上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ここしばらく、コウグリが大量に定置網に入り、漁業者を悩ませているようです。
コウグリは佐渡弁でウマヅラハギを指す言葉です。
カワハギなど他のハギ類はコウグリとは言いません。
大量に捕れるので独特の名前で呼ばれているのでしょう。

背ビレのところの硬い棘が引っかかり、
網を破いてしまうのだそうです。
それにコウグリは、大量に捕れてもそれほど値の張る魚ではありません。

それでも以前はもっともっと獲れたのだとか。
頭を斜めに切り落として、えいやっ、と皮を引っ張れば下処理は終了。
それだけの手間も、最近では敬遠されるのか、
コウグリは皮をはいだ姿で売られるのが、普通になってきました。

わたしはコウグリの身は、それほど好きでもないのですが、
肝は、やや臭みがあるものの、甘みが強く、
個人的には好きな味。
子供のころには、内臓という気味の悪さから大騒ぎして嫌がり、
両親になだめすかされ、のせられ騙されもして、
ようやく食べられるようになった、思い出深い食べ物でもあります。

その肝が、いまではトレーにめいっぱい詰め込まれて、
1パック100円前後で売られています。
わたしとしては、懐かしい気持ちもありますし、
無駄にされてなるものかという気色もあって、
見かけると買わずにはいられません。

白味噌を溶いただけの味噌汁に、肝とネギを加えて、
さっと煮たてれば出来上がり。
具材は、何もなしか、短冊切りにした大根が合います。

IMG_2947_convert_20160527135027.jpg

初夏に近い今時分が旬ですが、正直なところ、
この時期に食べるにはちょっとむつごいなあ、
などと話しながら、家族ですすっています。

IMG_3282_convert_20160527092232.jpg

ダイビングをしていると、時折ざあっと、
コウグリの群れが横切っていくことがあるのですが、
なかなか壮観です。

スポンサーサイト
佐渡の海のことやらを、少しずつ書き残していきたいな、
と思いたち、このブログを初めまして、
5年余りが過ぎました。

今まで飽きずに読んで下さった方々、
偶然にもお立ち寄りくださった方々、
本当にありがとうございます。

しばらく悩んでいたのですが、このところ、
海の情報は、仕事として知る場合がほとんどですので、
わたし個人のブログに載せるのが難しくなってまいりました。

リンクの方に、会社のダイビングブログを載せておきましたので、
佐渡の海に関心のある方は、こちらへどうぞ。

佐渡島 ダイビング日和

少々仕事に追われ気味な毎日ですけれども、
可能な限り更新していきたいと考えております。

以降、お見知りおきくださいませ。
今後とも、蛭子の尼ともども、どうぞよろしくお願いいたします。

弟が、実家の裏山の整理をしていて、
うっかりツタウルシにかぶれたと言って大騒ぎしておりましたので、
愚かなヤツと鼻で笑っておりましたところ、
どうやら同じツタウルシにしてやられた模様。

ちょうどそのあたりにタケノコが出るので、
切り倒した木が邪魔になっていたのを、
動かした拍子に触ってしまったようです。

弟は手首まわりでしたが、わたしのほうがタチが悪く、
右頬から耳たぶにかけて、ミミズ腫れのような湿疹が表れました。
肌が弱い方ではないのですが、油断してひっかいて悪化させがちなので,
病院へ行くのが一番とは思いながらも、
お隣さんにすすめられた熊の油を試すよい機会とも思い、
市販薬などは使わずに経過を見ました。

IMG_2952_convert_20160519160906.jpg

途中うっかり、ドライマンゴーを口にしたのが火に油を注いだのか、
その翌日は顔半分が火照る感じで最も悪くなりました。
マンゴーはウルシ科で、まれにひどい湿疹が現れることは聞いていました。
数年に一度食べる機会があるかどうかなのに、タイミングが悪かったようです。
ただ、かゆみはそれほどひどくはならず、
その後急速に収束して、
自分から言わなければ気づかれない程度の症状で済んだのは、
やはり熊油のおかげだったのではないかと思います。

