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2016.01.20 旅するお漬物
昼食をご馳走になるとき、料理上手な船頭の奥様が、
出して下さるお漬物が、いつも本当においしいのには感動いたします。

秘訣をうかがってみましても、こういう方たちは、たいてい、
レシピなどはなしにお作りになっているので、
特別なことはなにもなさそう。
それなのに、ちょっと塩を振って、もんだだけの白菜漬けのおいしいこと。

学生の頃、微生物の授業で聞いた酵母のお話が記憶に残っています。
漬物がそれぞれ家庭の味になるのは、調味料のさじ加減もさることながら、
野菜を混ぜ合わせる主婦の手に、
その家系独自の酵母が棲みついているからなのだとか。

娘が嫁に行くとき、母親の酵母を連れて行くので、
その手が漬けた漬物は、不思議とお母さんの味になるのだそう。

いつまでも自立しないわたしたちと、亭主関白ぶった父の世話と、
百姓とフルタイムパートに追われていた母は、たぶん、
料理を慈しむとか、生活を楽しむとかいうような時間を持てずに、
この世を去らなければならなかったと思います。

母が他界してもう何年もたってしまったのですけれど、
母の酵母はまだ生きているのかな。
塩と柚子と唐辛子だけのシンプルな白菜漬け、
わたしの手で混ぜ合わせたら、母の酵母が息を吹き返すのかな。

IMG_1405_convert_20160131231546.jpg

直販で紫色の白菜を見かけましたので、初めて使いましたけど、
ぎょっとするくらい鮮やかな赤紫色です。
塩は佐渡の藻塩で、薄めに。
サラダのようにたっぷりいただきました。

わたしのお漬物はお母さんの手の味。
お母さんのお漬物はおばあちゃんの手の味。
手から手へ、酵母の旅が続きます。

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