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2015.10.18 箕を編む人
わたしの記憶の中で、一番古い手箕(てみ)は、
祖母が小豆を選り分けていた竹細工のそれです。

二十歳そこそこのころ、小さなホームセンターで働いていたときには、
子供の時分から何気なく耳にしていた農作業用具の名前を、
再発見するような具合で覚えるのが、案外楽しかったものですが、
そのころにはもう、手箕といえばオレンジ色をしたプラスチック製のものが主流でした。

それだけではちょっと呼びずらい、
箕(み)という片口の開いたバスケットのようなこの道具のことを、
同じ佐渡人でも、「てみ」、とは呼ばずに「ふじみ」、と呼ぶ方がいて、
どこがどう違うのか、ずっと不思議に思っておりました。

言っている本人に聞いてみても、同じものだとおっしゃいますので、
同じならばなぜいくつも呼び名があるのか、謎は深まるばかりでした。

ところが先日、父がどこからか正真正銘の「ふじみ」をいただいてきて、
長年の疑問が氷解いたしました。

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「ふじみ」というのは、藤で編んだ箕、「藤箕」なのですね。
底の方は特に木の皮の感じが残っています。

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藤の皮で隙間なく編まれた藤箕は、堅牢な反面、
ずっしりと重いものでした。
軽いプラスチックに取って代わられたのも、
やむを得ないことだったかもしれません。

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藤のつるを採るために、山に分け入るところから始まって、
どれくらいの工程を経てこの姿にまで至るのでしょう。
百姓の技術というものは、ただ米を作ることだけではなかったのだと、
改めて驚かされます。

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