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内海府の沖合、水深30m付近の砂底に、
梱包資材らしきゴミが沈んでおりましたので、拾い上げてみますと、
クッション材のような、粒粒をつなぎ合わせた構造です。

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透明なカプセルに、白いアラビア数字の2を、
無数に閉じ込めたような不思議なシート。

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1枚のシートに別のシートが直角に張り付いています。

わたしは初めて見たのですが、
この感じ、特に透明な肉厚のカプセルの感触に、
なぜだか見覚えがあります。
これは、巻貝の卵のうです。

砂底に住み、これだけのサイズのシートを紡ぐことができる大きな巻貝は限られています。
調べてみますと、生きたナマコを丸呑みにするという、ヤツシロガイのものでした。
ヤツシロガイは大きく開いた殻口と、膨らんだ紡錘形が特徴の大型の巻貝です。

食用になりますが、佐渡ではあまり知られていないようです。
佐和田で安く売られているのを見たことがあります。
赤泊の温泉のロビーにも並んでいました。
名前の由来は、九州の八代海ですし、
内湾や、冬に風裏になる穏やかな海に多いのかもしれません。

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2014.10.28 ちはやふる
大佐渡が虹色に染まり、時々刻々移ろいながら、秋が深まってゆきます。

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今年の紅葉は、心なし赤みが強いように感じられます。
いつもは茶色く枯れ上がったようになるケヤキも、
こんなに赤い。

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佐渡では、風か何かの具合で、茶色くなることが多いのですが、
太平洋側では、ケヤキは赤く紅葉すると聞いたことがあります。
わたしの記憶に焼き付いております、鎮守の森のケヤキの大木は、
いつも赤茶けた葉を振りまいておりました。
少女の日には、たっぷり散り敷いた枯れ葉の絨毯の上を、
うきうきとして踏みしめたものです。
でもこの木は、本当は紅へ向かおうとしていたのですね。

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ケヤキが赤く染まって、今更ながら気づいたことがあります。
赤くなるもののほかに、
黄色くなるものもあるのです。中間色のオレンジに近いものも。
思い思いに装って、なんだかはしゃいでいるみたいだな。

2014.10.27 花ぞまがへる
弟の結婚式が近いので、あたふたいたしております。
母がおりませんので、かわりに、
妹の振袖やら、義叔母の留袖やらを準備しているのですが、
はてさて、何がどこにしまってあるものやら。

かれこれ10年近くも前に、母の知り合いで、
もと芸者さんという方から、教室などではなくて、本当に好意だけで、
教えていただいて、なんとか自分の分だけは着ることができます。
今でも着物を着て生活しておられる方の着付けなので、
腰紐3本だけで、どんなに動いても着崩れません。

結婚式の時くらい、着せてもらったら、とも勧められましたけど、
自分で着られないのなら、着ない。
それがわたしらしいのではないかと思って、ちょっと意地を張っておりますの。
だって、着物を着る、という動作のひとつひとつに、
いろんな人の思い出が詰まっているんですもの。

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二階の窓からふと外を見遣ると、枇杷の花が満開。
枇杷って、夏の果実という印象でしょう。
でもその花は、初雪に先がけて白い花びらを散らすのです。
枇杷の夏はここから始まっているのです。

わたしの20代は、振り返ってみれば、
枇杷の花をじっと見つめながら、
いつかやってくるはずの実りの夏を、
まだ不確かな夏を、
悶々と待ちわびているだけの日々でした。
そんな日々の中にも、かけがえのない出会いがいくつもあって、
それが硬い種ともなり、甘い果肉ともなるのだと、
今もわたしは信じているのです。

2014.10.26 いい日旅立ち
夕焼けが、薄闇の迫る東の空にかかる雲を、
赤く染め上げていました。

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ときどき、こういう日があります。
嵐の前触れかな。

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すすきの穂が、毛の開いた歯ブラシみたいにぐしゃぐしゃっとなって、
種が旅立つ時が近いみたい。
きっと木枯らしを待っているんだな。
こころなしか、まだぬるい雨が降っています。
まだ、冬を見出すには少し気の早すぎる雨が。

例年ですと、11月の初めには大佐渡でも初冠雪となるはずですのに、
日中の気温はまだ20℃もあるのです。

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夕暮れ、家路を急ぐ身には、こういう雨は憂鬱です。
ちょうど、ぎりぎりの、きわどいあたりに、
ちょこんと座り込んだ小さなアマガエルが、
ヘッドライトに驚いて飛び上がるので、
何度も急ハンドルを切って蛇行しなければなりません。

4月の終わりの雨の夕暮れ、冬眠から目覚めたばかりのカエルたちが、
寝ぼけまなこで座り込んでいるのを避けて、同じように迷走したものでした。
今は冬眠に備えて、あちこち、寝床を物色しているのでしょうか。

カエルは半年も眠り続けるのですね。
どんな夢を見るのかな。

日暮れが早くなりました。

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10月の日没は、2月と同じなのですものね。
若い時分には、10月の気配の中に、夏の残り香のようなものを、
かぎ分けようと必死になったものでした。

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どうしてあんなに夏にこだわっていたのかな。

お久しぶりです。蛭子の尼です。
長らくご無沙汰いたしておりました。
仕事のほうはまずまず、順調です。

休みなく走り続けているような毎日に、10月が、
粋な贈り物をくれたみたいに、立て続けの台風などで、
かれこれ2週間ほど海から遠ざかっています。

冷えのたまっていた身体に、ちょうどよい骨休めになっています。
7月から9月いっぱいくらい、ウェットスーツなのですけれども、
なんというか、じわじわと内臓まで冷えるのです。
それに、わたくし、季節の変わり目が少々苦手。
お休みも多めにいただいて、ちょっとずつ日常を取り戻しているところです。

10月がくれた、もうひとつの素晴らしい贈り物を、
皆さんはご覧になりましたか?

10月8日の宵口、東の空で繰り広げられた皆既月食です。
月が地球の影を横切ることで起こる月食は、日食に比べると、
チャンスは多めですけど、お天気が悪かったり、真夜中だったりで、
じっくり一部始終を見たのは、わたくしは初めて。

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きれいな満月が、18時14分から本影に入り始めました。

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17分の写真では、左下に影が見えています。

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18時46分には半分くらいまで暗くなりました。

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肉眼では、本影に入った部分が赤く見えています。
丸い輪郭を残しながら欠けていくので、
半月とはまた違った雰囲気です。

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銀色の部分がだいぶ細くなってきたので、
カメラでも赤い月をとらえられるようになってきました。
ウサギさんの模様まではっきり見えます。

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19時24分、最後の光が呑み込まれてゆきます。

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妖しい深紅に染まる月。
秋の月夜は浩々と明るいはずなのに、闇夜のように暗くなりました。
海にかかる月を見ていたのですが、白く輝いていた水面も、
食の進行とともに赤みを帯び、今は墨を流したように暗く沈んでいます。
皆既食はきっかり1時間続きます。

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皆既食の間も、影の一番暗い部分が、ゆっくり移動しています。

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20時25分、左上のほうから、
すうっと日が差すように明るくなり始めました。

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まるで欠けていったのを、
逆回しに見ているような奇妙な感じがいたします。

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食の終わりは21時35分です。
名残惜しそうな影の神の後ろ髪が、まだ頬に触れている感じがするな。

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月食が終わると、何事もなかったような、真ん丸な満月が空にかかっていました。
水平線は浩々と明るく、寄せる波は穏やか。
10月は恵み深い神様の贈り物です。

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