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2011.07.24 飛べない鳥
ゴーヤのおいしい季節になりました。
最近まで、あの独特の苦味を敬遠していたのですが、
切ってから、塩でよくもむといいと聞いて、(常識?)
それ以来、夏の食卓になくてはならない野菜になりました。

10年以上前に習ったインドカレーの要領で、
タマネギと一緒に炒め、スパイスで味付けします。
かつてインドを放浪したという方から聞いた、本場仕込みのインドカレー。
習った当初は本格派、だったはずなのですが、徐々にうろ覚えとなり、
今ではいい加減に自分のレパートリーになりました。

IMG_0795_convert_20110724142950.jpg

付け合せはヤブカンゾウの蕾のピクルスです。
開花間近の蕾を米酢に漬けただけ。
2、3日目がおいしいようです。

それから、生卵。
辛いものは大好きなのですが、
かなり辛くして、生卵で緩和するのがいつもの好み。
どうしてこんなに生卵が好きなのかな?
つらつら思い起こしたのは、子供の頃、祖母が飼っていたたくさんの雌鶏たちと、
それから、買ってきたばかりの、愛らしいひよこたちのむくむくとした毛ざわり。
そのころは、田舎の百姓の家ではどこでもそうだったのですが、
今では望むべくもない、贅沢な卵を食べていたのでした。

鶏小屋の一番奥に、もう一棟小さなとり小屋があって、
あまり近付かないように言われていたのですが、
そこには一羽の、立派なオスのキジが入っていました。
キジの食性を考えると、そんなに長期間は飼えなかっただろうと思います。
祖父が、孫たちに見せるために、要領の悪い若鳥を生け捕りにして、
一時的に入れておいただけかもしれません。

毎日こっそり様子をうかがうのが楽しみだったのですが、
キジは、薄暗い小屋の奥で、まるで剥製のように、つんとすましてこちらを見据えていました。
ある日学校から帰ると、今朝までそこにいたはずのキジの姿が見当たりません。
小さなトリ小屋でしたから、いよいよ手に負えなくなって、逃がしてやったのです。

キジは空を飛んでいったの、とわたしは聞きました。
本来飛べない鳥ですから、とつとつと、おっかなびっくり、
草薮の中へ消え入ったというのが実際のところでしょう。
たぶん家族もそのように説明してくれたはずです。
幼いわたしは納得しませんでした。目を閉じると、
色鮮やかな翼を広げて、空高く、ワシのように悠然と飛び去っていく、
あのキジの姿が、まざまざと思い浮かぶのでした。

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