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こごめの入りで行っている、生き物調査についてお話しておきましょう。
この調査は、加茂湖水系再生研究所の主催で、年5回程度行っています。
すでに1サイクル、1年分を終了しています。

【こごめの入り生き物調査】を始めた当初の目的は、ヨシ場の整備に伴い、事前に、
どのような生物が生息しているか、記録しておくことにありました。
実際に調査してみて、生き物の数の多さに愕然としました。
このよどんだ、小さな浅い入り江には、
たいした生き物はいないだろうと、誰もが考えていたからです。

一見悪環境に見えるこごめの入りは、実は生命にあふれた豊かな入り江だったのです。
そのとき、こごめの入りを、加茂湖という海を象徴する場所として、
発信することが出来るのではないかと直感しました。
加茂湖は、淡水と海水の交わる閉鎖的な海です。
こういう場所では、植物プランクトンが大量に発生して、海水の透明度は下がります。
わたしたちは無意識のうちに、
どこまでも透き通った青い海が、キレイな自然だと刷り込まれてはいないでしょうか。
そうではない、自然の本当の美しさは、もっと多様なのだ、
ということを加茂湖は教えてくれます。

1年を通じて、何度か調査を行うことで、季節による変動も実感しました。
加茂湖の浅瀬は、夏と冬の水温差が30℃にもなる、極めて苛酷な環境です。
通年生息している種もありましたが、色々な幼魚が大量に入ったり、エビが抱卵していたり、
入り江の見た目はほとんど変わらないのですが、海の季節変化は確実に表れています。

この生き物調査は、手作りの、きわめて簡易的な調査であり、
その結果も、専門的な研究データとしての価値はありません。
わたしはこれまで、何度か、科学的データや客観的事実が、
必ずしも人の心を動かさない、という現実に直面してきました。
では一体何が、真に人の心をとらえ、魂を揺さぶるのだろう?
その質問に対する答えが、この生き物調査なのです。

これはあくまでわたし個人の考えですが、
こごめの入りには、もうこれ以上手は加えずに、環境教育の場として、多くの子供たちに
(そして、自然を実感として理解する機会を失ったまま成長してしまった、多くの大人たちに)
開放するのがよいのではないかと思います。
最終的には、『環境教育』などという、いかにもうさんくさい名目がなくても、
子供から老人まで、いつも誰かが水辺に集っているような、
そういう場所になってほしいと願っています。

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