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生まれいずる悩み ③

2012年 7月 5日 12:30 多田海水浴場 22.2℃

ゆうべ、しっかり雨がふったせいか、今日はすっきりと濁りが取れて、
透明度が上がっています。

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この写真だとわかりにくいのですけど、黄色くなった卵嚢の中の、
白い塊の表面に、茶色の細かい斑点が浮かび上がっています。
昨日までは、肉眼では確認できないものでした。
袋の中は一体全体、どういうことになっているのかしら。

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最初の岩は、全体として、
白く成長した卵が目立つようになってきています。

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これは、近くの別の岩で、昨日、1匹のバイが産卵していた場所です。
すでにバイの姿はなく、海藻の根元に数十個の卵嚢がまとわりついています。

IMG_3593_convert_20120712121818.jpg

海水浴場の左側の岸近くで、1匹だけバイがよじ登っていた岩にも、産卵の痕跡がありました。
ひとところに、かためて産み付けられた卵嚢は、30個ほど。
これらのことから、1匹あたりの産卵は1日程度しか続かず、
1回に産む卵嚢の数も数十個にとどまるらしいと推察されます。

移動して、何ヶ所かに分けて産み付ける可能性も考えられますが、
大多数が、いくつかの岩に集中的に産卵していることを考えると、
このような分散の利点は少ないのではないかと思います。
1匹が1回ずつ、数十個程度の卵嚢を産むとすると、
1週間以上続いた、最初の岩での大産卵には、入れ替わり立ち代りして、
100匹以上~数百匹が関わっている計算になります。

佐渡ではあまり知られていないバイですが、越後では水産資源として活用されています。
新潟県水産海洋研究所の調査(2006)によれば、バイの移動性は低く、
例えばある漁港内に定着すると、その内部で生活史を完結するらしいことが示唆されています。
これほど膨大な数のバイを、地元の人たちしか利用しない、何の変哲もない海水浴場が、
ひょうひょうとして養っているのには、
ただただ驚かされ、海に対する敬謙な心持ちを新たにさせられます。

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これがわたしのイコン、神の風景です。

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