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2012年 7月27日 13:30 豊岡 24.9℃

先月はバイの産卵をお伝えしましたが、夏は貝類の産卵の季節です。

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イボニシの卵嚢は、岩陰でよく見かけます。
岩の表面には、色鮮やかな海のバラが。

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大きい! いままで見たこともないくらい、大輪のバラです。
バラというよりも、ダリアみたい。
こういう造形は、だいたい、ウミウシの卵塊である場合が多いようです。
それぞれに個性があって、どのバラがどのウミウシのものか、
はっきりとはわからないのですけど、
オレンジ色のものは、クロシタナシウミウシかもしれません。

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ほら、こちらでは、ちょうど産卵を終えたばかりのようです。
クロシタナシウミウシは、砂地に岩が入っているようなところでよく見かけます。
比較的大型のウミウシですが、これは特に大きめ。

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ちょっと失礼して。
この卵塊は少し色が薄めです。

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表面がしわしわしてますけど、産卵でお疲れなのでしょう。
ウミウシのいわゆるツノは、目ではなく触角です。感度は良さそうですね。

巻貝の一種であるウミウシの卵は、バイと同じような過程をたどって着底します。
プランクトン生活を送る最初のベリジャー幼生は、ちゃあんと巻貝の姿をしているのだとか。


2012年 7月28日 14:00 豊岡 24.4℃

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岩の隙間で息を潜めているのは、マンリョウウミウシかしら。
平沢で会ったものとは印象が違います。色味のグロテスクさも抑えめ。

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近くに咲いていたのは、こんなやわらかな墨染め桜。
マンリョウウミウシの卵塊でしょうか。少し日が経っているようです。

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近くの海藻から、ぽろりと剥がれ落ちてきたのは、フジタウミウシです。
バラを咲かせるには、さすがに小さすぎるかもしれません。

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水中にはオオコシダカガンガラがちらほら見えましたけど、
岸近くにはなぜかクボガイの大群が。
ウミウシを見たあとで、巻貝を見ると、同じ仲間なのに、
急に現実に引き戻される感じがします。
ヘソアキクボガイのようでした。
クボガイはもともと、オオコシダカガンガラよりは浅い場所を好むようです。
海に入れなくなった高齢のおばあちゃんたちが、
やむを得ず拾っているのを見ると、物悲しい感じがします。
「シタダミ」としては最もランクの低い巻貝のひとつです。


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学生のころはよくスカートをはいていました。
今は滅多に着ません。何の用事もないような休日でさえ、
パンツをはいていることが多いのです。

30を過ぎたあたりから、素足を出していると、
身体が冷えるようになってきました。
夏は毎日のように(いいえ、夏でなくとも)海に入りますから、
着替えのしやすいワンピースなど重宝しますけど、
下にはいつも、パンツかスパッツを合わせています。

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中でも、毎日のように、とっかえひっかえしてはいているのが、
このタイパンツ。
『コーディネイト自在なシンプル服 A to Z』稲田京子/文化出版局 に載っていたもので、
型紙が擦り切れるほど何着も作りました。

安価で薄地で色数が豊富なシーチングは、特に気に入っています。
洗濯するごとに生地が柔らかくなって、すごく優しい感触。
わたし、あまり茶系を着ないのですけど、
夏はアースカラーで気分を盛り上げています。

少し厚手のツイルで作って、春秋にも着ています。
ウールで作れば冬にもいいでしょう。
わたしは冬は、もっぱら長靴なので、スリムパンツしかはかないのですけど。

柄のパンツは東アフリカのキテンゲで作りました。
大切に使いたい布なので、たっぷりとしたデザインこのパンツなら、
端布もあまり出ませんし、飽きてしまっても、
ほどいて、また、別の服に作り直せるんじゃないかしら。
ちょっとしたお出かけ用に使っています。

手前のレースは今年の新作です。
派手すぎるかと心配しましたけど、風を通してとにかく涼しいので、
手放せない1枚になりました。
裏地はつけずに、膝下くらいのズボン下を合わせています。
色柄物が花びらの向こうに透けているのも楽しいでしょうね。
でも、レースはやっぱり白が特別なので、
つい、いつも、白のズボン下を重ねてしまいます。

