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集落の中央を流れる川の、“こちら側”に育ったわたしにとって、
あちら側はいわば異世界でした。
川幅はわずか数メートルなのに、
幼子には、はるかな別天地のように思われました。

特に、橋が両岸をつないでいる地点から上流の100メートルほどの区間は、
こちら側はブロックを積んだ護岸なのに、あちら側は自然の土手になっておりました。
背の高いクルミの木の下を、崩れかけた細い道を伝って下りてきた媼が、
河原で何か洗い物などしているのを、うらやましく眺めたものです。

またあるときは、集落で最後の1頭を飼っていた翁が、
白い小花の群れ咲く岸辺で、毛並みの黒々とした大きな牛に、
のんびり草を食ませている様子などは、夢を見ているように美しい光景でした。

今はその媼も、翁も、牛もいなくなりましたが、
彼らの足元で揺れていた白い花だけは、
変わらず毎年、花を咲かせています。

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古代中国の伝説の山、崑崙にちなむとも言われるコンロンソウです。
仙女・西王母が住むという、大陸の最果ての地、崑崙。
その地は確かに、わたしの記憶の中にもあったのでした。

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