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2012.01.31 琺瑯贔屓
ここのところ、大活躍しているホーローのお鍋たち。

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薪ストーブに載せて、ことこと、
豆を煮たり、ジャムを作ったりするのに使っています。
下のふたつは、実家から持ってきたもの。母の嫁入り道具です。
むかしのホーロー鍋って、こういう図柄が多いですよね。
垢抜けてなくってかわいい。

奥のパスタ鍋は、大家さんが置いていったもの。
これいいよ、と得意げに渡されたのですが、
内心、一人暮らしで、こんな大きな鍋、いらないでしょ、 
と乗り気じゃなかったんです。
使ってみてびっくり。青菜をゆでたり、ブロードをとったり、
ざくざく野菜を入れて、たっぷりのスープを煮るときなんかに活躍しています。

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2012年 1月30日 15:00 長手岬  10.2℃
              15:30 二見元村 6.6℃


今年は海もぐうんと冷えてるみたいです。
10℃。冷たいなあ。
去年、最後に加茂湖で泳いだときの水の感触がよみがえります。

長手岬の遊歩道の側に、むかしの養殖場の跡でしょうか?
人工的なプールがあります。
もう使われていなくって、放置されてるんですけれど、
ちゃんと海水の出入りがあって、
ちょっとしたタイドプールになっています。

ここって、小さな加茂湖みたい。
底質は小砂利で、コアマモも生えています。
潮の交換はありますけれど、全体は隔絶されていて、穏やかな凪の海です。
静かに静かに有機物が降り積もるのだと思います。
コンクリ底が残っている浅瀬にはウミニナ。

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これだけ数がそろうと圧巻です。
ちょっと拾ってみた感じでは、
ホソウミニナよりもウミニナのほうが優勢なようでした。

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潮に流されて、プールの中で沈んでいたのはオワンクラゲです。
初夏によく見かけるのですが、
真冬にこんなに大量に吹き寄せられているのは、初めて見ました。

さて、荒波を被っている磯のほうを歩いてみます。
寒い季節、楽しみにしているのは、ミドリイソギンチャクです。
モエギイソギンチャクとする図鑑もあるようです。別種かしら。
磯の波打ち際で、砂が被るようなところでよく見かけるようです。
体の側面(茎のような部分)に、
蛍光グリーンのいぼがあるのですぐにわかります。
通年見られますけど、冬は特に、触手の色が濃くなるんです。
ピンク味が強まるものが多いです。
中には鮮やかな蛍光ピンクになるものもあって、
グリーンのいぼとの対比は、目が覚めるよう。

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この日長手岬で見つけたのは、逆に、グリーンが濃いもの。
このタイプは珍しいです。わたしの知る限りではほとんど見ません。

同日、真野湾のふちの二見は6.6℃でした。
厳冬期、浅い真野湾は、外海よりも水温が下がるのです。

さて、岩谷口からの帰路、真っ直ぐ帰るには惜しいので、
戸地の千仏堂に立ち寄りました。
観光地でもないのに、境内はとってもきれい。
地元の方々の信心の篤さがしのばれます。
海府人たちの殊勝な信仰心は、しばしば、国仲では話題に上るほど。

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奥の崖を一気に流れ下る滝は、細いものですけれど、
時期によれば、それなりの水量があります。
この滝の名前、忘れてしまいましたけれど、バイパスから見上げると、
上のほうに長いつららが見えました。
近付いてみると、落ちてきている水は、わずかに岩肌を伝う程度。
それがかえって幸いして、素晴らしい氷の造形に出会えました。

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岩肌のわずかな凹凸に、
水が溜まったり、跳ねたりで出来た、つららの連なり。

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ここの氷は透明度が高いです。水の勢いが弱いので、
軒先のつららのように、ゆっくり滴りながら凍るからでしょうか。

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滝つぼの水際まで、雪が積もっているのですけれど、
その雪のはじっこに、水晶のような氷のビーズ。

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ガラス玉の中に、苔が閉じ込められています。
寒そうだな。岩の上の小さな小さな苔にとっても、
近くて遠い、待ち遠しい春です。

2012.01.30 Frozen Fall
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今日は寒いけれど、空の晴れた、気持ちのよい冬の日です。
思い切って、岩谷口まで滝を見に行ってきました。
ここのところ、トイレの汚物が流れ出したり、
煙突が詰まって煙が逆流したり、久々に水道が凍ったりで、
ちょっとくさくさしてるんです。
こういうときには、気分転換が必要でしょ。

