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実は、殻を持っているのは、アオイガイのメスだけ。
オスは小さく、2cmにも満たないと言われています。
広大な大海原で、二匹が奇跡的に出会うと、
オスは、精子の詰まった腕をメスに託します。
成熟し、産卵の敵期を迎えたメスは、
その腕から自在に精子を取り出して、受精させることが出来るのだとか。

受精卵は、メスの舟に産み付けられます。
暖流に漂いながら、一生を送るカイダコにとって、
殻は安全な産卵場所でもあるのです。

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殻の入り口の上のほう、鳥のくちばしみたいに見える先っちょに、
わずかに卵が付着しています。
ここで、旅立ちのときまで、お母さんに守られて育ちます。

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わたしが引き取ったときには、卵の束はもう外れてしまっていたのですが、
3色にわかれていますね。
よくよく見ると、それぞれ生育具合が違っていて、
何度かにわけて産卵を行っているのがわかります。

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白い卵は産みたて。
粒の長さは1mmくらいです。

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磨き上げたオパールのような、つるっとした卵。
透明な膜に包まれています。幾分余裕がありますね。
束の中心に頑丈なロープが通っていて、ぐるっと卵がくりつけられています。
全体的にひも状になっています。

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少し色付いたベージュの卵には、黒い点が見えています。

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あ、眼です! 卵が着色しているのは、
すでに体表の液晶が現れていたからだったんですね。

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灰色の卵は生まれる寸前。
ぱらぱらとほどけるように剥がれ落ちていくものがあり、
半日ほどのちには明らかに数が減少していました。

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膜の中ははちきれんばかり。
体は完全に出来上がっていて、大きな眼のほか、
帽子と漏斗がはっきりわかります。液晶も開いたり閉じたり。
黒い点の数は3個に増えました。
頭の中(実際には胴ですが)に見えるのは、墨袋のようです。

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目の前で飛び出す赤ちゃんも!
卵を守っている外側の膜は、思いのほか丈夫で、個体差もあるでしょうが、
活発に動き始めてから、膜をやぶるまで1時間くらいかかりました。
次々に生まれて元気に泳ぎ回っています。

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ヒゲみたいな、ちっちゃな腕がかわいい。
エイリアンぽいなあ。移動はもっぱら漏斗頼みのようです。

何度も何度も産卵して、幾千の幼生を海に解き放つ。
世にもたえなるタコの方舟は、何千の祈り、何万の命を運ぶ、
生命のゆりかごだったのですね。

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