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2011.01.24 両尾考
先日のイタチ侵入事件を生き延びたらしいネズミの1匹が、
昨夜、とうとうネズミ捕りにひっかかりました。
二階から何やら小鳥の鳴き声がすると思って見に行くと、
粘着シートの上にべったり張り付いた、子猫のような巨大なネズミ。
つやつやの栗毛を輝かせ、愛らしい瞳でじっとこちらを見つめています。
してやったりと思う反面、なんだか可哀想になってしまいました。

放してやるわけにはいきませんから、ひとおもいに殺したほうがいいのか、
このまま衰弱するのを待つべきか、ひと晩考えあぐねました。
すると今朝、また二階を走り回るネズミの足音がするではありませんか!
あわてて確認すると、シートの上にネズミの姿はありません。
かわりにごっそり抜けた灰色の毛。

思えば弥生の昔から、ネズミは百姓たちの最大の敵でした。
むこうも命がけですから、下手な情けは無用なのです。
あのターシャ・テューダーも、ライフルでネズミを仕留めた話を、
武勇伝のように誇らしげに語っていたではありませんか。
自然の中で生きるには、無責任な優しさではなく、そういう強さが必要なのです。

1月14日 12:00 両尾

両尾にはさまざまな巻貝が漂着します。
真野湾岸では砂浜に棲む巻貝が優勢なのに対して、こちらでは岩礁性のものが多く見られます。
カサガイの仲間もそのひとつです。これが巻貝とは、ちょっと驚きかもしれません。
多くは、潮間帯上部と呼ばれる満潮時の水面付近に、特定のすみかを持っています。
あちこち海藻を食べ歩いたあと、ちゃっかりもとの場所に戻って休むのです。

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ヨメガカサガイは、潮間帯上部でもっとも普通に見られるカサガイの仲間です。
岩さえあれば、どこにでも張り付いています。
意外にもおいしいらしく、地元っ子たちにはけっこうファンが多いのです。
もたもたしていると、岩にぴったりくっついてしまうので、
ひといきにはがして、その場で中身を食べるのです。
わたしは試したことはありません。実は、海産物の2文字シリーズがダメなんです。
カイ、カニ、エビ、イカ・・・
イカはわりと平気で、タコは好きです。カキも食べます。
エビ・カニは少しアレルギーがあるようなので、控えています。

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ベッコウガサガイは、ヨメガカサよりも甲高ですから、身も多いでしょう。
潮間帯上部の普通種です。裏から見ると見事なべっ甲模様が浮かび上がります。

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ウノアシ、とはなんとも言い得ています。フンのようにも見えます。
岩礁の波打ち際では普通に見られますが、ヨメガカサやベッコウガサほどには見かけません。
内湾の岩場よりも外洋の磯に多いように感じます。

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ツタノハガイです。波打ち際よりもやや深いところを好みます。

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オトメガサは、殻を失いつつあるカサガイの一種です。
体がはみ出して、殻を覆っています。ウミウシのように見えますが、
全く別のグループになります。生体は見たことはありません。
たくさん殻が落ちていますから、それなりに数はいるのでしょう。

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これはちょっと変わった貝です。キクノハナガイは、カサガイの仲間ではありません。
カタツムリの仲間です。
つまり、肺呼吸なのです。
ふつう貝は、エラから水中の酸素を取り込みます。
しかし陸に暮らす貝、カタツムリやナメクジは肺を持ち、空気呼吸をしています。
キクノハナガイは、そうした陸貝の仲間にもかかわらず、
カサガイたちに混じって、波打ち際で暮らしています。
カサガイが、潮を被る時間帯にだけ動き回るのに対して、
キクノハナガイは、潮が引いてカサガイが動かなくなる時間帯に活動します。
それはそれでうまく棲み分けているのです。

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緑藻が生えているところは潮間帯で、
その上部のぎりぎりのラインに群がっている小さな巻貝はタマキビです。
タマキビは海水を嫌う貝として有名です。水がかかると上へ上へと移動します。
肺呼吸ではありませんから、海水なしでは生きられません。
ヨメガカサはタマキビよりも上部に張り付いています。今は水位の下がる冬ですから、
もしかすると、夏にはこのあたりが潮間帯なのかもしれません。
こうしてみると、タマキビは案外、臨機応変に移動しています。
決してすみかを離れようとしない、ヨメガカサの頑なさが際立ちます。
こんな寒さにさらされて、大丈夫かしら。
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