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2012.03.25 つらつら椿
今日もまた雪が降っています。
寒いのは、いっこうにかまわないのですけれど、
あとから急に気温が上がって、
梅と桜がごちゃ混ぜに咲いているような春は、
どちらも風情が半減して、なんだか損した気分。
そんな春にならないことを祈るばかりです。

今のところ、寒さの恩恵を一身に享受しているのは、椿じゃないかしら。
早いうちから暖かくなってしまうと、
蕾がいっせいに開いて、色合いも浅く、
いつまで咲いているつもりかと思わせるような、
無粋で、ぼてぼてした感じになりがちですけれど、
名残雪をまとって、全体の3分咲きくらいになっている今は、
我が世の春を、ひとり高らかに謳歌しているみたい。

IMG_4792_convert_20120328144200.jpg

椿は、ヤブツバキが好きです。
照り映えるような松葉色をした葉の1枚1枚が、何かをくるむように、ほんのり丸まって、
白練の幹を包んで生い茂っている様も、
ふと目を上げたあたりの枝先に、開いたばかりの1輪、2輪が差し掛かっているのも、
田のくろの小道を、じゅうたんのように落ち椿が覆っているのも美しい。

海岸に多く、暖地要素でもあり、かつて西三川村と呼ばれた一帯では、
特に多く目に付くように感じられます。
植えたものか、自然に生えたのを活かしたものか、もはや判別がつかぬほどに、
あちこちの生垣や、田畑の脇の防風林にもヤブツバキが並んでいます。

ユキツバキよりもヤブツバキがいとおしく思われるのは、
人びとの生活の風景につながっているからでしょうか。
見えない物語を、優しく包み込んでいるようなヤブツバキの小道。

変異の多いツバキは、父の趣味でもあるのですが、
ユキツバキ系のほうが寒さに強いとわかっていても、
やはりヤブツバキ系に心惹かれるようです。
わたしは侘助が好みです。ト伴も素晴らしく、実家にあるものは、
家の陰に植えられているので、花付があまりよくないのですが、
それがかえって、この遅咲きのツバキには似つかわしく、
貴重な一枝を手折る瞬間には、いつも心が震えます。

カメリアと呼ぶのがふさわしいような、八重咲きのツバキは、
曽祖父が愛した木です。いたるところに植わっていて、
子供の時分から見慣れてしまったので、わたしは若干食傷気味。
椿の勘定に入れるのも、なんとなく釈然としません。
サザンカのように、全くの別物と思って見ると、
木陰のティーテーブルに置いた、金属製の盆に、
無造作に花だけ浮かんでいるのなんかは、
けっこういいものかもしれません。

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