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2012年 4月20日 12:00 素浜・亀脇

水に入るのが楽しい季節になりました。
エビアマモの楽園、素浜では、乙姫の緑の黒髪が波にたなびいています。

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ケイ藻が付着して、先端は海老茶に染まっています。
乙姫様も、若作りが必要なお年になったのかしら。
永遠に若かったら、きっと孤独でしょうものね。

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ちょっと、見慣れていないとわかりにくいのですが、
株元に花序が上がっています。
エビアマモの花序は、アマモとは違って、1つ1つが株元から発生するのです。

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全体の形はアマモに似ています。まだ若い蕾のようです。
海草の多くは雌雄異株で、雄花と雌花の構造が異なります。
花序は、複数の花の集合体で、
1つの花序にはいくつもの子房や葯が連なっています。

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雌花だと思います。小さい粒がひとつの子房です。
雄花の葯(やく/花粉の入っているところ)は細長い形状をしています。

例年5月にはいると、すでに結実していることが多いのです。
初めて花序を確認しました。
開花すると、雄花は千切れて消失し、子房の膨らんだ雌花だけが残るのです。

それにしても、こんな波の荒い場所で、
偶然にも種子が岩の隙間の砂に埋もれて、発芽する。
奇跡としか言いようがありません。
アマモ同様、すでにエビアマモの親株が発達している場所の環境は、
比較的安定していますから、同じ場所で、
人知れず世代交代を繰り返している場合も多いでしょう。

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褐藻もよく繁茂して最終段階に入っています。
北西風に面するこのような海域では、褐藻は水面にまで達しないのが普通です。

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目を引いたのは、スギモクの見事な花姿!
日本海特産のスギモクは、砂がちな岩場に多いようです。
杉の枯れ枝に似ていることからその名があるのですが、
花(生殖器床)も杉の花に似ていませんか。

スギモクは大型の褐藻としては珍しく、葉に浮き袋を持っていません。
そのため普段は海底に沈んでいることが多いのです。
花枝だけが立ち上がる段取りなのですね。

わたしは幸い、花粉症には縁がないので、
こんなに陽気に春を謳歌していられるのですけど、
海の中でも、この時期は、海藻の胞子が一斉に放出されるので、
大量の胞子のせいで海の水が濁ると言われています。

この現象は『春濁り』と呼ばれ、ダイバーにはよく知られているようです。
わたし、例年は5月から入り始めるせいもあって、
実感できるほどの春濁りを体験したことがなかったのですけれど、
本当に、それ以外には説明のしようがないくらい、
今は、どこに入っても透明度が低いのです。

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