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タラの芽のことを、我が家では「タランボ」と呼びますが、
この呼び名は佐渡ではあまり使われないのか、
しばしば聞き返されます。

タランボの「ンボ」は、ツクシンボとか、甘えんぼとかの「ンボ」と同じもので、
「~の坊」という意味だろうと思います。
ガガンボや、アメンボなんかの「ンボ」も、同じ語源でしょうか。

店先で売られているようなタラの芽を見ますと、ようやく葉先がのぞいたか、どうか、
というぐらいのものが多いようですが、それが一般的なのでしょうか。
我が家では、開き切ったくらいのものを収獲するのが普通です。

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これを、根本が柔らかくなるくらいに、わりとしっかりと湯がくと、
棘も気にならなくなるので、ぎっちり絞って、
ざくざく切って胡麻和えにするのが定番です。

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砂糖と味噌と胡麻で和えるだけ。
父曰く、醤油ではなく味噌を使うのがコツなのだとか。
ほろ苦い春の味です。

子供のころから、タランボ料理と言えばこの胡麻和えでした。
それほど強い苦みではないのですが、子供の舌には苦手で、
わたしはもっぱら天ぷら党でしたが、
最近は、春になると懐かしいこの味が恋しくなります。

母が他界してからというもの、すっかり主婦化して、
スーパーへお惣菜を買い出しに行くことが、楽しみのひとつになっている父も、
農繁期のこの時期は、山椒の若芽に生味噌を塗って白飯を掻き込む、
といういかにも百姓っぽい質素な食生活になっているようです。

そんな我が家の山椒大夫が、前回弟の調理した、
サワラのムニエルにかけられたトマトソースの上に添えたのは、
やっぱり山椒の若芽でした。

これが驚いたことに、相性抜群なのです。
魚の脂とトマトソースに合わせると、さっぱりとして、
オレガノやタイムを加えたような感じになるのです。

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わたしのところには、たまたまシラスしかなかったので、
シラスのパスタになっていますが、ツナやサバはよく合うと思います。
柔らかい、香りの優しい若芽ですから、
たっぷりと覆い尽くすように振りかけても大丈夫。

この季節の楽しみが、またひとつ増えました。
2016.05.04 春を呼ぶ鰆
このところ、サワラが揚がっているようです。
引退された大謀の船頭さんがおっしゃるには、
数年前まで、佐渡近海では滅多に見なかったのに、
最近は例年名前を聞くようになりました。

大きいサイズも入っているようなので、
えいや、っと清水の舞台から飛び降りて、1匹まるまる、大人買い。
今回飛び降りたのは、わたくしではなく、弟でしたけれども。

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1本もので魚を買うなどという経験のほとんどない、
内陸育ちのわたしたちは大興奮。
およそ80cmです。大きすぎても、大味になっておいしくないのだとか。
漁師のアドバイスに従って購入したもので、5000円くらいだと思います。

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サワラって、あしが早くて、目が死んだ感じになりやすいお魚ですけど、
さすがに鮮度は抜群です。
鋭い歯は、優雅な漢字とは違って、どう猛な印象です。

佐渡のスーパーに並んでいるような、小さいものですと、
ぱさぱさして、粉っぽい感じがしますよね。
佐渡人には馴染みが薄く、外道のイメージが強いサワラですが、
西日本では高級魚として扱われる、いっぱしの出世魚なのだそうです。

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皮を軽くあぶって、いわゆるたたきにしていただきました。
皮がおいしいです。身は、脂が乗っていて、ねっとりとした食感があります。
ブリやサバとは別物で、シイラに似ているような感じがしました。

また、火を通してムニエルにしたものは、
魚の身というよりも、肝のような肉質で、たっぷり乗った脂もしつこくはなく、
臭みはまったくありません。
西日本でより好まれるのが、何となく得心のいくような上品な食味でした。
ぱりぱりに焼き上がった皮も、
昆布のようなうまみが感じられるだけで、魚臭さはありません。

初めて食べる感じの魚でしたが、とてもおいしかったです。
ただ、わたし個人の好みとしては、もう少し魚臭い魚のほうが好みです。

2016.05.01 こごめ採り考
こごめはお好きですか?
King of SANSAI(キング・オブ・山菜)を選ぶなら、まずは、うど。
それからこごめとあまどころが、次点で甲乙つけがたいところでしょうか。

佐渡ではこごめ、と呼ぶ場合が多いようですが、
こごみ、とあえて言い直す方もいらっしゃいます。
和名はこごめでもこごみでもなく、クサソテツというシダです。

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こごめは、山菜のうちでも早い方の食材として、
一部の方が、芽が伸び始めたばかりの、こういうものを、
むしるように採ってらっしゃるのを、いつも残念に思います。

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わたしは、これくらい伸びたものの、
くるんとなった葉先だけを摘んでいます。
そうしたほうが格段に柔らかいですし、葉の下の方が半分残るので、
株に負担が少ないと思われるからです。
毎日山盛りにして食べても飽きないくらい好きですけど、
ひと株の半分以上は手を付けずに残します。

株が弱らないように少しずつ、
来年も再来年も収獲できるよう心がけています。
子供のころ、調子に乗って、あたり一面を全滅させるような勢いで摘んでいると、
こっぴどく怒られたものです。
どう摘むか、ということは、自然とどう向き合うか、
ということにまで繋がっていたのでした。

さて、春早々と、無残にもむしりとられてしまうことの多いこごめですが、
自分がおいしいことをちゃあんとわかっていて、
3回くらいにわけて、時間差で芽を出すので、ご心配なく。
この習性をわかっていると、けっこう遅くまで楽しむことができます。

真野新町の商店街で、閉店して十年あまりになる呉服屋さんの、
在庫を格安でゆずっていただけるイベントがあると聞きましたので、
風の強い午後でしたけれども、軽い気持ちでのぞかせていただきました。

気さくな商店街の方々と、お話ししながら、
乗せられたり乗せたりしての戦利品がこちら。

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紬の反物で5000円くらい、
パイナップル材混紡の珍しい浴衣地が2000円、
有松鳴海絞の浴衣地が10000円でした。
目利きのお隣さんが見立てて下さいましたから、
なかなかいい買い物だったのではないかと思います。

今はずいぶんすたれてしまいましたけど、
町の呉服屋さんに活気があったころ、酒屋の奥さんなんかが、
物憂い昼下がりにおしゃべりがてらやって来て、
こういう反物を買い求めたのでしょうか。

普通にしていたら、わたしなどには縁のない世界ですが、
縁あって手の届くところに引き寄せられたのですから、
大事に着たいと思います。

若気の至りで、着物を普段着にしたいと思って、
ひととおり着れるようにはなったのですけれど、
着る機会があるような人生に向かっていきそうにないので、
久々に、洋服などを縫いたいと思っています。

この催しは今週末にも行われるそうですので、興味のある方はぜひ。
浴衣地などは、1反あれば、手ぬぐい代わりに、家の中でいろいろと使えますし。
着物を仕立てるのももちろんおすすめです。
新町の池田本屋さんのはす向かいあたりです。
秋にもまた、やりたいとおっしゃっていました。

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