片道1時間半、ちょっとした小旅行です。
出不精のわたしにとっては、気軽に行ける距離ではありませんけれど、
出てきて正解でした。相川の冬の海はとても美しい。
荒れ狂う海は大量の空気をはらんで、明るいエメラルドグリーンです。

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極寒の季節なのに、南国の海のように明るい。
うねる波や、砕け散る波頭や、
めまぐるしく流れる雲間から、差したりかざしたりする日の移ろいに、
刻々と変わる海の色も、すべてが見飽きない美しさです。

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一周線は、相川の河岸段丘の下を走ってゆきます。
ふと見上げると、崖から染み出すわずかな水が、
連日の寒さですっかり凍り付いて、無数のつららが下がっています。

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これは、期待できそう。
わたしは滝マニアではないのですが、
寒さで凍りついた滝の姿は、この時期ならではのもの。
10年ほど前の冬、偶然通りかかって見かけた、
岩谷口の五段の滝の姿を、ふと思い出したのです。

海洋性気候の佐渡では、水量の多い滝が、
完全に凍り付いてしまうほどの寒さにはなりません。
五段の滝も完全には凍りつきませんが、比較的落差が大きいこと、
水量がほどよく、潮風にさらされていて凍りやすいこと、
道路に面していて見やすいなどの、いくつかの好条件を兼ね備えていると思います。

冬の五段の滝です。

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氷爆とまではいきませんが、左右に氷柱が発達しています。
氷はつららのように透き通ってはおらず、半透明で淡い水色をしています。
ずっしり積もった雪の一角を掘ると、太陽光を透過して、
青味がかって見えることがありますけれど、あの色です。

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鍾乳石みたい。
石灰の純度が高いと、このつららみたいな、
白っぽい半透明の石筍が出来ることもあるとか。
子供の頃は、洞窟探険家になるのが夢でした。
今日はその夢が、ほんのちょっぴり叶った気分。

2012.01.29 花梨の気持ち
すっかりもてあましていたカリンですけれど、
ジャムの出来が思いのほかよくって、俄然活用意欲がわいてきました。
拾い残しを集めてしまおうと思って、畑に行ってみると、
半量ほども残しておいたカリンが、ひとつも見当たりません。

これはもしかしたら、カリン泥棒を働いていた母の業が、
巡り巡って、今度は被害に遭うという意趣返しで、
我が家に降りかかってきたものかもしれません。
慌てて実家に駆け込むと、父は泰然として、
それはみんなあ、配ってすんだ、と申します。

そうでした。わたしと父は、コピーとオリジナルの関係だったのでした。
何かの拍子に、かりんを拾いきれずに残してきた、
という話をしたかもしれません。それで父が、
いかにもわたしのしそうなことを、先んじてしてやってしまったのです。
わたしが残りをかき集めに来たように、父もまた拾わずにはいられなかったのです。

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ジャムは、マルメロのレシピを持っていました。
水で煮てフードプロセッサーにかけ、砂糖を加えて煮詰めるというものです。
何年か前に、カリンに応用してみたら、とにかく渋い!
わたしは食べたことがないのですけれど、マルメロだと、渋くないのかしら。
とてもジャムに使える味とは思えませんでした。

先日、何気なくTVを見ていたら、ベニシア・スタンリー・スミスさんが、
カリンを焼いてからペーストにしていました。
サツマイモなんかも、丸焼きすると甘みが増すと聞きます。
1時間半もオーブンを使うのは気が引けるので、
薪ストーブにダッチオーブンを載せて、試すことにしました。

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焼きあがってみると、びっくり!
果実の芯から、えもいわれぬ杏仁の芳香が立ち昇ります。
もったいないのですけれど、その芯と皮は除いて、
ぐずっとした果肉だけを、それだけでは水分が足りないので、
100%のリンゴジュースと一緒に、加熱しながら練り上げます。
煮詰めると、色が濃くなるんです。びわ色だったのが、
寒空にぽつんと取り残された、熟し柿の色味に深まっていく。

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期待に胸躍らせながら味見してみますと、やっぱり渋い~。。。
いつもはジャムは砂糖少なめで作るんですけど、えいやっ、
と片目をつぶって多めに加えます。

