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2011.07.23 虫愛づる姫
カワグルミの木立がざわめく、夏の始まりの季節に、
いつも決まって思い出すのは、ハッカ色をした大きな大きな毛虫のことです。

IMG_0398_convert_20110723205932.jpg

クスサンの幼虫です。サンには蚕の字を当てます。
ヤママユガと呼ばれる巨大な蛾の仲間で、
美しい天然の繭を作ることで知られています。とはいえ、
クスサンはカゴメ状の硬い繭を作るので、絹糸をつむぐことは出来ません。

小中学校の登下校の道すがら、カワグルミの木立に差し掛かると、
終令を迎えたクスサンの幼虫が、繭を作る場所を求めて、
道路の上を這い回っているのに、しばしば遭遇しました。
この幼虫の魅惑的なヒスイ色や、脚の付け根のネオンブルーの斑点は、
少女だったわたしの心をとらえました。
毛虫の上にしゃがみこんで、じっと目を凝らすわたしに、母は言ったものです。
触ってみなさいよ。

若い時分に、都会の昆虫館で働いたことのある彼女は、
毒のある虫とそうでない虫を見分けることが出来ました。
彼女は子供たちが、触っても害のない生き物に興味を示すとき、
たとえそれが毛虫であっても、自分の手で触れて確かめることを奨励していました。

それがわたしの“環境学”の原点です。

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