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2011年 8月 4日 11:30 椿尾海水浴場 28.6℃

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日光の降り注ぐ海中が、緑色の層と、青色の層にはっきりとわかれています。
この神秘的な現象は、昨年の夏、
2010年8月6日の15:30頃、椿尾で見られました。

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緑色の層は、植物プランクトンが大発生しているのです。
昨年は、長い梅雨のあと一気に気温が上がり、酷暑となりました。
潤沢な養分と太陽光を浴びた沿岸では、
植物プランクトンが爆発的に増殖したものと考えられます。
このようにはっきりと色分けして見えるのは、光の加減もあるでしょう。
ここまで鮮明ではありませんが、現状もこれに近い状態ではないかと思います。

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透明度が下がり、海面付近に気泡が溜まっています。

この状態は、食物ピラミッドの最底辺が膨張している状態ですから、
いずれ動物プランクトンの異常発生という、次の段階へ進むと考えられます。
いわゆる赤潮の発生です。
ただし佐渡では、深刻な状況が発生するケースはまれだと思います。
昨年も、間もなく嵐がやってきて、海の中を撹拌すると透明度は回復しました。

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椿尾の海の小石の下は、二見と雰囲気が似ていました。
ニホンクモヒトデ、バフンウニ、ヒザラガイなどが主な住人です。

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これは小型で腕の長いクモヒトデです。
ゴマフクモヒトデかと思いますが自信はありません。

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大きな岩の側面にへばりついていた、オレンジ色のカイメンのような生き物、
これはウミウシの仲間だと思います。
触角もエラも見当たらないのでヒラムシかと思ったのですが、
裏返すと、ちゃんと貝のような複雑な構造を持っています。

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丸まってしまいましたが、外側は外套膜で、真ん中は腹足です。
たまたま、触角やエラがひっこんでしまっているのでしょう。
カイメンを食べるウミウシの中には、自らをカイメンに似せるものがあるのだそうです。

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ここにも小さなイワシの群れが入っていました。
アンドンクラゲはちらほら見えますが、今年は非常に小さいのが特徴です。
雨が少ないのと関係あるかもしれません。
2011年 7月27日 13:30 長浜・大須 26.6℃

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写真で見ると、けっこう青い海ですが、真野湾は透明度がぐんぐん落ちてきています。
たぶん2mまでないと思います。
海藻の表面にはケイ藻がびっしり付着しています。

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水面には赤っぽい動物プランクトンの群れが見えます。
風向きのせいか、この日は特に多く吹き寄せられているようです。
こんな状況も、真野湾にとってはいたってありがちなことなので、
生き物たちは平然としています。

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アカボシウミウシは、ウミウシを食べるウミウシです。
半透明の体に、目の覚めるような鮮やかな斑点。
この蛍光オレンジは、主食にされているウミウシの色素です。
キレイだけれど、随分恐ろしい生き物ですね。
シーシェパードに言わせると、“クジラを食べる日本人”も同類かな。

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とっても小さなヒメヒトデ。

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ヌノメヒトデは普通種です。
わたしにとってヒトデは、意外にバリエーションの少ない生き物、という印象です。
これまでに見たことがあるのは、合計しても10種類くらい。
最近はまっているクモヒトデの仲間、テヅルモヅルに会うのが夢です。
現在、揚島水族館!にて展示中とか。海の中で会いたいな。。。

さてここからは小石の下を巡っていきます。
クモヒトデの仲間は、ニホンクモヒトデ、アミメクモヒトデ、
どちらも数は少なめです。
バフンウニやアカウニは見かけましたが、トコブシはいませんでした。

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ゴカイの仲間は種類豊富です。
大浦にたくさんいた電話線虫? は見あたりません。

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これはどこにでもいるらしい、クマノアシツキ。
細まっているほうが岩に付着していて、イソギンチャクのような感触手を、
シャクトリムシの頭のように振り回している摩訶不思議なゴカイです。

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ヒザラガイもいますが、長浜では、岩の裏にも表面にもカサガイが多いようです。
石の下では、特にアオガイをよく見かけました。
裏返すとすうーっと移動してしまうので、あくまでも裏面が好きなようです。

