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2012年 6月14日 15:30 多田海水浴場 21.3℃

何年か前の6月、この場所で、強い風の吹き去ったあとに、
偶然出会った、青紫色のオキクラゲ。
その名の通り、沖合いの暖流に乗って暮らしているので、
沿岸では滅多にお目にかかれないクラゲです。
いつかもう一度、会いたいな。
多田海水浴場に入るときには、いつもかすかな期待をいだいてしまいます。

潮がよく通る場所なので、クラゲとの出会いは多い場所です。
今日はミズクラゲが大量に入っていました。
アマモ場を漂うミズクラゲの水中遊泳が、幻想的です。

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ふつう、クラゲのオス、メスを見分けることは難しいと言われますが、
ミズクラゲは、外見上の特徴が異なっているので、見分けやすいと思います。
傘の中に、4本のリボン状の口腕が広がっているのが、オス。

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メスの口腕は、ひだを寄せたコサージュみたいに、くしゅくしゅっとなっています。
花びらの先端は白っぽく見えます。ここで赤ちゃんを育てています。

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わたしはいつも、海に向かって左側のテトラ際を縄張りにしています。
褐藻は老成していますけど、まだ立ち上がっています。

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今日は気分を変えて、右側の偵察に向かいます。
左側は、アマモ場から少し離れていて、足元は砂底なんですけど、
右側はテトラ際までアマモに埋め尽くされていました。
アジの群れが入っていて明るい雰囲気です。

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テトラの切れ目には大型の褐藻は生えていません。
どこでも、二見のように極めて穏やかな海ですら、
不思議と、テトラの沖合い側には、あまり褐藻は発達しないものです。
その沖合い側の環境が、内側まで回りこんでいる感じかしら。

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そろそろ海から上がろうと思っていたところで、
波紋の中に、なにやら奇妙な盛り上がりを見つけました。

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ちょっぴりのぞいている殻でピンと来ました。
ツメタガイです。
貝殻は、佐和田海岸などでも見かけるのですけど、生体は滅多に見られません。
以前、冬の時化で打ち上がったものを、一度見たきりです。

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掘り起こしてみて、びっくり、大きい!
すっかり軟体部が殻の外に出ています。
中からぼろっとこぼれ落ちたのは、バイです。
ツメタガイがバイを襲っている!!

ツメタガイは、その端正な姿に似合わず、二枚貝を丸ごと軟体部で包み込み、
穴を開けて、中身を吸い出してしまうという凶暴さで知られます。
ときには巻貝も襲います。
このツメタガイはかなり大きいものでしたけど、出てきたバイも大きい。
バイは思いがけず命拾いをしました。

軟体部は幾重にも広がる花嫁のトレーンみたい。
手触りはとても硬く、引き締まっています。

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砂の上に置くと、あわててもぐり始めました。
はっきり目に見えるような動きはないんですけれど、早い。

IMG_2601_convert_20120622220859.jpg ここからスタートです。

IMG_2602_convert_20120622221317.jpg まだ1分たってません。

IMG_2603_convert_20120622222417.jpg 早くも軟体部は見えません。

IMG_2605_convert_20120622223029.jpg ようやく1分経過。

IMG_2606_convert_20120622223335.jpg あと一息。

IMG_2607_convert_20120622223728.jpg 殻も見えなくなりました。

ここまでざっと1分半。
襲われていたバイは、ようやく人心地ついて動き出したばかり。
このスピード感に太刀打ちできないのも、うなずけます。

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もう一度掘りおこして拾い上げると、軟体部がみるみる縮んで、
すっぽり殻に収まりました。
少々不完全ですけど、これで収納完了。
滅多に見ることのないフタは、タニシのフタのように薄い。

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貝殻がたくさん落ちているので、つまらない貝のように思っておりましたけど、
生体は、フタの明るい熱砂色も、底面のヘソまわりの紫色も、
見たことがないくらい鮮明で、まぶしい色彩をまとっていました。
貝は生きている間中、自らの殻を作り続けるので、
生体の殻に、貝殻にはない鮮烈さがあるのは、少しも不思議ではありません。

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泳いだあとは、少し疲れて、海岸でぼんやり過ごすことがあるのですけれど、
何気なく見渡した水平線の上を、大きな大きな船がすべってゆきました。
ずっと遠くにあるのに、手前の磯ねぎの小舟よりも大きい。

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