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2012.07.17 海坊主の泪
2012年 7月 3日 15:00 二見元村 22.3℃

梅雨の中休みで気温が上がって、波の穏やかな日が続いているので、
沿岸では、表層が著しく白濁している場合が多いようです。
ここ、二見でも。

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こういう濁りの原因のひとつには、夜光虫が大量発生している可能性があるので、
昼間見るとキタナイ感じがしますけど、夜には神秘のイリュージョンが見られるかも。

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今日は曇り空で、濁りも強く、海の中は暗めです。
海底には、えいえいえいっ、と巻きあげられた、ツメタガイの卵のうが置かれています。
『砂茶碗』とはよく言ったものです。茶碗は伏せられている場合が多いようです。
普通は1周分か、少々足りないくらい長さなのですが、
これは相当気張って産んだのか、かなり巻きが強めのもの。

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暗い砂底に、色鮮やかな何かが沈んでいると思ったら、ハナガサクラゲでした。
写真撮影用に浮かばせましたけど、このクラゲ、
見かけばかりが良くて、あんまり体力がないのか、
こんなふうに二つ折りになって藻の上で休んでいることが多いのです。
日本沿岸で見られるクラゲの中では、最も美しいもののひとつに数えられています。
以前見たものは、もう少し繊細な、透き通った感じの色彩だったのですけど、
この個体は大柄で、やけに茶色味が強く、触手が多くて毛深い感じ。

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中心にぶら下がっている、ブーゲンビレアの蕾は口です。
そこから四方に伸びて、十字を描いている肌色のフリルは生殖腺です。

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おわんのふちに、こんな膜が張り出しているのには、今まで気付きませんでした。
縁膜と呼ばれる部位で、ヒドロムシクラゲによく見られる特徴のひとつのようです。

ハナガサクラゲは海流に乗ってやって来るので、
このクラゲが見られるということは、潮が通って、
外洋性の生き物を運び込んだ、ということだろうと思います。
あたりを泳いで探してみると、予想通り。
もうひとつの、驚くべき姿をしたクラゲに出会いました。

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ボウズニラ!
図鑑には絵しか載っていなかったのですけれど、絵のとおりの生き物です。
目玉の親父に長い脚をつけたような姿。
二日酔いで充血した瞳に、透明な触手は七色の輝きです。
ちょっとびっくりして身体を縮めていますけど、
本来は触手を伸ばして海面近くを漂っています。

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これ、普通だったら、気付かないんじゃないかな。
刺胞毒はかなり強いと言われています。
以前、手袋をせずに泳いでいたら、突然、手の甲をムチで打たれたような痛みが走って、
稲妻の痕跡みたいに、赤いミミズ腫れが現れたことがあったのですけど、
あれもボウズニラだったのかしら。
『ニラ』は『イラ』がなまったもので、チクチクして痛い様子を表すと言われています。

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クラゲは、その原始的な雰囲気に似合わず、
目がよく発達した生き物として知られていますけど、
この目、本当に目なのかしら。
上から手をかざすと、すうっと身を引いたりして、
目に見える部分が目かどうかは別として、確かに見えているらしい動きをします。

どうしてこんな面妖な姿で生きることを選んだのか、解せないと思っていたら、
そっくりなものを見つけました。

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表層を漂う流れ藻の一部です。
気胞の部分が、ほら、瓜二つでしょ。

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今日は燃えるような夕暮れでした。
雲が多いときの夕焼けの方が、空が複雑な色合いに染まって見えるから、好き。
ボウズニラのメタリックレッドの瞳にも、この空の色が見えているのかな。

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