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2011.11.30 冬に至る楽園
2011年11月29日 10:00 二見元村 13.0℃

加茂湖同様、真野湾もまた、外洋に比べると浅い海です。
夏は外洋より5℃くらい高く、30℃近い高温になりますが、
冬には逆転して外洋より低温になります。
いつの間にこんなに冷えてしまったのでしょう。
先月までは、20℃近くあったのに。
思いがけず、今日が二見での最後の遊泳になりそうです。
今年の夏は、この海にすべてを捧げたのでした。
その詳細はまた後ほど。

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褐藻がよく繁茂しています。
テトラポットのまわりでは、もう水面に達しています。

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夏のダメージはどこよりも大きいはずなのですが、
またたくまに回復し、どこよりも早く森がよみがえります。

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褐藻の葉や気胞の配列は、数学的法則にのっとった、
繊細で精緻な工芸品のよう。

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先端部分の色が違っているのは、新しく伸びた新芽の部分でしょうか。

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こちらは、日本海特産種の褐藻、スギモクです。
これまでの観察では、ほかのモク類よりも、
生育開始の時期が遅い傾向が見られました。
今年もまだ目立った動きはありません。やけに遅れています。

さて、海草の草原はどうなっているでしょう。

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アマモは枯れ葉の部分がはがれて、
田植えを終えたばかりの稲田のような、群落の全体像がよくわかります。
地下茎で横へ広がりながらシュートを伸ばすため、
このような規則正しい姿になるのです。

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こちらはスゲアマモ群落。ひとつひとつの株は大株で、独立しています。
アマモとは別の種であることがよくわかります。

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この場所に、2ヶ月前までは、ノトウミヒルモの大群落がありました。
例年、このあたりにはアマモ群落があるのですが、
寿命が尽きたのか、昨年の秋に突然、更地に近い状態になり、
この夏にはノトウミヒルモが非常によく繁茂したのです。
今はあちこち泳ぎ回り、海底によくよく目を凝らしても、
ほんの数枚の葉しか確認することが出来ません。

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かわりにコアマモをよく見かけます。
もともと小型のアマモ属ですが、シュートの間隔が広く、
他の海岸の群落よりも、弱々しい印象を受けます。

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岸近くの群落では、アマモの株元に、
部分的に枯葉が溜まっているように見える場所があります。
この枯葉は引っ張っても抜けません。

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スゴカイの巣、棲管です。
管の先端に、海藻や砂粒や貝殻をくっつけてカモフラージュしているのです。
年中あるのでしょうが、この時期は特に、材料が豊富で、
不要の枯葉が波に清掃されるので、目立って感じられます。

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二見に入れなくなると、片翼をもがれた気分。
もう海は寒いばかりでなく、随分暗いのです。

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