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2011.06.30 永遠の忘れ物
チェルノブイリの原発事故で、
住みなれた故郷を離れなければならなくなった人びとは、
本当のことは何も知らされず、ほんの2、3日家を空けるだけのつもりで、
軍の用意したバスに乗り込みました。
それが我が家との永遠の別れになるとは、誰も考えませんでした。

この出来事を振り返って、
あるひとが次のように語っていたのが印象的でした。

     もしあらかじめ、二度と戻れないと知らされていたなら、
     人びとはもっと多くの思い出の品をたずさえて家を出たに違いない。
     けれども仮に、入念な準備の時間が与えられていたとしても、
     結局は何かを置き忘れていて、それを忘れてしまったことを、
     一生後悔し続けることになっただろう。


雲仙・普賢岳の土石流によって、
集落そのものが消失してしまった住人が、20年の歳月が流れても、

     どうした拍子にか、今でも家へ帰れるんじゃないかと考えてしまう。

そうつぶやいていたのも忘れられません。


このようなことは、すべてのひとの人生に起こりうるのです。
あの日、あのときに置き忘れてしまった何か、
言えなかったひと言、
他人目にはさまつな事柄でも、
二度とは還らぬその小さな忘れ物のことを、
取り戻せぬがゆえに、ひとは、一生涯、
考え続けねばならぬという業を負っているのかもしれません。
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