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わたしがケンポナシを集めていたころ、
足元の草むらでもぞもぞと土を掘っていた、
お腹の大きなピカピカの虫1匹。

IMG_3150_convert_20111202124659.jpg

女王アリをもっと大きくして、金属塗料を塗りたくったみたいな姿。
トロンプルイユのように、
退化した短い羽がウエストに張り付いています。
去年も冬間近に見かけました。
冬眠場所を探しているみたい。

思いがけず、ファーブル昆虫記に、この虫の記述がありました。
ツチハンミョウという甲虫の仲間のようです。

   ・・・このうちのいくつかのものの幼虫は、小さな虱(シラミ)のように、
   さまざまなハナバチの体毛にしがみついてその巣の中まで運ばれていき、
   そこでハチの卵を破壊し、
   そのあとで花粉と蜜を練った食料を食べてしまうという、
   奇怪な寄生生活を送るのである。

         『完訳・ファーブル昆虫記/第3巻/下』 奥本大三郎 訳
 

そもそも、生まれたての赤ちゃん虫が、
メスのハナバチにしがみつけなければ生き残れないのですから、
広い広い世界で、ちっぽけな虫の、
もっともっと小さな幼虫が無事に育つには、
あまりにも確実性の低い生き方です。
効率の悪さを補うために、
ツチハンミョウのメスは、膨大な数の卵を産む必要があります。
奇想天外な体型はそのためのものだったのです。

数千もの卵のうちで、奇跡的に生き延びた1匹が、
再び土の中から現れるころには、
この山郷にも、また新しい春が巡っているんだろな。

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