ツキノワグマの皮下脂肪から作られるという、
貴重な熊油を知ったのは最近です。
昨年、お隣さんが上越高田に所用で1泊した折、朝市で偶然見かけたという、
その戦利品を得意げに見せて下さったのがうらやましくなり、
この春、頼み込んでご一緒させていただき、
遠路はるばる高田まで買いに行ってきたのです。

効能はほぼ馬油と同じで、特にハチ刺され、火傷などに効くようです。
馬油も万能の治療薬として知られていますが、
熊油は、より産地が近いですし、原料となるツキノワグマは野生の生き物です。
なにより、朝市で販売している翁が、
手ずから抽出しているというところがいいのです。

さて、聞けば原料の熊は、翁が自ら仕留めるのではなく、
妙高の知り合いに熊撃ちがおり、さらに解体の専門家がいらっしゃって、
ご本人はあくまでも精製がご担当なのだとか。
それでも今年は年明けに少し体調を崩されたので、
高田は桜が有名ですけれども、その一番にぎわう時期には出店できずに、
今年初めて店を出したその日に、奇跡的にお会いすることが出来ました。
この冬は熊も不猟だったそうで、
前年の残りが、どうにか1ビンだけあったのを、分けていただきました。

わたくしのほうも、新潟から高速バスで2時間、
朝市ですから、高田で1泊いたしました。
お隣さんには本当にお世話になりました。
結局、随分と高い熊油になりましたけれども、
多くの人たちの手から手へとゆだねられながら、
こうして今、わたしの手元にあることを思いますと、
効能もさることながら、実に思い出深いひと瓶になりました。

マガキの養殖が盛んな加茂湖では、収獲時に、
筏の下に落下するカキが、相当な量にのぼると考えられています。

この落ちガキが死ぬことが、夏場、湖底付近に出現する、
貧酸素水塊の要因の一つになっているのではないかと考え、
回収しようという動きがあるようです。
回収した落ちガキは、商品としての販路を模索中とのことです。

IMG_2785_convert_20160518095032.jpg

今回いただいた落ちガキは、丸々としていましたが、
時期が遅いこともあり、すでに産卵の準備に入っているようでした。
マガキでもイワガキでも、卵を持ってしまうと、
極端に味が落ちると言われています。

以前テレビで、カキのすりながしを出汁のように使っていたのを、
いつかやってみたいと思っていたので、
この機会に試してみようと思い立ちました。

簡単に、タマネギとジャガイモと一緒に煮て、
火が通ったところでミキサーにかけ、
ポタージュスープに。

IMG_2786_convert_20160518095110.jpg

カキのクリーム煮など、好きな味なのですが、
少し大味になっているように感じました。
カキ臭さが強くないので、あの独特のにおいが苦手な方には、
かえっていいのかもしれません。

単純に出汁として使うにはよさそうです。
ペーストを冷凍しておけば、いつでも好きなように使えますし。
父は醤油ベースの汁ものにしておりましたが、
そちらもおいしくいただけたようです。

突然、藤棚というものを見てみたいと思い立ち、
海を渡ってきました。

小学校の修学旅行で訪れた豪農の館に、見事な藤棚があって、
まだ花の時期ではなかったのですが、強く心惹かれました。
あれから30年近い歳月が流れ、ふと脳裏によみがえり、
新潟市からのお客様に、どこかいいところ、ご存知ありませんか、と尋ねてみますと、
横越の博物館ですごいところがあるらしいよ、検索してみたら、とすすめられて、
調べてみますと、まさしく少女の日に訪れたあの館のことだったのでした。

