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1月3日 9:20 莚場

正月早々、誕生日でした。
高齢で施設に入っている母方の祖母に会いに、山を越えたので、
せっかく遠出をしたのだし、久しぶりに莚場に立ち寄りました。
本当に久しぶり。たぶん、1年ぶりくらい。
ここは、このあたりでは大きいほうの海水浴場だと思います。
何年か前の夏に来たときには、ぼちぼち人出がありました。
今、この砂浜を歩く人影はどこにも見当たりません。
北西風に偏る冬、風裏になるこちら側の海は、穏やかです。
ひっそり静まり返った砂浜に、さくさくさくと足音が響きます。

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数日前、方角の違う強い風が吹いたせいで、海草がたくさん打ち上がっていました。
岸に近いところを泳いだだけでは、アマモ場は発見できなかったのですが、
沖合いには間違いなくあると思います。
そして厳密には、それはスゲアマモの群落であろうと思います。

漂着している海草を見てみると、普通のアマモも混ざっていますが、
半数はスゲアマモです。
ふつうのアマモでは、シュートはスギナやタケのように、
横に這う地下茎からいくらかの間隔をおいて発生します。
これに対して、スゲアマモでは、シュートや根はひとかたまりに密生します。

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スゲアマモの地下茎は斜めに地中にもぐり込むので、横には広がらず、
全く別の植物ですが、全形はススキのような感じになります。
アマモは、根元を引っ張ると、数節分くらいは簡単に抜けてしまいます。
スゲアマモは深く根を張っているので、まず抜けません。
莚場のように、大量のスゲアマモの漂着が見られる場所は珍しいのです。
より波当たりの強い環境に適応しているのかもしれませんが、
それを裏付けるような報告は、今のところないと思います。
アマモは、沖縄を除く日本各地に分布しています。
他方、スゲアマモは日本海側に多いとされています。
佐渡でもたいていのアマモ場では混在していると思います。

莚場で拾うことの出来る貝殻には、このあたりの海域の特徴がよく現れていると思います。
二枚貝で目立つのは、
ベンケイガイ/アカガイ/チリボタンガイ/イタヤガイ/ナミマガシワガイ/マツヤマワスレガイ
などです。これらの二枚貝は植物プランクトンを食べています。
一方、巻貝の種類はもっと多様です。
ツメタガイの仲間のように、生肉食のものもあれば、
魚の死骸などを食べ、“海の掃除屋”と呼ばれる一群もあります。
河川水の影響で、植物プランクトンが豊富な真野湾岸などでは、
圧倒的に二枚貝が優勢ですが、
潮通しがよく、プランクトンが大発生しにくい外向きの海では、
肉食の巻貝が多くなっているのです。

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左はバイです。正真正銘の、バイ。
一般に“バイ”と呼ばれているのはエッチュウバイです。
本物のバイのほうはツブと通称されているようです。右はキサゴです。
いずれも砂浜に暮らす巻貝で、日中は砂に潜って隠れています。

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マクラガイは、莚場では大量に漂着します。
他の砂浜でも見ないわけではありませんが、多くはありません。
ここが最適の生息環境だからでしょうか。あるいは、たいてい、
同じくらいの大きさの小石と一緒に打ち上がっているので、
そのような潮流になっているとも考えられます。

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右はじはメダカラガイだと思います。
左3つはチャイロキヌタガイかもしれません。
これらは両津湾岸にも多く見られます。
タカラガの仲間はフタを持たず、体が殻の半分を覆っているような、
およそ巻貝のイメージとは異なる姿をしています。
残念ながら生体は見たことがありません。たくさんいるはずなのになあ。
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