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2011.12.09 鎮守の杜の海
明日、こごめの入りの生き物調査があるので、
その前に、すぐ近くの樹崎神社の周辺で見られる貝類について、
少しまとめておきましょう。

2011年11月29日 12:00 加茂湖・樹崎神社 13.4℃

暖かな日が続いたので、表層は15.0℃まで回復しています。
50cmほど下層は、やっぱり13℃ぐらい。
透明度は相変わらずですが、水をかき分けると、
水温差でもやが生じるので、視界はあまりよくありません。

IMG_3137_convert_20111209214904.jpg

このあたりは砂利交じりの泥なのですが、
砂に潜らず、湖底でのんびり口を開けているアサリを時々見かけます。
普通の砂浜では、まずこういうことはないんじゃないかしら。

捕食者が少ない環境だということが、関係しているのでしょうか。
二枚貝を丸呑みしてしまうような、ツメタガイの仲間は、
加茂湖ではほとんど確認されていません。
しいて言うなら、
キヒトデ(生粋のヒトデの意と思われる、ヒトデ/マヒトデとも呼ばれる)
が最強のハンターでしょうけれど、湖口に多く、このあたりではあまり見ません。
ここは安全だって、理解するだけの洞察力が、アサリにもあるのかな。

それにこのあたりの泥は細かく、みっちりと締まっているので、
大型の二枚貝が深く潜り込むには、硬すぎるのかもしれません。

IMG_3141_convert_20111209215250.jpg

泥に半分埋もれていたオオノガイを引き抜くと、
アサリの稚貝がしっかりと固着していました。
砂の中で一生を送るアサリですけれど、
稚貝の時期には、イガイのように糸で体を固定して過ごすんですって。
これは最近知りました。

IMG_3139_convert_20111209215150.jpg

アンティークなウミニナをたくさん集めて、
素敵なお家に住んでいるのはどなたかしら。

さて、改めて貝類を見ていきましょう。

IMG_3214_convert_20111209215455.jpg まずはアサリ。

乾燥させたので色あせていますが、色々な模様が見られます。
加茂湖ではアサリの放流が行われています。

IMG_3217_convert_20111209215658.jpg ホトトギスガイ。

ムラサキイガイをのぞけば、加茂湖でもっとも優勢なイガイ類です。
足糸(そくし)を出して、落ち葉のような沈下物にも固着します。
内湾型のイガイです。

IMG_3218_convert_20111209215758.jpg ソトオリガイ。

衣通郎姫(そとおりひめ)のソトオリであろうと思います。
その美しさが衣をすかして光り輝いたという古代の姫君です。
白く映っていますが、貝殻は半透明で透けています。
泥底に暮らす二枚貝にはしばしばみられる特徴ですが、
生体の水管は太く、常時、殻の外に突出しています。
貝殻の繊細な美しさに反して、普段の姫君は、ちょっとだらしない印象。

IMG_3219_convert_20111209215920.jpg オオノガイです。

加茂湖の二枚貝の中では、最大になる種だと思います。
こごめの入りでもよく見ます。
国府川の河口でも貝殻を拾いました。

IMG_3220_convert_20111209220020.jpg ヌノメアサリかな?

アサリよりも丸みが強く、膨らんでいます。
オニアサリかと思ったのですが、
この種は、加茂湖のように内湾性の強い海を好みません。
ちょっと不確かです。生息数は少ないと思います。

IMG_3222_convert_20111209220122.jpg ユウシオガイ。

加茂湖のサクラガイです。濃いサーモンから純白まで、
色調のバリエーションに富んでいます。
いわゆるサクラガイ(サクラガイやカバザクラ)よりも厚く、硬い殻です。

IMG_3224_convert_20111209220232.jpg ウメノハナガイでしょうか。

小さな小さな丸い貝殻は、アマモ場に暮らす花の妖精。
これはこごめの入りではまだ出ていません。
浅くて潮通しの良くないこごめの入りには、アマモがほとんど生えていないのです。

その他二枚貝は、ムラサキイガイやマガキ、ヒメシラトリガイが見られました。
巻貝はスガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイなど、
泥底に暮らす掃除屋さんが優勢です。

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これはあの小さな蛇遣い、シワホラダマシの貝殻です。
こんな姿をしていたのですね。
大家さんのシワホラダマシが死んでしまったあとも、
殻の表面のカイウミヒドラは、しばらくは生き残っているようです。
やがて捕食されたり、貝殻が転がってこそげ取られたり、泥に埋もれたりしながら、
徐々に死滅するものと思われます。
そのような経過の途中にある貝殻も見受けられました。

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