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今回一番のうれしい出会いは、ミドリヒモムシでした。
黄味が強く写っていますが、実物は、
眠れる森の美女が眠る、荘厳な森のような深緑です。
もちろん、そんな森を実際に見たわけではないのです。夢見させる緑色です。
このヒモムシが出てきたということは、長浜海岸の転石の下には、
泥のような細かい粒子が詰まっているのだろうと考えられます。

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先日の大浦と比べてみると、同じような転石海岸に見えても、
けっこう違いがあるのですね。
一番の違いは、石をひっくり返した途端、どこからともなく現れるキュウセンたち!
ゴカイをつつきまわし、果てはカサガイまでも上手にひっぺがし、
ぺろりと一口に中身を食べてしまうしたたかさには、心底感心してしました。

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今日、軒下の子ツバメたちが巣立っていきました。
昼頃まで、最期の一羽がぐずぐずしていたのですが、
根気強く呼びかける親鳥に促されて、空高く飛び立っていきました。
プリーツスカートのようなスワロウ・テイルを広げて、時折ホバリングしながら、
2+4匹のツバメたちは、古巣の上を、何度も何度も旋回していました。

夜、疲れて帰ってくると、小さなお尻を並べて出迎えてくれた、
あの子ツバメたちはもういないと思うと、うれしい反面、少し寂しい心地もするのです。
さようなら、新しい命たち。
こんにちは、喜びの夏。

遠くのものでも、近くのものでも、目に見えるものでも、見えぬものでも、
すべての生きとし生けるものは、幸せであれ。

                                     スッタニパータ

2011年 7月13日 14:30 長浜・大須 30.8℃

急速に海水温が上がっています。
梅雨が明けたばかりで、真野湾は豊富な養分をたたえています。
海の栄養分のほとんどは、河川水によって陸からもたらされています。
そこへ、連日の猛暑で強い日差しが照り付けると、
植物プランクトンが大発生して透明度が下がります。
長浜は、今はこんな感じです。

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このような濁りは、湾の宿命です。
透明度が低いと、すぐに「キタナイ」と考えがちですが、
海に暮らす多くの生き物たちにとって、
この程度の濁りは、問題にもならないどころか、大歓迎でしょう。
植物プランクトンが海の食物連鎖を支えているからです。
むしろ、水温が高くなりすぎることのほうが心配です。

長浜荘のあたりは、長浜では比較的海藻が少ない場所なので、
かわりにいろいろな無脊椎動物が観察できます。
先日、カイメンとホヤの話をしましたね。

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根拠は色だけで、同定は曖昧ですが、ムラサキカイメンかと思います。
これは珪藻が付着して褐色がかっていますが、
淡い藤色をした美しいカイメンです。

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ナミイソカイメンかと思います。

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ダイダイイソカイメンでしょうか。
ホヤの仲間のイタボヤは、これに極めて類似しています。

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これは、特長的な形状をしています。
岩のうわっ面ではなく、オーバーハングになった暗い岩陰でよく見かけます。

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白い付着物はヘンゲボヤ。これは、ホヤの仲間です。
全体でひとつのホヤではなく、小さな個虫の群体です。
ホヤの仲間は、よくよく目を凝らすと、全体に小さなツブツブ模様が浮かんでいます。

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カイメンとホヤには、はっきりした棲み分けはなく、
同じ岩の上に混在していることもよくあります。
どちらも、海水から植物プランクトンを漉しとって食べているので、
真野湾のような場所はうってつけの住みかなのです。

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岩陰は巻貝たちの産卵場所にもなります。
これはイボニシの卵でしょう。貝の産卵は、本来夜が多いのでしょうが、
イボニシは、昼間でも産卵シーンに出会える確率は高いと思います。

2011年 6月13日 9:30 長浜・長浜荘 20.4℃

1ヶ月ほど前には、たくさんのウミヒドラが波に揺られていました。

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オオタマウミヒドラのようです。
ヒドロ虫はクラゲの1種で、これは親株のようなもの(クラゲはそこから生まれるクローン)なのですが、
驚くべきことに、花のような先端部からではなく、株元からクラゲを発生させるのだとか。

