種類もあるのですが、もっと葉が細く、まばらに生えます。
アマモの若い苗は、もっと大きく、やはりまばらに発生します。
葉長は10cmくらい、平行脈は5本あります。
平行脈の数から推察すると、アマモかスゲアマモだろうと思います。
わたしはスゲアマモの実生苗を見たことがないので、
その可能性があるかもしれません。
スポンサーサイト
今日は、目を疑うくらい、真っ青な青空でした。
雨がちで、ぼんやりした天候が続いていたので、
5月の空がこういう色をしていることを、忘れていました。

お久しぶりです。蛭子の尼です。
今月の初めくらいから、海に入り始めています。
まだ水が冷たいです。外海で16℃くらい、真野湾で17℃くらいです。
冷たいのだけれど、ひんやりとした水の感触が嬉しい5月です。
同じ16℃でも、12月のほうが温かく感じるのは不思議です。

佐渡の海は今、クラゲ祭です。
まずは二見から。

2011年 5月18日 13:00 二見元村 17.2℃

IMG_9377_convert_20110525185848.jpg

この時期よく、岸に吹き寄せられているオワンクラゲです。
刺激を与えると、傘のふちが緑色に発光するのだとか。
ごく弱い光なので、残念ながら確認したことはありません。
このクラゲを大量に集めて、発光物質を分離した日本人化学者(アメリカ在住)は、
2008年にノーベル賞を受賞しています。
オワンクラゲの蛍光タンパク質は、生物医学の分野を飛躍的に進歩させました。

14年ほど前の、ちょうど今頃だったのではないでしょうか。
この蛍光タンパクを応用して、『光るマウス』が開発された、というニュースが報じられました。
そのニュースを見ていた、あの夜のことを、
19歳の夏のことを、
今でも時々、思い出さずにはいられないのです。

IMG_9392_convert_20110525190352.jpg

これはヘンゲクラゲではないかと思います。
クシクラゲ呼ばれる瓜形のクラゲの一群は、そのほかのクラゲとは全く別のグループです。
毒はありません。櫛板と呼ばれる部分が七色にきらめき、
大変美しいクラゲですが、その輝きを写真に写し込むのは至難の業です。
水分が多いので、ホルマリンなどで標本にすることも出来ません。
春~夏、大小さまざま、岸近くに吹き寄せられていることがあります。

IMG_9421_convert_20110525190438.jpg

この小さなクラゲはドフラインクラゲです。
これでもうまく撮れた方です。傘の直径は2cmほどです。
同じ仲間のカミクラゲはもっとずっと大きく、
これは佐渡近海で見られるクラゲの中でも、もっとも美しいもののひとつだと思います。
今年は見ていませんが、初夏、二見や沢根の漁港によく出現するようです。

IMG_9507_convert_20110525190515.jpg

もうひとつ、二見で見かけたこれは、なんだかわかりません。
オワンクラゲと同じ仲間だと思いますが、傘の直径は3cmくらいです。

2011年 5月20日 14:00 長浜

長浜は転石海岸です。こちらもクラゲ祭です。

IMG_9565_convert_20110525190611.jpg

岩の上にへばりついて、波に揺られている野の花のような生き物、
これもクラゲの仲間なのです。ヒドロ虫と呼ばれる一群で、
オワンクラゲやカミクラゲと同じ分類です。
ウミヒドラの一種ですが、細かい同定までは出来ませんでした。
浅瀬の岩の上にたくさん発生していました。小さなハコベの花畑のようです。

2011年 5月24日 13:00 多田海水浴場 16.0℃

外海はまだ随分冷たい感じがします。
多田はアマモの楽園で、花が咲きそろうこの時期ははずせません。
ここにも不思議なクラゲがやって来ていました。

IMG_9600_convert_20110525190648.jpg

ヨウラククラゲだと思いますが、はじめて見ました。
漂っているときは30cmくらいあるように見えたのですが、
ちょっと触るとどんどん縮んで、そっと両手で包んで岸まで運んだ後には、
10cmくらいのガラスの文鎮みたいになってしまいました。

IMG_9603_convert_20110525190738.jpg

すごく不思議です。指のほうに、はがれてしまった破片が付着していますが、
これが1個のクラゲ(ヒドロ虫)なのです。
たくさんの虫がより集まって、ひとつのクラゲを形成しているのです。
人間の常識からはかけ離れていますが、
これはクラゲの世界では、けっこうよくある形態です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。