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2011.12.23 Sea Spiders
2011年 8月26日 13:30 二見元村 27.4℃

クモガニの仲間は、甲の大きさが1cmに満たないものから、
巨大なズワイガニまでを含む、多様な種です。
三角形の甲羅と、長い手足が特徴です。

小さなクモガニの仲間は、
浅い海の岩陰や、藻の間にも暮らしています。
危険がいっぱいの海で、身を守る方法にも工夫があります。
最も普通に見かけるヨツハモガニは、その名の通り、
甲や脚に藻の切れ端を付着させています。

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これは、甲羅だけの死骸ですけれど、新しいものだと思います。
頭に大きな2本の角(額棘)が見えます。
ツノガニの一種かと思いますが、はっきりわかりません。
ひっくり返してみると・・・

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カイメンに覆いつくされています。
カイメンそのものにしか見えない。
このカモフラージュを見破るのは至難の業だなあ。

2011年 8月21日 11:00 二見元村 27.4℃

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砂底に生えている海草はノトウミヒルモです。
1枚の葉の長さは2cmくらい。
その葉の付け根に、白い半透明のカニがいるの、わかりますか?

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柔らかくて、へなへなで、透明。脚がとても長いです。
いちばん長い脚は、甲長の2倍くらいありますね。
しばらく観察してみたけど、主体的な動きはほとんどなくて、
残念ながら、脱皮したあとの抜け殻だったみたい。

2011年 8月22日 15:00 二見元村 27.4℃

ウェットスーツを使うようになってから、ずっと、
真夏の海なんか、つまらないと思っていたけれど、
水が温かくて、日も高くて、
時間を気にせず泳いでいたころがなつかしいなあ。

沿岸部に、うっそうと生い茂る褐藻が消える夏は、
見通しがよくなって、秋や春には気付かなかった、
たくさんの小さな生き物たちに目が留まります。

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表面を漂っていた、小さな海草、
ノトウミヒルモの葉っぱのあい間を、
すいすい泳いでいるのはイシダイの子供です。
もともと流れ藻に付随して暮らしているのですけれど、
好奇心がとっても旺盛。
向こうから近寄ってきて、露出している肌にかぷかぷ噛み付いてきます。
これがけっこう痛いうえに、しつこく付きまとってくるので、
夏でも徹底的に、素肌はガード。

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大好きな浅瀬の魚、ナベカです。
鮮やかな黄色が、サンゴ藻のピンクに映えます。
10cmに満たない小さな魚ですけれど、
縄張りを守るために、胸ビレですっくと立ち上がって、
こちらをにらみ据えている姿が勇ましい。

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コノハミドリガイは、図鑑には、浅所の普通種とありますが、
わたしは初めて見ました。目の覚めるような色彩です。
うーん、やっぱり、このタイプ(嚢舌目)のウミウシって、
きれいなんだけど、ナメクジっぽい。

陸のナメクジは嫌われ者なのに、
海のナメクジが宝石扱いされるのは、
人間の勝手だけれど、ちょっと不公平。

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あ、聞こえちゃったかな。

2011.12.12 不愉快な視線
2011年 8月25日 16:00 二見元村 27.4℃

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ひっそり静まり返った夕暮れの海に、巻貝が転がっています。
シドロガイです。国府川の河口でもよく貝殻を見かけるので、
泥っぽい、穏やかな海が好みかと思っていたら、岩礁性の巻貝のようです。
もしかして、ヤドカリに再利用されて、ここまで運ばれてきたのでしょうか?

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しばらく観察していたのですが、用心深いのか、全然動きません。
よく見ると、左側の砂にこすったような跡が残っています。
目にも留まらぬスローペースで動いているみたい。

ヤドカリなのか貝そのものなのかは、貝殻の内側を見るとわかります。
シドロガイの生体ならば、自分で殻を作っているのですから、
内側がピカピカして綺麗なのです。

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表面は藻が生えて古びていましたけれど、内側は南国風の色彩。
あ! 目がのぞいています。
このおどおどした視線に見覚えありませんか?
スター・ウォーズに出てくる、ジャー・ジャー・ビンクスにそっくり。
大好きなキャラクターだったのに、後半に行くほど登場回数が少なくなってがっかり。

1対の目の左側の、縁のギザギザした枯葉のようなものは、
ヤドカリの手にも見えますけれど、複雑な構造のハサミではなく、
本当に藻クズのように薄っぺら。
警戒心が強くて、結局、身体を出したところは見られませんでした。
砂にもぐる気配もなし。

