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栃餅はお好きですか?

あの独特のエグ味に惹かれます。アクの強い味が好き。
でも出来合いのトチモチって、
最近は特に、色ばかりが濃くて薄味ではないですか?
もっとも、そうたびたび口に出来るものでもありませんけれど。

アク抜き済みのトチの実をお取り寄せして、自家製に挑戦してみました。
トチと、もち米を一緒に炊いて、餅つき機のスイッチを押すだけ。
これなら誰でもうまく出来るでしょ。
1回目はおっかなびっくりで作ったら、薄口に仕上がって、
薪ストーブで炊いたあんこには負けてしまう感じ。
2回目以降はえいやっ、と多めに投入して、
希望通りの、口の中が荒れそうなくらい濃い味のトチモチになりました。

今回トチは島外から取り寄せましたけど、
佐渡でも、特に内海府あたりは、もともとトチの木が多いらしいのですが、
収穫の時期には、部落のもん以外は入山禁止にして、
気の遠くなるようなアク抜きの工程を経て、
トチモチを大切に作り続けていると聞いたことがあります。
外海府でも、古老の中には、この技術を受け継いでいる方がいるとか。

案外広く知られているのは、
ジャガイモを使った“なんちゃってトチモチ(ジャガイモ餅)”です。
1度習ったことがあるのですが、作り方は完全に忘れてしまいました。
ただそれが、“売っているトチモチ”よりはずうっとそれらしい、
強い味に仕上がっていたのには、心底感心しました。

かつて人々の意識の中で、平場と山が強く隔てられていた頃、
容易に山に分け入ることの出来なかった下界の人々が、
どうかしてあの素晴らしい味を再現できないものかと、
試行錯誤を繰り返した苦労の結晶なんじゃないかしら。
トチのアク抜き自体、優れた知恵ですけれど、
このニセモノを見てさえ、先人たちの探究心と英知に感じ入らずにはいられません。
ひとをそうまで突き動かした、トチモチの深い魅力には恐れ入るばかりです。


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