2012年 7月27日 12:30 片野尾 25.0℃

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比較的、岸に近い岩の上に、
一面生い茂っているのは、イソモクだろうと思います
水津から前浜にかけては、特にイソモクが多いように感じます。

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大型の褐藻が倒れ、明るくなった岩の上には、
あちらにも、こちらにもアイナメが乗っかっています。
縄張りがあるようです。

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この時期、必ず1度は片野尾に入ります。
お目当てはこれ。オパール色の落し物、ヒラワツナギソウです。
どこかで見かけたら、じいっと目を凝らしてみてください。
暗い横縞が入っています。これがワツナギソウの名の由来です。

片野尾はヒラワツナギソウの多いところです。
以前はもっと多かったのです。数年前の高潮の被害で、
海岸がもみくちゃにされて以来、めっきり数を減らしました。
それでも他と比べれば、多いほうでしょう。

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何度も何度もチャレンジしているのですけど、
ヒラワツナギソウの輝きの素晴らしさは、写真では伝わりません。
この宝物を初めて見た少女の日、どれほど興奮したことか。
すべての少年少女に、そんな、忘れえぬ夏のときめきがありますように。

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今日見つけた初めての生き物は、グビジンイソギンチャク。
そう、イソギンチャクです。直径10cmくらい。
磯で普通に見かけるタイプのイソギンチャクとは、少し雰囲気が違っています。

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触手は顆粒状で、中央から放射状に、模様をえがくように配置されています。
刺胞毒は強いといわれています。
近寄ってきていたクサフグのチビッコが、
好奇心満々で、えいっ、と顆粒を突っついたんですけど、
口が麻痺したのか、しばし放心状態になっていました。

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触っても、身をすぼめて丸まることは出来ないみたい。
なぜか口が大きく開いてきました。全体が収縮して、ちょっとこわばっているのかな。
抹茶と桜と小豆を取り混ぜたような、独特の色合いです。

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この個体はなぜか海藻に付着していました。
どこからか流されてきたのかもしれません。
裏面は鮮やかなサーモンピンク。アワビの足に似ていませんか。
イソギンチャクはこの足で、案外器用に移動すると言われています。

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ジボガウミウシの白は、透明感が合って格別です。
ほかにはシロウミウシ、クロヘリアメフラシ、
ホウズキフシエラガイも見かけました。

2012年 7月23日 11:30 長浜・大須 27.4℃

真野湾は比較的透明度を保っています。
水温はぐんと上がりました。

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浅瀬は茶色い海藻に覆われています。
紅藻が老成したせいもあるでしょう。もともと茶色味が強いソゾも目立ちます。

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場所によっては、枯れかけた紅藻に、ケイ藻がびっしり付着しているようです。
もはや、もとの海藻が何かもわかりません。

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ケイ藻の表面が銀色に光っています。
酸素です。こびりついたほこりのようなケイ藻から、大量の酸素が発生しています。
ケイ藻はもとの海藻の光合成を阻害しますが、
自ら光合成をして、相当量の酸素を供給しているようです。

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もう少し深い、水深1m以深では、
丈の短い褐藻の夏葉に、モズクが残っています。
本来なら、梅雨時の時化でほとんど流失するはずのものです。

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今年、どこでもよく見かけるのは、こんなクサフグのちびっ子たちの大群です。
彼らのうち何割かが、順当に成魚になるのかと思うと、少々不安。
クサフグは海のギャングなのです。

さて、ここからは、小さな無脊椎動物に目を向けてみましょう。

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岩陰で目を引くのは、羽毛のように豊かに茂るシロガヤです。
針葉樹のカヤに枝振りが似ていますね。これでもれっきとした動物なのです。
枝の間に付着している、乳白色の米粒のようなものは、
コルビュラと呼ばれる生殖器官です。
シロガヤも繁殖の季節です。

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お魚さんのおうちの入り口を飾り立てているのは、同じ仲間のオベリアの一種です。
シロガヤと違って、とても小さい。

