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2011.06.21 夏に至る日
暦の上では明日が夏至です。
天文学的には、夏至とは、ある1点を太陽が通過する瞬間であり、
それは今日の17時過ぎ、佐渡は曇り空でした。

20日に立ち寄ったとき、二見にはお祭りののぼりが立っていました。
山車の準備などもしていましたから、祭りは、夜か、21日なのでしょう。
夏至にお祭りって、素敵です。
春分、秋分は祝日として扱われるほど重要視されていますが、
これには仏教が影響しているのだとか。
中庸を重んじる仏教では、昼と夜の長さが等しい、ということが尊ばれたのです。

わたしの実家の集落の神社は、農業の神様で、春と秋に例祭が行われます。
佐渡ではそういうところが多いと思います。
一方で、冬至や夏至に近い期間に行われる例祭には、稲作が伝わる以前の、
より古代日本的な宗教観が色濃く残っているのではないかと、折口信夫は考えました。
古代日本人にとっては、昼と夜の長さがアンバランスになる、
ということのほうに意味があったのです。
そのようなとき、世界の均衡は崩れ、
人間の暮らす現世と精霊の世界とが交錯すると考えた原始日本人たちは、
特別な儀式によって、精霊と交信しようとしました。
これが現在の例祭の起源となったのです。
春や秋に例祭を行う場所では、仏教の伝来に伴って、
古代的な価値観が刷新されてしまったのでしょう。
折口の目から見ると、仏教伝来当時の日本ですら、
もはや古代とはほど遠い、新しすぎる時代に映ったようです。

海は夏至を知っているだろうと思います。
6月の海にはそういう生命の興奮のようなものが満ちているのです。
わたしは12月は寒いので入りませんが、11月にも同じ躍動を感じます。
自然がこの特別な日のことを知っているのは、当然かもしれません。
むしろ人間が自然から、この日が特別であることを学んだのでしょう。

2011年 6月20日 12:00 二見

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アマモ場に特変はありませんが、ケイ藻の付着が多くなっています。
これはこの時期にはよくあることで、問題はないと思います。
なんとなく、今年は魚影が濃いように感じます。
海藻が例年より、よく繁茂しているように見えることと関係があるかもしれません。
冬が寒かったので、浅い海の水温が十分に下がったことが、
海藻の生育に好適な条件となったのではないかと思います。
メバルの幼魚やキヌバリなど、磯の魚をよく見かけます。

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実はここのアマモ場は、昨年の秋、流失したのか枯れたのか、
ひと月の間に大規模に群落が消失しました。
枯れ野原のような砂底に、実生のアマモがぽつぽつと発生しています。
5年ほど入り続けている場所ですが、アマモ場の更新のサイクルに入ったようです。

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アマモは枯れました(そして再生しています)が、
この穏やかな海の砂底は砂漠ではありません。
ゴカイやハゼ、巻貝、ウニたちの生活はなんら変わることなく続いています。
砂の上に、底なしのおわんのようなものが転がっています。
スナヂャワンと呼ばれるツメタガイの卵塊です。
この完成度の高い造形は、いつ見ても神秘的です。

二見では、平沢や多田でよく見られる、
立体的なブンブクチャガマ系のウニは、ほとんど見あたりません。
かわりに平べったいカシパン系が生息しているようです。
潮通しの良さと関係があるのかもしれません。

ここは海草の一種である、ノトウミヒルモの生育地ですが、
今年は全く生えてくる気配がありません。
生活史は場所によるでしょうが、二見では冬には地上部が消失するようでした。
それでもいつも5月には、新しい葉が展開していたのです。
この小さな海草は、アマモ場のへりに発生していたので、
アマモ場と共に流失してしまったのかもしれません。
わたしの知る限りでは、海水浴場のような身近な海でウミヒルモを見ることが出来る場所は、
佐渡ではここだけでした。引き続き様子を見たいと思います。

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海岸にテトラポッドが入っているのは、景観的には好きではありませんが、
よりどころの少ない砂浜では、重要な生態系の場になっていることが少なくありません。
テトラ周りを泳いで見るのは、なかなか楽しいものです。
いつか詳しくお話しましょう。

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これはアズキウミウシです。だいたい1cmくらいです。
加茂湖でも見かけます。図鑑にも緑藻の上がお好みとありますから、
移ろいやすい浅い海に適応した種なのでしょう。
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