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2011年12月13日 11:30 多田海水浴場 15.3℃

神様がうっかり、雪雲発生機の電源を入れ忘れたような、
穏やかな小春日和になりました。
これがきっと、最後のチャンスです。
夜勤明けの眠い目をこすりながら、
すっかり枯れ葉も散って、冬支度の整った小佐渡を越えました。

冬、海水温は浅い加茂湖から下がり始め、
真野湾、両津湾が続いて冷えてゆきます。
その結果、夏には最も水温の低い外海が、冬には最も水温が高くなります。
表層では、加茂湖との差は5℃くらい、真野湾とは2~3℃くらいあると思います。
温かくはありませんが、しびれるような冷たさはありません。

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1ヶ月前には、古い葉の表面に張り付いたモカサのせいで、
白っぽく見えていたアマモ群落が、紅に輝いています。
モカサの上に、さらに紅藻の1種が発生しているのです。
たくさんの海藻が繁茂する海の夏には、
海草の体上に海藻が発生し、その上にさらに海藻が発生する、
というような現象はしばしば起こります。
ああ、やっぱり、紛れもなく冬なんだなあ。

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テトラ周りの褐藻も伸び始めています。
二見より少し遅れている感じがしますね。
ゆっくり冷えていく海は、ゆっくり季節が移ろっている感じ。

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漂っている褐藻を広げてみると、それでもかなりの長さがあります。
冬季の前浜は穏やかですから、これからもっと伸びるでしょう。

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海水浴場のテトラに、いつも居ついているメジナの群れも、
海の森の復活を喜んでいるみたい。

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テトラの下の、海底の一部が黄土色に変色しています。
底のほうの砂が、表層に現れてギャップを形成するような場合には、
ふつう、黒い土が出現することが多いようです。
不自然に砂が盛り上がっているのは、何かの生命の痕跡だと思います。

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一時期より、底生の魚が少なくなったように感じるのは、
水温が下がったせいでしょうか。
きれいな波紋が現れているさびしい砂底に、スゴカイの棲管がちらほら。
ちゃんと生命の営みは続いています。

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泳いでいたのは魚ではなく、ウミウシでもなく、
ヒラムシでした。
ひらひらと器用に漂っていますが、見るからに遊泳能力は低め。

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ツブツブした突起が体表を覆っています。ミノヒラムシだと思います。
ぐるりの紫色が妙に艶っぽい。

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岩陰のムツサンゴは、めいっぱいに触手を伸ばして、
夏よりも活き活きしているみたい。
これから春にかけては、豊富なプランクトンが期待できますから、
冬は大歓迎のはず。

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岩の側面に、潮間帯の姿がはっきりと現れています。
サンゴ藻の色が深くなるのも冬らしい。
波打ち際は紅藻が目立ちます。
このような場所には、暖かい時期にはよく、
緑藻が大発生するのですが、水温が下がると紅藻が優勢なようです。

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この紅藻は丸い茎が何回も二又に分岐していますね。
鮮やかなエンジ色で、サンゴを小さくしたような姿です。
マタボウではないかと思います。

11:30のサイレンを聞きながら、ぼんやり、
今日は潮が引いているなあ、と思っていたら、
すぐ横の堤防に、釣り客が続々と乗りこんでゆきます。
今、イナダが釣れているんだとか。
ああ、これからきっと、上げ潮なんだな。
そろそろ退散して、家で夢でも見るほうが良さそうです。

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