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2012年 4月28日 12:30 二見元村 16.6℃

この時期の二見元村は、褐藻が水面まで達してガラモ場が発達しています。

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赤味が強く見えるのは、すでに老成している証拠です。
冬には黒味が強かったのです。
足元まで褐藻に埋め尽くされているのは、波当たりの弱い二見ならでは。

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波打ち際で長くたなびいているウミトラノオは、
秋口にはツクシのようにちんまりしていたのです。
冬の恩恵がここまで育てました。

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水中は迷路! 全体としてまだよく直立しています。
枯死が始まると、巨大な褐藻たちはいっせいに倒れ始めます。
ほかの海域ほどではないのですけど、春濁りも幾分感じられます。

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『ナガモ』の名で親しまれているアカモクです。
先の尖った実のような部分は、胞子が発生する生殖床です。
植物でいう蕾のようなもので、全草がすっかり成長を終える春先に伸び始めます。
すでに胞子は放出されたあとのようです。
当然ですけど、こうなるともう、商品価値はありません。
海に入らなくとも、ナガモの出がけから終盤にかけて、
生殖床がぐんぐん発達していく様子が、スーパーの鮮魚コーナーでも観察できます。

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ガラモ場の草陰には、小魚がつきものですけど、
かなりの大物がひそんでいることも、しばしば。
この日はスズキ! 30cmくらいでしょうか。
さすがに堂々としていて、近付いても、ボラのように逃げ回ったりしません。
二見では、80cm級の大物が釣れることも、少なくないと聞いています。

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この日はアマクサアメフラシを多く見かけました。
ウミウシって、よく砂の上を這い回ってますけど、
ザラザラした粒子の上を、スルスル移動できるのには、秘訣があって、
常に粘液を分泌しながら、その上を歩いているのだとか。

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二見はスギモクが多いのですが、昨年の冬から、あまり生育がよくありません。
素浜のものと比較すると、その違いは一目瞭然です。
枯れてはいないようですけど、生殖枝は上がっていません。

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ガラモ場の木陰は薄暗く、褐藻の生長期間を考えると、
かなり長期的に日光が遮られます。
不運にも日陰に入ってしまったアマモは、すっかり生育が制限されています。

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こちらは日向のアマモ場。開花枝が上がっています。
水は冷たいですけど、アマモの花を見ると、夏気分が一気に盛り上がります。
栄養枝と呼ばれる葉だけのシュートは、これからぐんぐん生長します。

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スゲアマモも花盛りです。こちらの開花枝のほうが、アマモより長く伸びています。
早い時期に発生する傾向があるのかもしれません。

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アマモ群落の隙間には、コアマモ群落。

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ウミヒルモは見当たりません。昨年大規模な群落が展開していた箇所にも、
何の痕跡も見出せません。
この南方系の海草は、冬季、二見では、少なくとも地上部は枯死するようです。
地下茎が残っているのか、あるいは種子から新たに発生するのか、
今後も観察を続けたいと思います。

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二見元村のアマモの楽園は、2010年の秋に大規模な消失が起こって、
1度はほとんど更地になっています。
その状態を考えると、わずか1年半で驚くべき回復を遂げています。
二見の底力のようなものを感じないではいられません。

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アマモの株元に、指が入りそうな大きな穴がいくつも開いていました。
中にはこんなふうに、首がついているものもあって、かなり精緻なつくりです。
周囲には同心円状に、細長いフンのようなものが散らばっています。
わたしの経験では、このような穴の住人は、
ウミケムシのような楽園の掃除屋たちです。

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砂底に沈んだ魚の死骸に、たくさんの巻貝が群がっていました。
どれもいやに年季の入った貝殻ですね。これは巻貝そのものではなく、
お下がりに間借り中の、ヤドカリさんたちのお食事風景です。

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