上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011.12.21 A Sleeping Queen
枯葉が散って、森の見渡しがよくなり、毎日通る道端の、
今まで気付かなかったものに目が留まりました。

IMG_3413_convert_20111221114033.jpg

こんなところに、スズメバチの巣があったのですね。
家の軒先によく巣を作りますが、これは考えたものです。
最近、凶暴性ばかりが取り上げられて、
すっかり嫌われ者になってしまいましたが、
もともと、百姓にとっては、
イモムシを駆除してくれる益虫だったろうと思います。
スズメバチが軒に巣を作った家は火事にならない、
などと言って保護することもあったようです。

強い顎と恐ろしい毒針を持ったスズメバチは、
驚くべき働きぶりで、数ヵ月のうちに偉大な造形を作り上げました。
気が立っていて危険なのはほんの1ヶ月ほどのことで、
寒波の訪れと共に、新しい女王1匹を残して、
働き蜂はすべて死滅してしまう運命です。
見事にしつらえられた豪奢な家は、すでに空き家です。
朽木の内部などで冬を越えた若い女王は、
春、母親の遺産には目もくれず、
新天地で、イチから巣作りを再開します。

この芸術的建造物が、たった1年で放棄されるとは驚きです。
一体何のために、あんなに必死になって作り上げた城だったのでしょう。
何を守るために、怒り、戦い続けていたのでしょう。
女王1匹の命をつなぐために、
1年ごとに繰り返される壮大な営みは、
人間の目には無意味なように映るかもしれません。
現代人の世界観や幸福観は、自然から遠くなりすぎました。
女王蜂のひそやかな眠りの中に、脳や心よりも尊い何かがある。
わたしにはそのように思われるのです。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hirukonoama.blog129.fc2.com/tb.php/160-7b0f9c13
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。