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2011.01.23 両尾考 ①
連日の大雪で、さすがに音を上げてしまいそうです。
昨日は昼ごろに出て、夜帰宅すると、屋根の雪が落ちて道をふさいでしまっている上、
車庫の窓が割れて雪とガラスが散乱していました。
遅い時間だったので、車庫の中だけおおまかに片付け、今朝は早朝から道路の雪かきです。
上にもう一軒あるので、そのままにはしておけません。
幸い一時間ほどですべての作業が終了しました。

1月14日 12:00 両尾海水浴場

年明けから両津方面へ行く機会がなかったのですが、久しぶりに両尾まで足を伸ばしました。
ここの貝溜まりで見られる貝殻は、真野湾岸のそれとは異なります。
一見同じような砂浜です。しかし、海の姿は違っています。
波打ち際から海底は見えませんが、貝の種類にははっきりと反映されます。

IMG_9180_convert_20110123110255.jpg

サビシラトリガイは、両尾では最も多く見られる二枚貝のひとつです。
他の場所でも比較的普通に見られますが、
たとえば真野湾岸の長石浜、佐和田、両津湾の加茂湖の湖口近くなど、
砂の粒子が細かかったり、泥っぽかったりするような環境では、
見当たらなくなり、よく似たヒメシラトリガイが優勢になります。
ただし真野湾でも二見などでは混在していて、サビの方が多くなっています。
長手岬や莚場など、砂の粒子が粗い外海に多い印象を受けます。

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ケマンガイは今回はかなり拾えました。
右側のような、2~3年目と思われる個体が多数を占めています。

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これはヒメアサリだと思います。
アサリよりも、表面の模様や刻み目が緻密なことと、内側の色彩が鮮やかなのが特徴です。
あまり大きな個体は見かけません。
アサリは内湾性、ヒメアサリは外洋性と言われています。
長手岬でもよく見ます。

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ヒメがあればオニもあります。オニアサリです。
殻は厚く、膨らみは強めです。アサリのように利用するところもあるそうです。
砂~小石の海底に棲み、いたるところで見かけます。

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この貝はウミアサガイだと思います。
わたしは貝の同定には3冊ほど使用していますが、最終判断は
「エコロン自然シリーズ 貝」服部忠重/小菅貞夫 1996 保育社
に拠っています。
この貝は両尾では普通種です。ほかでは長手岬で見たことがあったと思います。

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トマヤガイです。
小石や礫の海底に固着しています。

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こちらはコベルトフネガイです。
岩礁に固着しています。
この2種については、後日長石浜のものと比較してみましょう。

さて、ここまで見てきてお分かりのように、両尾に漂着する二枚貝の種類には、
長手岬との共通点がある。
キメの粗い砂~小石~岩礁を好む。
外洋性の傾向がある。
などの特徴があるといえそうです。

地図を見れば明らかなように、真野湾に比べて、両津湾は開放的な湾です。
潮通しがよく、外洋的な性質が現れるのです。
両尾は北西風の影響も受けます。この風が、アオイガイ(カイダコ)のような、
暖かい海流に乗って暮らしている生き物たちを吹き寄せます。

長手岬は岩礁ですが、平らみのある岩礁には、いくらかの砂が堆積します。
閉鎖的な内湾と違って、波当たりが強いので、堆積する砂の粒子は粗めです。
そのようにして生じた小さな砂浜は、小木半島の波蝕台でも見られます。
もし岩礁がもっと低い位置にあり、水面より低いところに広がっていて、
より多くの砂が堆積するなら、岩礁はほとんど覆い隠されてしまうでしょう。
砂浜にところどころ、巨岩が沈んでいるような地形に見えるかもしれません。
たとえばそれが、両尾なのです。

両尾が岩礁地帯であることは、巻貝によりはっきりと現れています。
それはまた次回にゆずるとしましょう。
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