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2011.12.24 見えない愛
2011年 8月 8日 10:00 多田海水浴場 28.8℃

今年は梅雨が短かったせいか、8月に入っても、
生殖枝の残っているアマモ場が多く見られました。

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草薮の上に飛び出しているのが生殖枝です。
栄養枝もよく繁茂しています。とても勢いがあります。

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場所によっては、栄養枝のがあまり伸びずに、
砂底がのぞいている箇所もあります。
アマモ場は広大な牧草地のように見えますが、
それぞれのアマモの生育は、均一ではないことがわかります。

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飛び地のように、小群落が点々としているあたりに、
コアマモが混じっていました。青々とよく繁茂しています。
コアマモの開花は、アマモよりやや遅れ、
7~9月に盛んに花穂を伸ばします。

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砂に半分うずもれているのは、ヒラタブンブクの殻のようです。
砂底に暮らす、アマモ場の代表的なウニの仲間です。
殻はしばしば拾うのですが、生体は、
残念ながら見たことがありません。夜行性なのだろうと思います。

殻だけでは、はっきりした分布は語れないのですが、
多田、平沢、国府川の河口付近ではよく見かけます。
一方、加茂湖や二見ではまず見ません。
ある程度の潮通しが関係するのかもしれません。

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こんなふうに、不自然に破損しているものが多いのですが、
イシダイやクロダイなどの、
捕食の対象になっているせいではないかと考えています。
実際、かなり大型のイシダイが、
アマモ場周辺の砂底をつついているのを見たことがあります。

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裏面のトゲが綺麗に残っています。
中身はすっかり食べつくされていましたが、
トゲはまだ動いていました。新しいもののようです。

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スモーキーピンクのウニです。お腹が真っ白でネズミっぽい。
短く密集したトゲが、毛皮のような光沢を放っています。
ヒラタブンブクは、前方に疎生する長いトゲが特徴なのですが、
白とピンクのまだら模様になっているのがわかります。

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ムラサキウニやバフンウニなどの、丸いウニの場合には、
真上に(!)ついている肛門は、後方に開いています。
やっぱりネズミ。。。

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破損のない殻は、時間がたつとトゲが脱落して、
真っ白い表面に開いた小さな穴が、刺青のように浮かび上がります。
大きくて長いトゲが生えていた場所は、水玉模様になっています。
全体はハート型に見えませんか? ちょっと間延びしてるけど・・・
英語では“細長いハート”と呼ばれています。色もぴったり。
学名Lovenia elongata には“Love”が隠されてるのかしら。

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ハートの内側を、小さなバイの子供が這っています。
生殖巣などの大部分を、大型の魚に食べられてしまったあとも、
こんなふうに、欠片も残さず舐め取られてしまうんですね。

いつかの海にさらわれていったわたしの心も、
こんなふうに散り散りに溶けていったのかな。
崇高なものも、薄汚れたものも、あらゆる実在は、
原子に還ってゆく。
海は偉大な循環系です。

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