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2011年 7月 8日 14:30 豊岡 22.2℃

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豊岡は前浜のいち集落です。本当は赤泊側の莚場へ入りたかったのですが、
あいにく風が悪く、両津側へまわることにしました。
前浜には海水浴に適した十分な海岸はありません。
一周線の整備に伴って、ほとんど埋め立てられてしまっているのです。
すぐ沖合いは砂底です。海草群落が点在しています。
はっきりとわかりませんが、開花枝の様子を見る限り、アマモのようです。
この一帯には、より大型のタチアマモ群落が存在している可能性があります。
それはもう少し水深の深い場所にあるのではないかと思います。

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海村にはよくある、小さな祠の載った大岩の周囲は、海の無脊椎動物の宝庫です。
色とりどりのカイメンや、小さなサンゴの仲間、ホヤ類などがひしめきあっています。
2mほどの水深にもかかわらず、不思議と、海藻の付着が少ないのは、
この岩のオーバーハングの形状によるのではないかと、わたしなりに推測しています。
それほど大きくない石でも、岩陰になる部分は、日が当たらないので、
海藻が生育できず、動物に占有されるのが普通です。
この岩の周囲は、それほど暗くはないのですが、やはり、ある一定以上の傾斜があると、
海藻(主に褐藻)が定着しにくくなるのではないかと思います。

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水色や、ピンクの粘着物のように見えているのはカイメンです。
オレンジ色で、煙突のような口を空けているのはエボヤかと思います。
ホヤの仲間には、岩の表面にべったりと張り付いて横に広がるものもあって、
カイメンに非常に類似した印象を与えます。
実際には、カイメンとホヤは、図鑑の最初と最期に載るくらい、かけ離れた生き物です。
多くの生物図鑑では、より原始的な生物から順に掲載されています。
ホヤは、もっとも進化した無脊椎動物のひとつで、魚類に極めて近い生物です。

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ふさふさの毛を花のように広げているのは、ケヤリムシです。
ゴカイの仲間です。この花は、驚くべきことに、彼らのエラです。
茎の部分に棲んでいて、危険を察知すると、素早くひっこんでしまいます。

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枯れ枝のようなものは、サンゴの近縁のヤギの仲間だと思うのですが、はっきりとはわかりません。

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これも、ヤギかと思っていたのですが、
全体に細かい白い毛のようなものが生えています。
ヤギモドキウミヒドラの仲間かもしれません。これはヒドロ虫、つまりクラゲの一種です。

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岩の上に、時々、白やオレンジのバラの花が咲いていることがあるのです。
これはウミウシの卵塊です。
断定できませんが、シロウミウシのものではないかと思います。

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小さな小さなオトメウミウシ。ウミウシとしては標準的な大きさです。
海の宝石と呼ばれるウミウシの大半は、このくらいか、あるいはもっと小さいのです。
すべからく、写真よりも実物のほうが価値があるとは思うのですが、
単に見た目がキレイだという意味では、ウミウシは写真で見るほうが迫力があります。

この小さな生き物を、わたしは自分自身の戒めとしています。
『ウミウシは海の宝石』などと言うと、
実際にいくらか磯遊びをしたことのある子供たちは、得心のいかない顔つきになります。
彼らにとってウミウシとは、10cm以上の巨体をしたアメフラシのことだからです。
これは健全な感性です。わたしは、子供たちには、
映像や写真でしか見ることのできない、南国の極彩色のウミウシのあでやかさよりも、
すぐそばに生きている、地味で不細工なアメフラシの、ありのままの姿を、
自分の目で確かめて、知っていて欲しいのです。

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