上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
IMG_3239_convert_20111210135921.jpg

2011年12月10日 10:00 加茂湖・こごめの入り 10.3℃ 

午前中に生き物調査を終えました。
あいにくの寒波で心配しましたけれど、
地引網を引き終える頃には青空が広がっていました。

透明度は依然として高いです。
淡水の流入量は多い時期に入っていると思います。
大潮の干潮で潮位は下がっています。

IMG_3264_convert_20111210140800.jpg

波打ち際に小さな穴がたくさん開いていました。
普段は水没しているあたりです。
掘ってみたけど、住人を特定することは出来ませんでした。

詳しい個体数などはまたのちほど。
今回目立った生き物について見ていきましょう。

IMG_3249_convert_20111210140345.jpg

ハゼの仲間でしょう。チチブかと思ったのですが、
ヒレが白いので別種ではないかと思います。

IMG_3251_convert_20111210140533.jpg

何かの稚魚の群れ。
ウロコが細かく、ピカピカと銀色に光っています。

以前はマハゼ、ウロハゼ、スジハゼなどの、
典型的なハゼ類が大量に捕獲できたのですが、
ここ数回は網にほとんど入っていません。

定期的に地引網を引いているので、ハゼの住処となるような、
カキ殻などがなくなってしまったせいではないか、という意見も出ました。
一度入ってみないと詳しい状態はわかりません。

IMG_3245_convert_20111210140306.jpg

小さな小さなクモヒトデ。真ん中の盤の直径は5mmくらい。

IMG_3299_convert_20111210141542.jpg

20mmに満たないウミウシです。クロコソデウミウシかな?
小さいのにちゃんと王冠(エラ)があって、
頬にひげのような突起があるのがかわいい。
他に、加茂湖には比較的多いトゲアメフラシも入りました。

底生生物の調査では、ハゼの減少と対照的に、
生物種数、個体数ともに増加しています。
特にゴカイの種類が増えました。

IMG_3287_convert_20111210141238.jpg

ゴカイの代名詞とも言うべきイワムシ。
顔をこちらにもたげています。体の両側に生えている毛のようなものはエラです。

IMG_3279_convert_20111210141015.jpg

これもゴカイの仲間、ウロコムシです。
表面にウロコが張り付いているのでこの名があります。
ウロコの枚数が同定の決め手になります。
きちんと数えなかったのですが、11~12対見えるようですから、
サンハチウロコムシでしょうか。
12対で24枚、3×8=24、っていう意味なのかしら。

IMG_3283_convert_20111210141054.jpg

裏面は毒々しいような深紅。
ゴカイって、ヘモグロビンを持った生き物なのですね。
進化のうえでは遠い生物だけど、ちょっと親近感。

IMG_3276_convert_20111210140939.jpg

これはいつも出てくるのですが、数が増えています。
一見すると透明なミミズのような感じです。
体が透けていて、コロコロしたフンがいっぱい詰まっているのが見えます。
先端にふさふさした毛のような器官があるのは、エラだと思います。
やはりゴカイの仲間ではないでしょうか。
部分的に棲管のようなものも見えます。

掘り上げた湖底の泥を洗うと、このような底生生物(貝の生体を含む)のほかに、
たくさんの貝殻が残ります。それらの無数の貝殻たちの中から、
貝の専門家は、ほんの数mmの微小貝を探し出すことができます。

IMG_3292_convert_20111210141357.jpg

左がカワグチツボ、右はヨコイトカケギリだそうです。
いずれも新潟県では、加茂湖からしか報告の上がっていない希少種とか。
淡水の影響の強い河口などの汽水域を好むようです。

大きなものでも小さなものでも、目に見えるものでも見えないものでも、
ありとあらゆる生命を育む、加茂湖の底力を感じます。
そして泥の底に、この小さな貝を見い出し、分類し、名前を与えた、
人間の探究心と情熱に胸打たれずにはいられません。

IMG_3304_convert_20111210150348.jpg

こごめの入りに注ぎ込む小川の底に、
点々とカワグチツボの生体が散らばっています。
手のシワくらいの大きさしかありませんが、大人の個体です。

IMG_3308_convert_20111210150519.jpg

さて、川底のカワグチツボ、みなさんには見えるかしら。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hirukonoama.blog129.fc2.com/tb.php/155-7b1f82c2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。