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2012.01.29 この人を見よ
阿部なをさんをご存知ですか?

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都会でも、道端のハコベを味噌汁に浮かべて、
季節を味わうことは出来る。
それが彼女の料理の哲学でした。
『きょうの料理』の料理家として、大変人気があったようですが、
わたしはリアルタイムでは記憶にありません。
著作も多いのですが、現在では、エッセイがわずかに再版されているだけで、
レシピ本は古本でしか手に入らないようです。

本人のサインが入った1冊は宝物。
書き込みあり、の扱いで、捨て値で売られていました。
過去の人とはいえ、あんまりな待遇。

塩や酒、酢などの分量は、作り手が経験から体得すべきものである、
という姿勢に貫かれた彼女のレシピは、現代にはそぐわないのでしょうか。
四季折々の素材にこだわり、それでいて、高飛車でなく、
メインディッシュではない、気の利いた小鉢の数々が提案されています。
春には春の、秋には秋、冬には冬のものを食べる幸せ。
当たり前のことなのですけれど、
ほとんどすべての食材を、スーパーで買い揃えなければならないまどきのレシピに、
すっかり食傷気味だったわたしに、鮮烈な感動を与えてくれました。

今でもおりにつけ読み返しますけれど、読むたび、
喝をいれられたように背筋が伸びます。
それから、夕暮れのひとときに、
フキノトウや、ヤブカンゾウ、コゴメ、アマドコロなんかを、
あちこちと探し回る春が、ちょっぴり待ち遠しくなってしまうんだな。

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