上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012.12.06 飛べない鳥
わたしはいわゆる就職氷河期の世代です。
同級生たちとは、あまり交流はないのですけれど、たまに会うときには、
いつまでも正社員にはなれない待遇や、
少し年長のバブル世代たちのヤル気のなさや、
今いる会社の経営の危うさ、
思うように見つからない次の就職口ばかりが話題にのぼります。

わたしはちょっぴり身を引いて、彼女たちの聞き役に回ります。
わたしなりに、現在の仕事に満足しています。
しいて言うなら、少し生ぬるすぎるような感じですけれど。
確かにわたしたちは、厳しい10年を生きてきました。
だからこそ、自分の見てきたものを信じられる、と思うのです。
この厳しい世代に生まれたことが、ときにわたしを無気力にもしたけれど、
逆境の中でも死なない何か、
捨てても捨てても捨てきれない何かを、
確かにわたしに見せつけてくれたのでした。

わたしはまた、様々な家庭事情や疾患を抱え、高校を卒業できなかったために、
過酷で賃金の低い職をしかえられず、
体調を崩した挙句、退職に追いやられた若者たちを知っています。
彼らに比べたら、わたしの境遇は、なんと恵まれていることか。
でも時々、翼を広げて、いつでも飛んでゆけるのは彼らのほうで、
わたし自身のことは、飛べない鳥のように感じる時があるのです。

飛べない鳥として、よく知られているのはペンギンです。
ニュージーランドは、飛べない鳥が多く生息する楽園と言われています。
彼らが飛べなくなったのは、その地に、
それを捕食する大型の哺乳動物が存在しなかったためである、と信じられています。
もし何のストレスもない生活というものを手に入れたなら、
ひともまた、飛べない鳥になってしまうんじゃないかしら。

だけど、こんなふうにも考えます。
ペンギンは、空ではなく、海に出て、命がけの狩りをする生き方を選びました。
鳥類は、かつてこの地球上の最強の覇者であった、恐竜たちの末裔ではありませんか。
飛べない鳥には飛べない鳥の、意地と誇りがあるはずです。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hirukonoama.blog129.fc2.com/tb.php/493-cac6167f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。