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こちらでは岩の表面を、一面、オベリアが覆っています。
大きな岩と岩の隙間で、潮がよく通る場所です。
岩に産毛が生えたみたいに見えるでしょう。

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近づいてい見ると、産毛の1本1本が、規則正しく枝分かれしています。
それぞれの枝先に、無数の小さなイソギンチャクが、
触手を広げたような姿をした、精緻な生き物です。

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前から気になってたんですけど、岩の表面に、所々、汚れたように、
べたっと黒いにかわのようなものが付着しています。

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地衣類みたい。
これ、なかなか結びつかなかったんですけど、
真っ赤なカワラタケと同じものだと思います。
コケムシの触手が開いていると赤く見え、
閉じていると、虫室と呼ばれる外側の黒色が、強く現れるのではないでしょうか。
岩陰にも表面にも見られますが、陰にあるものは昼間でもよく開いているようです。

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ほかにも、岩陰には、シャーベットカラーの柔らかな彩り。
色とりどりのカイメンたちは、恥ずかしがり屋さんなのかな。

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中央あたりに、丸い、黄土色の、フクロノリが生えてますけど、
ちょっと様子が妙です。

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ほら、真ん中から細いクモの糸が広がっているでしょう。
触ると、すうっと奥に引っ込んでしまう。
正体はわかりませんけど、ゴカイの仲間かしら。

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1cm程度の小さなウミウシ、クロミドリガイです。

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写真が見にくいのですけど、これもクロミドリガイによく似ています。
大きさは同じくらい。模様や色味もそっくり。
でも、尻尾の先端が紺色に染まっているので、アズキウミウシだと思います。
同じ仲間で、図鑑の隣同士になるくらい近い種です。
『カイ』と『ウミウシ』の間にある隔たりは、このくらいのものなのかしら。

テングタケというと、毒キノコの代名詞のように扱われていますね。
でも、シメジの仲間の中にも、死に至るほどの猛毒のキノコがあるように、
テングタケの仲間の中にも、食用となるキノコはあるのです。

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タマゴタケです。
テングタケの仲間は、幼菌が卵型をしているのが特徴です。
茎の付け根に殻のような名残がありますね。
白い幼菌の中に、機橙色のキノコの赤ちゃんが入っている様子は、
ふたつ割りにしたら、ちょうどゆで卵みたいに見えるでしょう。
それが名前の由来のようです。

このタマゴタケ、本によると、『かなりおいしい』と書かれています。
これは是が非にも試してみなくては。
ふふふ、いつも通る山越えの道の脇に、
ちょっとしみ崩れたような崖があって、そこにぽつぽつ生えていたのです。

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本当はもっと、傘が閉じているうちが食べ頃のようです。
でも、夏のキノコは成長が早くって、気付いたときにはこの有様。
『かなりおいしい』わりには、においはなくて、
ちょっと不安でしたけど、リゾットにしてみました。

長ネギとタマゴタケをバターでさっと炒め、
冷凍してあった残りご飯を加えて、雑炊のように煮ただけ。
見た目は、優しい黄身色に染まった卵雑炊。
キノコらしい風味はさっぱりしなのですけど、
なんだかとってもおいしい。びっくり!

卵って、うまく言葉に出来ませんけど、コクがあって、
味というよりも、身体が栄養を喜んでいるような感じがするでしょう。
まさにそんな感じなのです。
見た目だけじゃなくて、味も卵、っていうことなのかしら?
もっとも、キノコにはそれほどの栄養価はなさそうですけど。
2012年 7月23日 10:00 椿尾海水浴場 27.8℃

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真野湾から解放された椿尾の海岸には、エビアマモの豊かな草原が広がっています。
海底の雰囲気は素浜に似ています。岩盤の上に砂が堆積した地形です。

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砂底にはオオブンブクの殻が落ちていました。
小石の多い砂底に暮らすウニで、アマモの生えているような泥っぽい砂浜ではまず見ません。