北方文化博物館は、越後随一の豪農、伊藤家の邸宅を、
文化財として公開している博物館です。
ちょうど藤の開花時期とあって、平日ながら、かなりの人出でした。

IMG_2712_convert_20160510095525.jpg

門扉をくぐる前から、風に乗って漂う甘い香り。
南国に咲くという、イランイランの精油に似ていますが、
もっとさっぱりとしていて嫌味がありません。

IMG_2713_convert_20160510095435.jpg

棚の下は、したたる藤色の雨。
隙間から差し込む日の光がゆらめいて、
複雑な色彩の濃淡が、さざ波のように輝いています。

IMG_2723_convert_20160510095723.jpg

清少納言は、松に寄り添うように咲く藤の美しさを称賛しました。
聡明な彼女は、はかなげに見える藤が松よりもずっと長生きで、
いずれはその松を絞め殺しさえすることを、知っていたでしょうか。

IMG_2738_convert_20160510095742.jpg

伊藤家の藤も、今はすでに寄り添うべき元の樹を失って、
1本の独立した木のごとく鎮座しています。
歪み、ねじれた樹皮に刻まれた歳月には、ただ圧倒されるばかりです。

IMG_2728_convert_20160510095629.jpg

北方文化博物館は、大広間から一望される日本庭園も素晴らしく、
その造成にまつわる、歴代当主たちの物語も、
熱心な学芸員さんが、たいへん興味深く話して下さいました。
このような大規模な邸宅は佐渡にはないものです。
佐渡人の感覚として、少なくとも歴史的な側面で言えば、
越後のことは、少し甘く見ているようなところがあったのですが、
考えを改めました。

小学生のころには、藤棚以外、ほとんど記憶に残らないくらい、
退屈な場所と感じたものですが、歳を重ねて訪ねてみますと、
見るもの全てが趣深く、藤のころは言わずもがな、
別の季節にも、また来たいと思わせる場所でした。

タラの芽のことを、我が家では「タランボ」と呼びますが、
この呼び名は佐渡ではあまり使われないのか、
しばしば聞き返されます。

タランボの「ンボ」は、ツクシンボとか、甘えんぼとかの「ンボ」と同じもので、
「~の坊」という意味だろうと思います。
ガガンボや、アメンボなんかの「ンボ」も、同じ語源でしょうか。

店先で売られているようなタラの芽を見ますと、ようやく葉先がのぞいたか、どうか、
というぐらいのものが多いようですが、それが一般的なのでしょうか。
我が家では、開き切ったくらいのものを収獲するのが普通です。

IMG_2708_convert_20160509152546.jpg

これを、根本が柔らかくなるくらいに、わりとしっかりと湯がくと、
棘も気にならなくなるので、ぎっちり絞って、
ざくざく切って胡麻和えにするのが定番です。

IMG_2572_convert_20160509152622.jpg

砂糖と味噌と胡麻で和えるだけ。
父曰く、醤油ではなく味噌を使うのがコツなのだとか。
ほろ苦い春の味です。

子供のころから、タランボ料理と言えばこの胡麻和えでした。
それほど強い苦みではないのですが、子供の舌には苦手で、
わたしはもっぱら天ぷら党でしたが、
最近は、春になると懐かしいこの味が恋しくなります。

母が他界してからというもの、すっかり主婦化して、
スーパーへお惣菜を買い出しに行くことが、楽しみのひとつになっている父も、
農繁期のこの時期は、山椒の若芽に生味噌を塗って白飯を掻き込む、
といういかにも百姓っぽい質素な食生活になっているようです。

そんな我が家の山椒大夫が、前回弟の調理した、
サワラのムニエルにかけられたトマトソースの上に添えたのは、
やっぱり山椒の若芽でした。

これが驚いたことに、相性抜群なのです。
魚の脂とトマトソースに合わせると、さっぱりとして、
オレガノやタイムを加えたような感じになるのです。

IMG_2702_convert_20160509150215.jpg

わたしのところには、たまたまシラスしかなかったので、
シラスのパスタになっていますが、ツナやサバはよく合うと思います。
柔らかい、香りの優しい若芽ですから、
たっぷりと覆い尽くすように振りかけても大丈夫。