驚いたことに、9月16日に二見に入ると、この貝はまだいました。
今度は陸に上げて、トレーの中でじっくり観察します。

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わたしなりに、限界まで待ちました。
身体は軟体です。
枯葉は、目とは反対側の尻尾の先端に、ちょびっと張り付いています。
貝のフタでした。

やっぱりシドロガイだったんだな。
謎が解けてちょっとすっきり。
さあ、おまえも水中都市へお帰り、臆病者のジャー・ジャー・ビンクス。
何度も怖い目にあわせてごめんね。

10日は皆既月食でした。
冬特有の、風が強くて雲が駆けていくような天候だったので、
ちょっとぐらい、満月が顔を出す時間もあるだろうと期待していたのですが、
ずうっと、べちょべちょしたみぞれが降っていたみたい。

見逃してしまった天体ショーの代わりに、
海の底の小さなお月様の蝕を見ていきましょう。

2011年 8月26日 10:00 二見元村 27.4℃

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ウニというと、ふつう、
岩礁性のムラサキウニやアカウニを思い浮かべるのではないかと思います。
上のムラサキウニの右側に目を凝らしてください。
トゲのほかに、周囲を探っている細い触手のようなものが見えますね。
これは管足といって、先端は吸盤になっています。
ウニは、全身の管足を使って、岩陰に固着したり、
表面に小石や海藻の切れ端を貼り付けたりして、
自らをカモフラージュしています。

二見元村でも、岩のあるところは、
ムラサキウニやバフンウニが占拠していますが、
砂底でもっとも普遍的なウニは、ヨツアナカシパンです。
今年は毎回のように見かけました。

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優しい桃色をしています。
この色味は、海の中では珍しいものではありませんが、
白い砂底ではやはり目立ちます。
トゲは短く、刈り込んだ毛のよう。
焼印のようなジャスミンの花模様がかわいい。

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裏面のトゲはもう少し長め。移動のために必要だからでしょう。
砂が花形に張り付いていますね。ヨツアナカシパンの管足の並んでいる場所です。
固着しないので、吸盤は退化しているといわれています。

このウニは、普段、砂の中にごく浅くもぐって暮らしています。
海底の砂の上で手を払うように動かして、
表面の砂を少し巻き上げてやると姿を現します。
それで立派に隠れていることになるのですから、
この場所がいかに穏やかな海かわかります。

さて、掘り出したヨツアナカシパンを砂の上に置いて、
どのように砂に潜るか見てみましょう。

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左下へ少し、すべるように移動してもぐり始めています。

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もぐっているのか、トゲを動かして砂を被っているだけなのか、
判然としないほどのスローペースです。

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あとひと息。じれったい!

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すっかり見えなくなりました。所要時間は10分。
本当に、ちょっとだけしか、もぐっていないのがおわかりかと思います。
これでもどこに潜んでいるかは、ぱっと見には全然見当がつきません。
このようにして、ゆっくりゆっくり砂の中を這いながら、
有機物などを食べているようです。

自然界の生き物は、人間とは異なる世界観の中で生きています。
動いている物しか見えない生き物も少なくないのですから、
動いているとは思えないほどのスローペースで動く、というのは、
案外懸命な防御策なのかもしれません。

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円盤状になるのが本来の姿ですが、
部分的にいびつになっている個体も少なくありません。
何かの事情で一部が欠けたりひび割れたりすると、
このように補修されるのではないかと思います。
目立たずひっそり生きていても、人並みの苦労があるようです。

2011.12.09 メリベは笑う
2011年 8月25日 16:00 二見元村 27.4℃

7月に初めて見たヒメメリベ
この夏、二見ではよく見かけました。

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改めて調べてみると、メリベ類の正確な同定は難問のようです。
かつては数種あったものが、
異名同種としてメリベウミウシ1種にまとめられ、
近年再び分かれたとか。
手元の図鑑ではヒメメリベが妥当と思われますが、
大型なので、ムカデメリベかも。
人間たちの迷走をあざ笑うように、メリベは笑います。

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大きな口を広げて、そこいらじゅうの小さな甲殻類を、
掃除機のように吸い込むという大胆な食事法です。
そもそもウミウシは、洗練された容姿に反して、
えげつない食嗜好のものが多いのですが、
この子は、なにもかもが田舎っぽくて、なんだかかわいい。

それにしても、メリベMelibeって、学名にもなっているけれど、
なにか意味のある言葉なのかしら。
メリベ、メリベ、とっても不思議な響き。
他のウミウシと違う、珍妙な顔立ちをはじめ、生態にも謎が多いようです。

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