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岩の隙間の砂の上に、優しい桜色をした紐のようなものが絡み合っています。
ミズヒキゴカイのエラです。
ミズヒキゴカイは、比較的汚染に強い底生生物として知られていますが、
キレイな場所にも住んでいます。
でも、こんなに密集しているのは、やっぱりちょっとグロテスクな感じがします。

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岩の表面に、吹流しを貼り付けたように並んでいるのは、オベリアの一種だと思います。
ウミヒドラやシロガヤなどと同じ仲間です。
横糸でみんな繋がっていて、仲が良さそう。

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カンザシゴカイのエラです。ヒトエカンザシゴカイでしょうか。
日本各地に普遍的な種です。このエラでエサも集めるのだとか。

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ウミウシの卵です。オレンジ色が濃い!
貝類の多くは、夏が産卵期のようです。
大型の海藻もなくなって、海のバラがひときわ目立ちます。

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どういうわけか、椿尾は、アンドンクラゲの発生が飛びぬけて早い場所のひとつです。
まだとても小さいのですが、小指の付け根あたりに写っています。
ちらほら見かけました。
例年、8月の中旬までには、大群が押し寄せます。
真野湾よりも早いのは不思議です。
潮流の関係で吹き寄せられるのではないかと考えていますが、よくわかりません。

2012年 7月19日 14:30 二見元村 28.1℃

スーツなど準備しながら、何気なく波打ち際をのぞいたら、
見慣れない生き物に気付きました。

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真ん中あたりの水の中に、巻貝みたいなものが見えるでしょう。
これ、どうやら、フナムシの子供らしいのです。
普段は、水際ぎりぎりの陸上側を、集団で移動し、
大人のフナムシが水に入っている姿は、滅多に見ませんけれど、
子供は、身の危険を感じると、こんなふうに水中に身を隠すこともできるようです。

実はフナムシは、エラ呼吸する生き物と言われています。
驚くべきことに、同じ仲間のダンゴムシもエラ呼吸なのです。
陸上生活に適応した結果、空気中の水分を利用して、
水中でなくても呼吸出来るように、エラを発達させたのでしょうが、
まだ未発達な子供では、かえって本来の機能が残っていて、
長く水中にとどまることが出来るのかもしれません。

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ノトウミヒルモは群落を広げています。
この南方系の海草は、アマモよりひと足遅れて、
これから夏にかけて、ぐんぐん生育していきます。

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今はどこでもそうなのですが、濁りがきつくて、遠くまで見渡せません。
夏枯れのガラモ場は、沈黙の世界。

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おや、オオヘビガイの空き家に、ナベカがすっぽり。
岩肌を覆っていた褐藻類が枯死する夏は、その陰に隠れて見えなかった、
小さな生き物たちを観察するには、最適の時期です。

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朱色の瞳が印象的なオトメウミウシ。
このウミウシには、アオウミウシなどに特徴的な、
背面の王冠状のエラが見当たりません。
オトメウミウシは、体の横側にエラが隠れているタイプのウミウシです。

石の上の方に、白いヘビのようなものが見えます。
これはヘビガイの仲間、ではなく、ゴカイの仲間の棲管です。
その証拠に、とっても小さいのですけど、オレンジ色のエラの花が咲いているでしょう。

ゴカイの中には、このように、自ら石灰質の棲管を作って、
その中に暮らしている一群があります。
エラが美しい装飾に見えるので、カンザシゴカイと呼ばれています。
これはエゾカサネカンザシだと思います。
珍しい生き物ではないのですけど、エラが開いているのは初めて見ました。

2012年 7月19日 12:30 多田海水浴場 26.0℃

夏の魚売り場で、しばしば見かける、ホウボウ、カナガシラ、カナド。
佐渡では、すべてカナガシラの名で出回っているようです。
頭の骨がとても硬いのが由来でしょう。

沖合いに出ている冬が旬と言われています。
岸近くに寄ってきている夏場、目にする機会が多いので、
てっきり夏が旬と思っていました。

えり好みの激しい佐渡では、長らく流通していませんでしたが、
近年は雑魚扱いで安価に出回っています。
夏でも十分おいしくいただけます。
肉質は淡白で、よいダシが出るので、アクアパッツァなどがおすすめ。