この季節の楽しみが、またひとつ増えました。
2016.05.04 春を呼ぶ鰆
このところ、サワラが揚がっているようです。
引退された大謀の船頭さんがおっしゃるには、
数年前まで、佐渡近海では滅多に見なかったのに、
最近は例年名前を聞くようになりました。

大きいサイズも入っているようなので、
えいや、っと清水の舞台から飛び降りて、1匹まるまる、大人買い。
今回飛び降りたのは、わたくしではなく、弟でしたけれども。

IMG_2448_convert_20160509132216.jpg

1本もので魚を買うなどという経験のほとんどない、
内陸育ちのわたしたちは大興奮。
およそ80cmです。大きすぎても、大味になっておいしくないのだとか。
漁師のアドバイスに従って購入したもので、5000円くらいだと思います。

IMG_2447_convert_20160509132240.jpg

サワラって、あしが早くて、目が死んだ感じになりやすいお魚ですけど、
さすがに鮮度は抜群です。
鋭い歯は、優雅な漢字とは違って、どう猛な印象です。

佐渡のスーパーに並んでいるような、小さいものですと、
ぱさぱさして、粉っぽい感じがしますよね。
佐渡人には馴染みが薄く、外道のイメージが強いサワラですが、
西日本では高級魚として扱われる、いっぱしの出世魚なのだそうです。

IMG_2450_convert_20160509132301.jpg

皮を軽くあぶって、いわゆるたたきにしていただきました。
皮がおいしいです。身は、脂が乗っていて、ねっとりとした食感があります。
ブリやサバとは別物で、シイラに似ているような感じがしました。

また、火を通してムニエルにしたものは、
魚の身というよりも、肝のような肉質で、たっぷり乗った脂もしつこくはなく、
臭みはまったくありません。
西日本でより好まれるのが、何となく得心のいくような上品な食味でした。
ぱりぱりに焼き上がった皮も、
昆布のようなうまみが感じられるだけで、魚臭さはありません。

初めて食べる感じの魚でしたが、とてもおいしかったです。
ただ、わたし個人の好みとしては、もう少し魚臭い魚のほうが好みです。

2016.05.01 こごめ採り考
こごめはお好きですか?
King of SANSAI(キング・オブ・山菜)を選ぶなら、まずは、うど。
それからこごめとあまどころが、次点で甲乙つけがたいところでしょうか。

佐渡ではこごめ、と呼ぶ場合が多いようですが、
こごみ、とあえて言い直す方もいらっしゃいます。
和名はこごめでもこごみでもなく、クサソテツというシダです。

IMG_2437_convert_20160501154940.jpg

こごめは、山菜のうちでも早い方の食材として、
一部の方が、芽が伸び始めたばかりの、こういうものを、
むしるように採ってらっしゃるのを、いつも残念に思います。

IMG_2438_convert_20160501155028.jpg

わたしは、これくらい伸びたものの、
くるんとなった葉先だけを摘んでいます。
そうしたほうが格段に柔らかいですし、葉の下の方が半分残るので、
株に負担が少ないと思われるからです。
毎日山盛りにして食べても飽きないくらい好きですけど、
ひと株の半分以上は手を付けずに残します。

株が弱らないように少しずつ、
来年も再来年も収獲できるよう心がけています。
子供のころ、調子に乗って、あたり一面を全滅させるような勢いで摘んでいると、
こっぴどく怒られたものです。
どう摘むか、ということは、自然とどう向き合うか、
ということにまで繋がっていたのでした。

さて、春早々と、無残にもむしりとられてしまうことの多いこごめですが、
自分がおいしいことをちゃあんとわかっていて、
3回くらいにわけて、時間差で芽を出すので、ご心配なく。
この習性をわかっていると、けっこう遅くまで楽しむことができます。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。