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  にげなきもの(似つかわしくないもの)、下衆の家に雪の降りたる。
  また、月のさし入りたるもくちをし。

                                  『枕草子』


今朝は痛いくらいの寒さで目が覚めました。
期待していた雪のほうは、前評判ほどでもなくて、
昼間はまた、うらうらと日が照っています。
思い立って、今年初めての雪かきをしました。そう、初めてなんです!
去年は毎日のように雪を運んでいたのに、
今年はやっぱり、雪が少ないんじゃないかしら。

雪かきしなきゃならないほどの雪でもないんですけれど、
新しい雨具も買ったし、(うぐいす色!)
天気もいいし、外仕事するには気分のいい日和です。

夜明け前から動いていた除雪車のおかげで、道路はさっぱりしています。
除雪車が通ったあとって、はね上げられた雪が道の脇で硬い山になって、
その雪を取り除くだけでも大仕事でしょう。
女一人の山暮らしを気遣ってか、いつも、家の前のところを、
除雪の方が、少しばかり、引っかくようにして、雪をのけてくれてあるんです。
これだけで手間が全然違います。本当に助かっています。

昨日、薪が少なくなってきたんで、実家から運び上げました。
今は実家では全く使っていませんけれど、風呂を焚くのに、
以前は薪が必要だったんです。
用意するのは祖父母の担当でした。
祖父が他界してからは、祖母がひとりでチェーンソーをふるっていました。

3年前に、祖母が脳梗塞で倒れてからは、
薪を作ることも、使うこともなくなっていました。
家族が少なくなると、ボイラーで一気にお湯を溜めるほうが効率的だからです。
家の裏に木小屋と呼んでいる薪置き場があって、
どのくらい薪が残っているのか、3年ぶりに見に行ったんですけれど、
驚きました。
薪ストーブでたっぷり2年分くらいの蓄えがあるんです。

八十ばあさんのにわか仕事ですから、杉の枝なんかが多いんですけれど、
きちんと切りそろえられて、持ち運びに都合がいいように、
ひとかかえずつ束ねてあります。
それが整然と、うずたかく積み上げてありました。

コンクリを張っただけの床には、今さっき置いたようなチェーンソー。
3年前のあの冬、
さあ、今日はもうこれくらいにしよう、
明日またやろうと思って、祖母がチェーンソーを置いた日、
夜半に倒れてそのまま寝たきりになってしまった日、
何もかもがその日のままでした。

後生大事にたぼうておいても、朽ちてしまう薪です。
山の家の暖房に消えるとは、祖母にとっては少々、不本意かもしれませんが、
大切に使わせてもらっています。
ばあちゃんが、冬支度を手伝ってくれたみたい。

きっと、大きな大きな自然の中で、
何もかもひとりで生きるなんて、出来ないのです。
一人で暮らしていても、実際には、
たくさんのひとたちに支えられているんだな。
現在を生きる誰かだけでなく、過去を分かち合った誰かが、
いつもかたわらで支えてくれているのです。
ひょっとしたら、未来にめぐり会うまだ知らぬ誰かの手が、
そっと添えられている、そんなときもあるかもしれません。

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