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「こごめのいり」は、加茂湖畔の小さな入り江のひとつです。
両津博物館のある樹崎の岬の、左側の入り江です。名前があることは、ごく最近知りました。
両側のカキ小屋からもわかる通り、もともと深く切れ込んだ海の谷の地形です。
対岸の両津市街地は、加茂湖の湖口に発達した砂洲です。まるで水上に浮かんでいるように見えます。

今、入り江の最奥には小さなヨシ場があります。
いくつかの小川が流れ込んでいるので、砂が堆積して自然のヨシ場となったのです。
地元の人たちの回想によれば、この場所に大量の土砂が流れ込むようになったのは、
飛行場が整備されたころからでした。
飛行場が出来る以前、そこは森だったのです。
切り拓かれた樹崎の丘は、保水力を失い、大雨のたびに表土をはぎ取られて、
その土は、今も入り江を少しずつ埋めたてています。

こごめのいりには、現代の山と里と海のかかえる問題のすべてが、凝縮されているように思われます。
佐渡に暮らすひとでも、こごめのいりを知るひとはほとんどいません。
そばを通ったことはあっても、気にも留めないでしょう。
忘れ去られた入り江、ありふれていて、人々の心からははるかに遠い入り江、
けれどもこの入り江は、すべての人たちの「ふるさと」の風景につながっているのではないでしょうか。
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