胸ビレが赤いものがカナガシラで、青いものはホウボウかカナドです。
頭でっかちで、ウロコが粗く、全体に小ぶりなものはカナドだろうと思います。
カナドは味の点でやや劣ると言われています。
赤味の強いカナガシラを選べば無難かもしれません。

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こちらはカナド。
確かに頭でっかち。
胸ビレの一部が離れ、3本の指のように発達しています。

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わたしに気付いて、胸ビレが半開き。
ホウボウの仲間は、指のような部分を使って、
砂の上を歩くように移動する様子から、
『方々歩く』、ホウボウの名が与えられたとか。

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しつこく追いかけていたら、一気に胸ビレを広げました。
最大級の威嚇です。
シアンブルーが太陽を反射して、まぶしい!
海底を旋回しながら、今しも飛び立とうとする飛行船みたい。

2012年 7月19日 12:30 多田海水浴場 26.0℃

18日に、梅雨が明けました。
あの岩は、今、どうなっているでしょう。

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そう、この岩です。

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熱狂の日々は、確かにその名残をとどめていました。

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空っぽの卵嚢は、砂をかぶって見る影もなく、
中に生き物の気配はありません。
皆、無事に旅立っていったのでしょう。

他の岩に産み付けられた卵嚢のうち、すぐにはがれ落ちてしまったらしく、
ずっと砂底を波に揺られ、行ったり来たりしているような、
小さなかたまりがいくつかあるのに気付いていました。
その迷子の卵嚢たちも、ご覧のとおり、ちゃあんとふ化しています。

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袋の中に見えるのは、すべて小さな巻貝です。
もういつ生まれてもおかしくないんじゃないかしら。

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そっと振ってみると、ほら、小さな砂粒が飛び出しました。
はじめまして、命たち。
わたしの中指のところに、ぽつんと白い点が見えるでしょう。
これがバイの赤ちゃん。
ベリジャー幼生と呼ばれます。浮遊生活を送るのはわずか数日です。
卵嚢の上の方が開いていて、そこから出てくるみたい。

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なんにもない砂の上に、パステルカラーの小さな花が1輪。
これはゴカイのエラで、呼吸のために開いているものですから、
バイの赤ちゃんが襲われる心配はありません。
小さな命の新たな旅立ちを、海の底で優しく見送っています。

2012.07.19 雲母のお守り
2012年 7月10日 13:30 莚場 24.3℃

ここでも、バイの大産卵が展開しているのではないかと思って入ったのですけど、
強烈な濁りで右も左もわかりません。
例年、外海は、8月にはすっきりと透明度が上がるのですが、
梅雨時期には、かえって真野湾などよりも濁っている場合があるのです。

やむなく浅瀬に引き返すと、
海底に、模様の入った透明な薄い膜が沈んでいました。

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これ、なんだかわかりますか? 
ぺらぺらして軟らかいものですけど、貝殻です。
アメフラシ貝殻なんです。左側が巻きの中心です。
アメフラシの背中のヒダの中に張り付いていて、内臓を守る程度の役割はあると思います。
長い長い年月のうちに、軟体部分に取り込まれた貝殻は、
薄い薄い膜となって、いまも確かに痕跡をとどめているのでした。
産卵を終え、息絶えるアメフラシの多い初夏は、
その貝殻を目にする機会も多い季節です。
お母さんアメフラシが残していった、雲母のお守りです。

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あ、クサフグの子供たち。
今年は、どこでも、本当にたくさん見かけます。

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岩がいくつも沈んでいる場所があったので、
ひとつをひっくり返してみました。
定番の、バフンウニやクマノアシツキに混じって、ここにも何やら、
半透明の膜のようなものが張り付いています。

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ヒラムシでした。
左側、〉型にいくつもの小さな突起が並んでいます。
ツノヒラムシは、比較的よく見かけるヒラムシのひとつです。
張り付いている岩の模様が、透けて見える薄っぺらな身体で、
さあっと滑るように素早く移動します。

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