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2011.09.10 麗しきぶす
昨日、海からの帰り道、
山越えの途中でトリカブトの花に出会いました。

IMG_1995_convert_20110910222929.jpg

ため息が出そうな素晴らしい瑠璃色。
佐渡では、この猛毒の花は、場所によっては道端の野草なのです。

腕などを打って内出血すると、青紫色のアザが出来ますよね。
このような色味を、佐渡弁では『ぶす色』と呼ぶのです。
トリカブトの花色を語源にしているのでしょう。
トリカブトの毒が、古くは『ぶす(附子)』と呼ばれていたことはよく知られています。
わたしがこの古名を知ったのは、中学校の英語の教科書に、
同名の狂言のあらすじが紹介されていたからでした。

もうひとつ、『ぶす(を)こく』という表現があります。
「ふてくされる、怒って黙り込む」というような意味で、親に叱られて、
「またぶすこいとる」などとしばしば揶揄されることの多かった子供の時分には、
『ブス』から派生した標準語と信じて疑いませんでした。
改めて調べてみると、醜女を示す『ブス』という言葉は、
以外にも戦後生まれの新語のようです。

トリカブトの毒を摂取すると、顔面紅潮や口唇の痙攣が表れると言われています。
憤慨して押し黙った様子を、このような状態になぞらえたのではないでしょうか。

『ぶす色』も『ぶすこく』も、
子供時代に繋がっているような、泥臭い言葉とばかり思っていましたけれど、
よくよく考えてみると、どうしてなかなか、雅な由来があるではありませんか。
最近の子供たちはめっきり佐渡弁を使わなくなったので、
『ぶす色』になって『ぶすこく』などと言っても、さっぱり意味がわからないかもしれません。
でもわたしたちのころは、確かにそういう子供時代だったのでした。

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