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渋みが消えるわけではありませんけれど、2、3日すると味がなじみます。
パンに載せてしまえば気にならないくらい。
あれから味覚も変わったのかな。
煮るより焼くほうがいいとは断言できませんけれど、
強烈な杏仁の香りが気に入りました。

新潟に暮らしている妹は、服屋さんで働いています。
仕事柄、洋服代がかさむので、家着は安物で十分と話します。
わたしは、まあ、外着も家着も安物ですけれど、
家で過ごす時間が長いので、家着や夜着こそ、
気に入った素敵なものを着たいと思っています。
思うばかりで、なかなか、これというものには出会えません。
あんまり良すぎても、もったいなくて着れませんしね。

めっきり、お出かけの服を着る機会が減りました。
この傾向は、夏にはもっと顕著です。第一、海にしか行きません。
それに、更衣室のない海岸で着替えるんですから、
着脱が容易なものにばかり手が伸びます。

千年前に生きた清少納言ですら、身綺麗にして、おしゃれをしていると、
なんとはなしに気分がいい、と書いています。
そんな気持ち、すっかり忘れていたなあ。
誰も見ていないんだからと、ありあわせのものばかり使ってきました。

あるとき、一念発起して、バスタオルをすべて買い換えました。
うまく言えないんですけれど、海岸で、濡れた身体にタオルを押し当てる瞬間が、
自分にとっては特別な瞬間だから。
バスタオルって、どういうわけか、淡いパステルや花柄が多いですよね。
適当に妥協して使ってたんですけれど、古くなったこともあり、
派手な色柄のものに一新しました。

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ここからが本題なんです。
重曹しか使っていないので、洗い上がりがごわごわしてしまうんです。
湧水で洗っているのも一因みたい。柔軟剤は使っていません。
気にしなければ気にならない性格ですから、ずっとそのままにしていたんですけれど、
5月ごろになると、TVや雑誌でお洗濯特集が組まれるでしょう。
『洗濯王子』なる方が力説するには、
20回ほど空中で振ってから干すと、どんな使い古しでも、
たちまちホテルのタオルの手触りになるんだとか。

ほとんど利用する機会がないので、そもそも、
ホテルのタオルがよくわからないんですけれど、
半分運動ぐらいのつもりで振って干してみると、全然違う!
信じられないくらい、手触りが改善するんです。
重曹だけで洗っても、格段に肌当たりがよくなって、すうっと水気を吸い取ってくれる。
1分1秒でも早く、冷たい海水をふき取ってしまいたい寒い時期には、
ふわっと身体を包んでくれる、バスタオルの柔らかさが、なおさらうれしい。

無精者のわたしが続けられるのも、高い効果が実感できるから。
素敵なものを買うだけじゃなくて、大切に生活することが、
本当に心地いいものを手に入れることに、ちゃんとつながっているのは不思議です。

2012.01.29 この人を見よ
阿部なをさんをご存知ですか?

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都会でも、道端のハコベを味噌汁に浮かべて、
季節を味わうことは出来る。
それが彼女の料理の哲学でした。
『きょうの料理』の料理家として、大変人気があったようですが、
わたしはリアルタイムでは記憶にありません。
著作も多いのですが、現在では、エッセイがわずかに再版されているだけで、
レシピ本は古本でしか手に入らないようです。

本人のサインが入った1冊は宝物。
書き込みあり、の扱いで、捨て値で売られていました。
過去の人とはいえ、あんまりな待遇。

塩や酒、酢などの分量は、作り手が経験から体得すべきものである、
という姿勢に貫かれた彼女のレシピは、現代にはそぐわないのでしょうか。
四季折々の素材にこだわり、それでいて、高飛車でなく、
メインディッシュではない、気の利いた小鉢の数々が提案されています。
春には春の、秋には秋、冬には冬のものを食べる幸せ。
当たり前のことなのですけれど、
ほとんどすべての食材を、スーパーで買い揃えなければならないまどきのレシピに、
すっかり食傷気味だったわたしに、鮮烈な感動を与えてくれました。

今でもおりにつけ読み返しますけれど、読むたび、
喝をいれられたように背筋が伸びます。
それから、夕暮れのひとときに、
フキノトウや、ヤブカンゾウ、コゴメ、アマドコロなんかを、
あちこちと探し回る春が、ちょっぴり待ち遠しくなってしまうんだな。

