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2012.01.28 温室と水がめ
随分むかし、何の本で読んだのかも忘れてしまいましたけれど、
今のような暖房設備のなかった時代、
ヨーロッパの温室には、かわりに大きな水がめが置いてありました。
満々とたたえられた水が、夜の寒さを吸収してくれるので、
熱帯の国々から持ち込まれた希少な植物たちも、
凍らずに冬を越すことが出来たのだとか。

そのころは、全く理屈がわからずに、何度も何度も首をひねって、
はからずもこの話が記憶に残ってしまいました。
科学的には、水の比熱が極めて大きい、
という特性を利用したものと考えられます。

たとえば同じ量の水と油を、同じ火力で熱すると、
油はすぐに温まるけれど、水はなかなか沸騰しません。
水を温めるには、たくさんの熱が必要です。
物理的には、物質が温まるのは、熱エネルギーを蓄えたからだと考えます。
たくさんの熱で温められた水は、
たくさんの熱エネルギーを抱え込んでいる状態です。

さて、気温が水温よりも低くなると、エネルギーを均一にしようとする力が働いて、
水の持っている熱が空気中に放出されます。
このような熱エネルギーの移行は、3℃の水と0℃の空気でも起こります。
水はあらゆる液体の中でも、破格の熱量を蓄えているので、
より多くの熱を放出することができます。
温室の水がめは、寒さを吸収しているのではなく、
実際には、水がめの水が温室を暖めているから、植物が凍らずに済むのです。

例年、冬になると、耐寒性の弱い多肉植物なんかを、
取り込むのですけれど、どこに置くかが悩みの種。
まるまるひと晩、家を空けることも少なくありませんし、
ちゃんと日当たりも欲しい。
サンルームがあったらいいのですけれど。

去年までは、台所の隅にスタンドを置いていました。
でも邪魔だし、薄暗いので、ダメにしてしまうこともしばしば。
ふと、温室の水がめの話を思い出して、浴室に置くことを思い立ちました。

IMG_3768_convert_20120129002302.jpg

今のところ、とてもいいかんじです。
浴室は毎日使うわけじゃないんですけれど、
浴槽に水を張ったままにしています。お風呂の残り湯。
洗濯にも使いますから、そんなになみなみとは残っていません。
これがわたしの温室と水がめ。
いくら寒くっても、蛇口が凍り付いても、
お風呂の残り湯に氷が張っているのは、見たことがありませんもの。

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