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2015.10.19 No water , No life
枯れることのない清水、などと申しますけれども、
この夏の日照りで、いつも冬場、頼みにしております水源が、
ついに枯れてしまいました。

山の家の水道は、下の沢の湧き水からポンプで上げているのですが、
寒さが厳しくなると、その途中が凍ってしまいます。
こうなるとどうしようもないので、毎日ポリ缶に水を汲んで、
家の脇の貯水タンクに給水してやらねばなりません。
仕事の帰り道に、ちょっと車を停めて水を汲めるので、重宝しておりました。

集落の中では、どこよりも水量があって、頼もしく思っておりましたのに、
いつの間に枯れたものやら、夏の間は忙しくしておりましたので、
はっきりとはわかりません。
ところが、雨が降るようになってからも、
いっこうに水が戻ってくる気配がないのです。
地下水の流れが変わって、本当に枯れてしまったのかと気をもみました。

雨がちな秋がそのままに過ぎ、10月も後半に差し掛かったころ、
道路を横切るように流れる水の跡を、ヘッドライトが照らし出したときは、
心底ほっといたしました。

雨が降りはじめてから2か月余りが過ぎていました。
山がいったん水を失うと、回復するのに、
こんなにも時間がかかるのだということを、
身に染みて思い知らされました。

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2015.10.18 箕を編む人
わたしの記憶の中で、一番古い手箕(てみ)は、
祖母が小豆を選り分けていた竹細工のそれです。

二十歳そこそこのころ、小さなホームセンターで働いていたときには、
子供の時分から何気なく耳にしていた農作業用具の名前を、
再発見するような具合で覚えるのが、案外楽しかったものですが、
そのころにはもう、手箕といえばオレンジ色をしたプラスチック製のものが主流でした。

それだけではちょっと呼びずらい、
箕(み)という片口の開いたバスケットのようなこの道具のことを、
同じ佐渡人でも、「てみ」、とは呼ばずに「ふじみ」、と呼ぶ方がいて、
どこがどう違うのか、ずっと不思議に思っておりました。

言っている本人に聞いてみても、同じものだとおっしゃいますので、
同じならばなぜいくつも呼び名があるのか、謎は深まるばかりでした。

ところが先日、父がどこからか正真正銘の「ふじみ」をいただいてきて、
長年の疑問が氷解いたしました。

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「ふじみ」というのは、藤で編んだ箕、「藤箕」なのですね。
底の方は特に木の皮の感じが残っています。

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藤の皮で隙間なく編まれた藤箕は、堅牢な反面、
ずっしりと重いものでした。
軽いプラスチックに取って代わられたのも、
やむを得ないことだったかもしれません。

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藤のつるを採るために、山に分け入るところから始まって、
どれくらいの工程を経てこの姿にまで至るのでしょう。
百姓の技術というものは、ただ米を作ることだけではなかったのだと、
改めて驚かされます。

スカシカシパンをご存知ですか?
菓子パン。

菓子パン、というよりもビスケットのマリー。
生体はきれいなピンク色のトゲで覆われています。

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カシパンは砂底に棲むウニの仲間です。
スカシカシパンは特に大型のウニで、写真の1マスは1cm四方です。

スカシカシパンを初めて見つけた時も驚きましたけど、
透かしの穴に棲むヒトデがいると知った時には、もっとびっくり。

そのときから何年も、かれこれ何十枚ものスカシカシパンをひっくり返して参りましたけど、
肝心のヒトデにはなかなか出会えません。

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スカシカシパンは、砂底の表面に浅くもぐって移動しています。
わたしくらいになると、どこにスカシカシパンがいるか、一目瞭然。

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ちょっと砂を払えば、ほらね。
この秋、ついに念願のヒトデにお目にかかることができました。

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スカシカシパンの裏側に張り付いている小さなヒトデ、
ダキクモヒトデです。

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何を抱いているかというと、大きなメスの腹側に、
小さなオスが抱きついているのです。
クモヒトデの中心に少し色の濃い部分があるように見えますけど、
それがオスです。

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こちらはおひとりさま。
中心に口が見えるので、メスは背中でスカシカシパンに張り付いているのですね。

スカシカシパンに乗っかって、その穴で生きる道を選んだダキクモヒトデ。
究極にちっぽけな生き方の中に、海という無限の未知が凝縮されているようです。

2015.10.08 かますざます
今年はカマスの当たり年だそうです。

秋を告げる魚ですのに、今年は6月から噂にのぼりはじめ、
8月の上旬に平根崎に入ったときには、
何千という大群がダイビングボートの下で渦を巻いていました。

ごめんなさい。残念ながら写真はありません。
その月の末に、うっかりカメラを流してしまって、
まるまる2年分のデータが海のもくずに。

9月の中頃、ふらっと内海府に回り込んできたカマスさんの迷い子たちは、
15cmほどに成長していました。

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ハンサムなフォルムです。
この魚はなんとなく外洋性が強い感じがします。

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熱狂とは冷めやすいもの。
カマスフィーバーも、10月に入るとあっという間にひと段落。
秋はどんどん深まってゆきます。

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