上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
急に、ぐうんと気温が高くなる、この時期が苦手です。
朝から、雲ひとつない青空が広がっているのに、
昼過ぎまで起き上がれない、なんて日もしばしば。
よく、山菜のアクには、
冬の間に溜まり溜まった毒素を、排出する効果があるなどと聞きますけれど、
まさにそんな解毒効果が欲しい感じなのです。

子供のころには、山菜の苦味が苦手でした。
特に父が、これが春の味なんだ、これを食わんと春が来ん、と得意顔で採って来る、
野生カブの味にはいつも閉口しました。
これ、まあ、カブと言えばカブなんでしょうけど、
そのへんの農道の脇に野良おうり(生うる/生える)している、菜の花の根茎の部分です。

IMG_5003_convert_20120415000543.jpg

見た目はカブより大根に近い感じ。でもちゃあんとカブの匂いがします。
土がふんわりした川の土手の内側なんかに生えていて、
よく肥えた大きな株の方が、根っこも大きいし柔らかい。
土目が堅いところのものは、筋っぽくて食べにくいのです。

IMG_5027_convert_20120415000651.jpg

これを地上部の冬葉や花芽ごと、ざくざく切って味噌汁の具にしていました。
他の家でこれを食べると言う話は聞いたことがありません。
野趣があって、ほろにがいお味。
まだ、山菜があまり手に入らないこの時期には、
どうしようもなく食べたくなってしまいます。

IMG_5033_convert_20120415000735.jpg

野辺のカブは、畑から逃げ出したものが、
交雑したり、先祖返りしたりしたもので、本当の野草とはちょっと違うかもしれません。
このカブがたくさん生えている長谷川の下流域に、遠い昔、
わたしの出身集落の元村があって、たびたび起きる水害から逃れるために、
現在の小倉川中流域に移住した、というまことしやかな言い伝えがあるのです。
菜の花のカブを食べる、という不思議な習慣は、
今は山の恩恵にあずかっている、この集落の人びとが、
かつて平地の民であったころの記憶に、つながっているのかもしれません。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hirukonoama.blog129.fc2.com/tb.php/288-79a4c51a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。