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2011年 7月11日 13:00 莚場海水浴場 26.2℃

念願叶って莚場に入りました。
前回は風向きが悪くて引き返したのです。
でも、本当はここ、そんなにお気に入りじゃないんです。
砂浜なのですが、沿岸には、多田のような広大なアマモ場はありません。
ところどころ、ちょびちょび、っと生えているだけです。
けっこう生えてる場所でも、こんな感じ。

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枯葉の漂着は多いので、ずっと沖合いには群落があるだろうと思います。
わたしはそこまでたどり着けません。
アマモ場のない砂浜は、オアシスのない砂漠です。
それで、ちょっと興味がそがれてしまうんです。

今回2年ぶりくらいに入ったのですが、思いがけない発見がありました。
アマモ場はないのですが、見かける生き物の種類は、多田と大差がないのです。
アマモ場以外のオアシスがあるからではないでしょうか。
茫漠とした砂浜の中に、あちこち、褐藻の繁茂している箇所がありました。

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海藻は砂の中には発生できないので、埋もれているけれど、ここには岩盤があるのです。
岩盤が砂の上に顔を出している場所が、随所にあって、そこに褐藻が生えることで、
砂浜にアマモ場があるのと同じように、生態系の要所が形成されていると考えられます。

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普段は夜行性のバイが、小さな岩にたくさん群がっていたので、
近付いてみると、産卵中でした。

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これは本当にびっくりしました。卵も初めて見ました。
密集しているので、乳白色に見えていますが、
目を凝らすと、透明のさやの中に、細かい茶色の粒々が入っています。
貝の卵って、とっても神秘的です。

砂底の表面は、いろいろな生き物が盛んに利用しているので、
有機物が消費されて白っぽい色をしています。
この砂底が、何かの拍子に深く耕されるようなことがあると、
(時化の際に潮流の加減でえぐれたり、大きな魚が暴れたり、船のいかりを降ろしたりした時など)
地中の有機物が表層に浮き上がってきます。
長く埋もれていた下層の土は、黒味がかっていることが多いようです。
このような転地返しが起こった箇所は、一種のギャップで、
有機物を多く含んでいるので、多くの生き物たちを呼び寄せます。

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ゴカイのフンが所狭しと並んでいます。表面にはハゼやカレイの幼魚が身をひそめています。
ギャップもまた、ひとつのオアシスであるのかもしれません。
表出した養分が消費され尽くすころには、
砂はもとのように白味を帯び、周囲と均一化して、ギャップは消失します。

砂浜で、まわりと色の違う場所を見かけたら、そこは特別な空間かもしれません。
じっくり観察してみることをおすすめします。

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