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父は、同年代の子供たちの親の中では、格段に稼ぎが悪かったので、
母は苦労したでしょうけど、わたしたちの面倒はよく見ていました。
その美学は、父親たるもの、金で妻子を養うのが務めではなく、
いかに自然の中で生き抜くか、何が食べられて何が食べられないのか、
どんな生き物に気をつけたらいいのか、
生活の知恵を次の世代に伝えることが、親の真の役目と信じて疑わないのでした。

このような価値観は現代にはそぐわないでしょう。
かつて山郷で、連綿と伝えられてきたそれらの叡智を、
わずかでも受け継いだ、おそらくは最後の世代であろうことを、
誰に誇るでもなく、ただ自分自身の生活のよすがとしたいのです。

人様には奇異に映るらしい雑草食ですけど、
山の家に越してきた最初の春に、
植えつけた苗という苗、蒔いた種という種がことごとく全滅して以来、
にわか農夫の腕を磨くより、大自然の恵み豊かな雑草を食べる研究に打ち込む方が、
はるかに効率的であることに、はたと気がついたのでした。
だって雑草は、植えなくても肥料を与えなくても農薬をまかなくても、
それが生えるにふさわしい場所に行けば、無尽蔵に収穫できるのですもの。

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山の幸がひと段落着いたこの時期のおすすめは、アカザ。
海岸近くで見かけます。山菜図鑑にも必ず紹介されていますけど、
アカザは滅多に見つからなくて、新芽の白いシロザのほうが普遍的です。
特に、カキ殻の山の上に密生しているのをよく見ます。
アルカリ土壌が好みなのでしょう。

柔らかい新芽を摘んで、赤白の粉を出来るだけ洗い流します。
この粉は歯ざわりがよくないのです。
バター炒めなどにすると、雑草とは思えない、濃厚なホウレン草の味です。

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同じく海岸に生えるオカヒジキは、シャキシャキとした食感が、夏にぴったり。
根こそぎにせず、枝先だけを少しずつ集めれば、長く収穫できます。
野菜として種が売られているほどですから、栄養価も、利用価値も高く、
雑草と呼ぶのは少々はばかられます。

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千切りのキャベツや、食感の似たスナップエンドウと一緒に和えて、お好み焼きに。
細切りにした塩豚や、なぜか父が頻繁に持たせてくれる紅ショウガ???も加えます。
お好みソースは、わたしはマヨネーズとケチャップを合わせるオーロラソース派で、
しばしば周囲に気味悪がられます。
炒め物にしてもおいしいですし、独特の葉の形が、見た目も楽しくしてくれます。

年々淡白になるハウス野菜の味に慣れ親しんだ舌には、
若干、雑草特有の渋みが感じられるかもしれません。
気になる場合は、さっと湯をくぐらせてから使うと、
かなり改善するんじゃないかと思います。

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