2012.01.28 温室と水がめ
随分むかし、何の本で読んだのかも忘れてしまいましたけれど、
今のような暖房設備のなかった時代、
ヨーロッパの温室には、かわりに大きな水がめが置いてありました。
満々とたたえられた水が、夜の寒さを吸収してくれるので、
熱帯の国々から持ち込まれた希少な植物たちも、
凍らずに冬を越すことが出来たのだとか。

そのころは、全く理屈がわからずに、何度も何度も首をひねって、
はからずもこの話が記憶に残ってしまいました。
科学的には、水の比熱が極めて大きい、
という特性を利用したものと考えられます。

たとえば同じ量の水と油を、同じ火力で熱すると、
油はすぐに温まるけれど、水はなかなか沸騰しません。
水を温めるには、たくさんの熱が必要です。
物理的には、物質が温まるのは、熱エネルギーを蓄えたからだと考えます。
たくさんの熱で温められた水は、
たくさんの熱エネルギーを抱え込んでいる状態です。

さて、気温が水温よりも低くなると、エネルギーを均一にしようとする力が働いて、
水の持っている熱が空気中に放出されます。
このような熱エネルギーの移行は、3℃の水と0℃の空気でも起こります。
水はあらゆる液体の中でも、破格の熱量を蓄えているので、
より多くの熱を放出することができます。
温室の水がめは、寒さを吸収しているのではなく、
実際には、水がめの水が温室を暖めているから、植物が凍らずに済むのです。

例年、冬になると、耐寒性の弱い多肉植物なんかを、
取り込むのですけれど、どこに置くかが悩みの種。
まるまるひと晩、家を空けることも少なくありませんし、
ちゃんと日当たりも欲しい。
サンルームがあったらいいのですけれど。

去年までは、台所の隅にスタンドを置いていました。
でも邪魔だし、薄暗いので、ダメにしてしまうこともしばしば。
ふと、温室の水がめの話を思い出して、浴室に置くことを思い立ちました。

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今のところ、とてもいいかんじです。
浴室は毎日使うわけじゃないんですけれど、
浴槽に水を張ったままにしています。お風呂の残り湯。
洗濯にも使いますから、そんなになみなみとは残っていません。
これがわたしの温室と水がめ。
いくら寒くっても、蛇口が凍り付いても、
お風呂の残り湯に氷が張っているのは、見たことがありませんもの。

夏に漬けたニラキムチを、まだ食べ続けています。
実際、一人暮らしって、そんなもんじゃないですか?
このキムチは、最初しょっぱめに漬けておくと、
キムチの素みたいに、具を継ぎ足し継ぎ足しして楽しめます。

もうかなり酸っぱいんで、調味料のように使っています。
キムチって、どぎつい味なのに、何にでも合うのが不思議。
ツナや生野菜、チーズと一緒にパンに挟んで食べても、意外においしい。

時間があればちゃんと作りますけれど、
サンドウィッチって、ちょっと面倒でしょう。
それに、食パン1袋を食べきるのが大変。
最近はもっぱら、イングリッシュマフィンを使っています。
炒り卵と一緒にマヨネーズで和えて、載せるだけ。

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ニンニクを使わない自家製ですので、
忙しい朝にも重宝しています。

気に入って、最近はこればかり着ている防水性の雨具。
ホームセンターで求めた安価なものですけれど、
うふふ、春を予感させる萌黄色、うぐいす色、ウスタビガの繭の色。
もちろんズボン付き。

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以前は、肩がこるような重たいウールのコートが好きでした。
リサイクルショップや古着屋で、捨て値で売っているような、むかしむかしのウール。
団塊世代の母親が、若い頃東京で着ていたような、気取ったコート。
何着も持っていますけれど、横殴りの雪の中を、
雪かきしたり、お隣さんに回覧板を届けたり、
海岸をあてどなく歩いたりするには不向きです。
手放したら、二度と手に入らないからとってありますけれど、
今では1年に1度、着るかどうか。

雨合羽は生活必需品です。
若い頃、わたしには生活がなかった。毎日ウールを着ていてもよかった。
今はフリースと雨具と長靴が普段着。いつでも外に出て行けるように。
こうやって少しずつ、生活が人生になっていくのかな。

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