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1月8日 11:30 長石浜・国府川河口付近

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ツノナガコブシガニの完全体の死骸が打ち上がっていました。
強い波で浜に打ち上がり、海に戻れず死んでしまったのでしょう。
甲羅の大きさがわずか10円玉程度のこの小さなカニにとって、
狭い砂浜も無限に広大なのです。
頭部がつんと飛び出しているのと、鮮やかな脚の縞模様が特徴です。

時々考えます。いつか最期のときが来たら、
このカニのように、ただ一個の生命として人生を終えたい。
死んだときに、何人の人間が泣いてくれるかで人生の価値が決まると考えるひとがいます。
一日一日をどれだけ精一杯生きたかで、人生の質を量りたい、と言ったひとがあったのは、
非常に画期的な方法だと思ったりもしました。
結局のところわたしは、人生の価値を量るなどということには興味がないのです。
砂浜の無数の貝たちのように、とるに足りぬもの、
ありふれたひとかけらとして、自然の法則を受け入れたい。
そしてかなうならば、白い小さな破片を、たとえば冬の晴れた日に、
静かに波の寄せる渚に打ち上げたい。
見知らぬ誰かがそれを拾い上げるかもしれない。
あるいは砕かれて砂に還り、
その上を小さなツノナガコブシガニが歩くかもしれない。

この日はこれまでで一番素晴らしい貝溜まりに出会えました。
砕かれたり、うまく打ち上がらなかったりで、
出会う機会の少ない貝たちがたっぷり。こういうときには、本当に時を忘れてしまいます。

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左はカイコガイだと思います。右はキセワタです。
生体はいずれも、巻貝というよりウミウシに近い形態になっています。
残念ながら生体は見ていません。
砂浜の生物の多くは夜行性で、昼間は砂にもぐって身を隠しています。
ナイトダイビングをするとお目にかかれるらしいのですが、
わたしは夜はまだ試したことがありません。
この日はかなりの数が上がっていました。
ここには砂浜の妖精が、きっとたくさん棲んでいるのでしょうね。

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チヨノハナガイだと思います。長石浜ではしばしば上がります。
殻は半透明で薄く、そのくせ、成長肋と言うのですが、
横しまがはっきり掘り込まれていて人工物を思わせます。
こういう殻の薄いタイプの貝は、穏やかな内湾の泥の海底を好むようです。

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ツメタガイの仲間のネコガイです。なぜかわからないけれど、猫です。
この仲間には、リスガイやネズミガイや、トラダマなんかもあるのです。
これは特に小さ目とは思いますが、もともと3cmくらいの比較的小さい巻貝です。
両尾で1回だけ拾ったことがあります。今回は極小のものがたくさん落ちていたので、
普通にいるんだと思ってびっくりしました。

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これはウニですが、どのウニの仲間なのか、見当もつきません。
成長してこのサイズではないだろうと思います。何もかも謎です。
花びら模様の先は開いていて、裏面の中央に口があります。
きれいな楕円形でした。
ウニというと、なんとなく磯のイメージがありませんか。
実際には、砂浜に暮らすウニは多様で、種類豊富なのです。
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