今回はもう、クラゲになったあとだったのか、
わずかに柄が残っているものもありましたが、ほとんど消失していました。

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ここは、真野湾の出口に近い長浜のはずれなので、冬の風当たりはけっこう強いのです。
そのせいか、ガラモ場はあまり発達しておらず、手前の、ピンク色に見えている岩のように、
サンゴ藻(サンゴの仲間ではなく海藻)や紅藻がよく繁茂しています。
紅藻は今が見頃で、素晴らしい発色をしています。
夏までには溶けてなくなるか、著しく退色してしまうものが多いようです。
中央に黄色く見えているのは褐藻ですが、30cmくらいしかありません。

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水面すれすれのところに、モヅクのような海藻がびっしり生えていることがあります。
これ、生え方が独特なのですぐにわかると思います。
ウミゾウメンという紅藻で、モヅクとは別の仲間なのですが、同じように食べることが出来ます。
この海藻を見ていると、潮間帯とか、飛沫帯とかいう概念が理解しやすいように感じます。

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隠れ場所がなく目立つせいか、あるいは潮がよく通るせいか、
魚影は濃いところです。いろいろな幼魚の群れ、
岩礁性のアイナメやナベカ、クロダイ、キュウセンもよく見かけます。

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今は産卵期を迎えているアメフラシが目立ちます。20cm以上の巨体もちらほら。
これはアマクサアメフラシではないかと思います。
普通のアメフラシのように、雨だれ模様が明瞭でなく、やや小ぶりなものが多いようです。

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大きな岩には褐藻が生えているのですが、ちょっと気になるのは、
このあたりの、あまり大きくない転石には、ほとんど海藻が発生していないのです。
波当たりが強いので、石が動いてしまって生育できないのかもしれません。
それに、石が皆、白っぽく見えるでしょう。
表面に石灰藻という藻類の1種が付着しているせいだと思います。
これは磯やけした海岸ではよく見られる現象で、
こうなると、他の海藻は定着しにくくなると考えられます。
いつだったか、ここでシタダミ拾いをしていた地元の方が、
このあたり、いつのまにか、石がみーんな白くなっちゃって・・・
とおっしゃていたのが忘れられません。

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海藻が少ないので、他の生き物が目立ちます。
ブツブツと穴の開いたスライムのような物体は、カイメンです。
紫、黄緑、ピンク、オレンジなどなど。
海の生き物には、どぎつい色彩のものが多いのは、どうしてなのでしょう。

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帰り道、長浜の反対側のはずれ、滝脇まで戻ってくると、
こちらは湾の奥部で波当たりが弱いので、褐藻の先端が水面を覆っています。
国仲育ちのわたしにとって、長浜は、
身近すぎて特別さのない、つまらない海岸のような気がしていました。
こうして改めて見てみると、どうしてなかなか、学ぶところの多い興味深い海ではありませんか。
2011年 6月 9日 14:30 長浜・人面岩 20.7℃

先日、静かな海では、褐藻が塔のように長大に育つことをお話しました。
もう少し波当たりの強い海では、どうなるのでしょう。
厳しい季節風が吹きつける冬、北西に面した海岸は、荒れ狂う波でもみくちゃにされます。
こういうとき、水面まで達するような背の高い状態は不利です。
波で千切られたり、根こそぎさらわれたりする可能性が高くなるからです。

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長浜では褐藻の背丈は1mくらいです。
それでも、この海岸は海藻の種類が豊富なほうで、多様性は高いと言えます。
もっと荒々しい相川の沿岸では、海藻の種類はより限定的になります。
透明度は高く、わわゆるキレイな海ですが、物理的には苛酷な環境なのです。

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今は海藻の老成期なので、そろそろ枯れ始めています。
海底に骸骨のように横たわっているのは褐藻の茎です。
気泡という無数の浮き袋によって、キリリと直立していた褐藻も、
胞子を放出し、役目を果たしたあとは、流されたり、水底に沈んだりして、
夏の休眠期へむけて姿を変えていきます。

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褐藻の葉の間に、同じような色をした1cm弱の節足動物が群がっています。
よく見かけますが、ちょっと名前がわかりません。
エビのような感じで、アミに近い生き物だったかと思います。
藻場に住む小魚たちの格好のエサになります。

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この時期ガラモ場では、いろいろな種類の稚魚を見かけます。
褐藻の葉陰は安全性の高い住居です。
これから褐藻が枯れ上がり、海の冬が来ると、
彼らにとっては試練の季節となります。
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